瀧本哲史さんインタビュー 2005

「投資リターンは、非常に高かった」
大学3年の瀧本哲史さんが80回池袋に通った理由とその効果

インタビュー実施日 2005.7.3
聞き手 クリエイト速読スクール前代表 松田真澄

社会で活躍する人を生み出す速読スクール

松田
 瀧本さん、わざわざおいでいただきすみません。クリエイト速読スクールもBTRメソッドが誕生してから20年がたち、おかげさまで、いろいろな方にご支援、ご評価いただけるスクールになりました。地味ながら20年も続けていますと、瀧本さんのように、クリエイトの合格者年表などには出てきませんが社会で活躍されている方がたくさんいらっしゃることがわかってきました。それで、これから年1回ペースで、過去に通っていた方で、現在、社会で活躍されている「むかしの生徒さん」にインタビューをしていこうと考えております。タイトルの素人っぽさは、どうぞお赦しください。
瀧本
 松田さん、お久しぶりです。マッキンゼーに入社したあたりから忙しくなってしまって、この3・4年松田さんとはお話することができませんでしたね。日経新聞の取材でお電話をいただき、その後このシリーズの趣旨をうかがい、松田さんらしいなと思いお受けしました。どうも、お声をかけていただき、ありがとうございます。
松田
 基本的には、クリエイトとのことが主になるかもしれませんが、ご自分のお仕事のことでも、ご家族や趣味のことでも、なんでもありというスタンスで語っていただくようなシリーズになればと思います。ざっくばらんでかまいませんのでよろしくお願いします。
瀧本
 今、松田さんが社会で活躍とおっしゃっていましたが、本当に速読が力になるようなものでしたら、そこのスクールからは多くの実績、人材が輩出されるのではないかと前々から思っていました。大学受験でも、英語でも、資格試験でも、学校というものは、ふつう実績をうたいますよね。つまりヴァリュー、アウトプットがあまりに不明確でした。そういう疑問を持っている人は多いと思いますよ。訓練法は優秀という宣伝はあっても、そこからの結果が、これまでクリエイトのほかからは出ていないのは不思議な現象だと思っていました。
松田
 ここに瀧本さんの『訓練の記録』があるんですが、瀧本さんが入会したのは、1992年3月17日ですね。その2日前に体験レッスンを受けています。最初の読書速度が2400字ですからものすごく速かったですねー。こんなに速くて、もっとという動機は何だったんですか?

なぜクリエイトだったのか?

瀧本
 大学3年になる春だったと思いますので、10年ぐらい前になりますかね。法学部の専門の講義が本格化する時期です。当時の学部試験は1年間に1回しかなくて、1か月ぐらいの長丁場の試験を、大量のテキストと講義を完全に理解して臨むという形でした。膨大な情報に対する処理能力が問われるものでした。
松田
 ハタチになったばかりの瀧本さんと会ったとき、世の中にはこれほど頭の回転の速く鋭い人間がいるのかと驚いたことを今でも鮮明に覚えています。年齢的には二十歳近く離れているのに、本当は口が重い私がいつも何の違和感もなく瀧本さんとの会話を楽しんでいました。もう10年以上も経つんですね。学部試験のために速読を考えたわけですか?
瀧本
 そうなんです。ただ、実は速読の教室に通うのは2度目で、中学校の時に今はなくなってしまった別の教室に通っていました。当時は、「1分間に100万字読める速読」「カメラのように脳に写しとる速読」と言っていた時代で、心理学者の父が検証のための偵察も兼ねて通わせたんです(笑)。「脳に写しとる」は、最近また別の意匠で出てきていますね。
松田
 今はなくなってしまったとは、どんなスクールですか?
瀧本
 当時の速読教室の標準的な姿だと思うのですが、右脳開発の名のもとに、退屈な眼球トレーニングと子供の本という組み合わせでした。他にやりたいことがたくさんある中学生には耐えられなくて、すぐにやめてしまいました。だから、クリエイトも当時は、半信半疑で無料体験に行ったんです。
松田
 それがきっかけで、生徒になっていただいた。訓練も倦まずたゆまずちょうど80回、120時間こなしています。優秀な人たちほど反復継続の重要性を理解しています。偉いです。
瀧本
 トレーニング理論に納得感があったんですかね。あと、トレーニングがゲーム感覚で、これなら続けられると思いました。今思えば、サボりがちなスポーツジムよりも通いやすいし、飽きない。また、納得したら通ってくださいという姿勢も信頼できましたね。
松田
 クリエイトについてかどうかは定かではありませんがこの十数年、「ゲーム感覚で習得できるなんて話がうますぎる」という非難もされているんですけどね。
瀧本
 これは私の考えですが、他の速読のことを競合として意識する必要はないと思います。今回、松田さんとお会いする前に他社のWEB等を細かく見てきましたが、この業界はまだまだ未成熟な印象です。速読全体のパイを広げる努力が不足したまま、差別化の名のもとに、限界的な差異の中で戦っています。クリエイトはそういう流れに乗らないでほしいです。最終的には、顧客が選択していくものですから、実質的な提供価値を高め、伝えていくのが王道です。よそにどう言われようと、気にする必要はないと思いますね。
松田
 なるほど。瀧本さんが言うと素直に入ってきます。瀧本さんはSEG生でもあったんですよね?

お金がもったいないよりも、時間がもったいない

瀧本
 はい。高校生のときにSEGの数学の授業を受けるために通っていました。SEGは、フツーの塾、予備校では飽き足らない高校生が集まってくる塾です。あそこに通う子たちの見る目はシビアですよ。「どの授業が役に立つか」、「どの講師が分かり易いか」、生徒同士でも情報交換しているし、だめな講師はすぐ淘汰される。はっきり言いますと、習いごと全てだと思いますが、お金がもったいないよりも、時間がもったいないから、授業行かなくなっちゃうんですよね。SEGのような辛辣な場所で10年も教室を続けられているというのは、本当に素晴らしいことだと思います。その意味で、松田さんがSEGで取り組まれた「速読による能力訓練」を、私は高く評価しています。クリエイトのWEBサイトの中にあるSEG受講生のアンケート、あの定点観測された大量の声、すなわち、一番うるさい顧客の生の声をもっと読んでもらえるようにしたらよいのではないでしょうか。SEGって、ネガティブな意見も、そのままのせるじゃないですか。あの環境で勝ち残っていることが、クリエイトの強さだと思います。

※SEG:エスイージー。「文化としての数学」の普及を目的に1981年に結成された塾。2004年正会員数3971名。

SEGの「生の声」

  • 時間を計っている途中にもどんどんギアを上げ続けることで、集中力の最高位が上がった気がする。 海城 高1男子
  • 自分が数字に呼ばれる感覚がしたのが、この講座の1番の不思議な体験だった。 鷗友学園 高1女子
  • 以前は本を読むことをつらく感じていて、長年本を読んでいなかったが、本の面白さに気づけた。 駒場東邦 高2男子
  • 文章を上から下へ読んでいくのではなく、かたまりで目に入ってきたものを読むという感じに変化した。 白百合 高2女子
  • 自分の長所、短所がより克明になり、学習姿勢を立て直す非常によい機会となりました。 國大久我山 中3男子
  • 1回に集中する時間は短いのに疲れたし、3時間は短く感じられ、濃い5日間を過ごせた。 お茶の水附 高1女子

SEG「速読による能力訓練」受講生アンケートより抜粋

松田
 SEG生の声から、瀧本さんの見解を聞くことができるとは思っていませんでした。本音で語っていただきありがとうございます。利発な高校生たちなので、いい悪いがハッキリしています。効果のうすい訓練を出したときの今ひとつの表情など、辛いこともけっこうありました。ただ、ゲーム感覚だからこそ受け入れられたんだと思いますが(笑)。
瀧本
 20年前に比べて、速読サービスの水準は間違いなく上がったし、その水準を上げるのにクリエイト速読スクールの仕事や成果は大きかったと思います。もしクリエイトがなかったら、もっといいかげんなサービスが提供され、最初は儲かるけど、そのうち顧客から見放されて衰退する産業になっていたでしょうね。しかし、今のクリエイトが顧客サービスとして完璧かと言えば、まだ改善の余地はあるはずです。だから、競合がどうかというよりも、自分たちに不足しているものをもっと鍛え上げていったほうがいいと思いますね。
松田
 半分ほめて、半分けなす。瀧本さんらしいですね (笑)。
瀧本
 SEGの素晴らしいところは、中高生の将来のためになるものであれば、世間の評価など意に介さずに取り入れていくところだと思います。資格試験の合格者の輩出など、対外的に通用する実績がやっと出始めたばかりの10年前のクリエイトと、よく提携しようとSEGはしましたね。おそらく生徒に受け入れられなければ、すぐに解消しようとは考えていたはずですが。20年前、私が中学生の頃は、SEGはまだ始まったばかりで、本当に小さい塾だったんです。パンフレット一つとっても、経営者クラスに、新しいことを創造していこうという意志、気概があって、独自性があった。強烈な印象でした。そこで、あのタイミングでクリエイトの価値に気付いたのでしょうね。
松田
 どんな組織でも、中に関わっていくとホコロビのようなものが見えるのが世の常なんですが、SEGはそういううすっぺらさを感じさせないめずらしいところです。もちろん、SEGでは、一講師にすぎないからかもしれませんが。
瀧本
 目先の利益より前に、理念や理想があるという雰囲気がいいですよね。塾というよりもハイレベルな私立の学校という印象がありました。もちろん、ちゃんと実績の数字も出している。
松田
 おっしゃるとおりです。

クリエイトの訓練はどう役立っているか

瀧本
 トレーニング内容は、昔とは変わってきたものもあるんですね。
松田
 そうですね。クリエイト速読スクールをスタートしたときに、よりよいトレーニングを開発し続けよう、業界の新しいスタンダードを作っていこうという考えで、いまのスクール名をつけました。生徒さんのフィードバックを受けながら、よりよいものをクリエイトしていく姿勢は今も昔も変わっていないと思います。ただ、それが自己満足的にならないように注意しています。
瀧本
 これ言っていいんですかね。そういえば、そもそも、クリエイトの「3倍速保証制度」も「友人に紹介するにも、価値が不確実だとわかりにくい。何倍保証とかできないのですか?」と、私が言ったのがきっかけですよね。
松田
 その通りです。瀧本さんの良いところは、話しだけでは終わらせないことですね。その後何人もここに紹介してくれていますからね。保証制度の強さを数字で納得しました。大体、いいものほど家族には紹介しても友人知人には話さないのが普通なんです。おかげさまで、クリエイトの「3倍速保証制度」を契機に、保証制度は、保証の定義や内容はさまざまですが、業界のスタンダードになりました。今の保証制度の流れは瀧本さんが作ったといっても言いすぎではないかもしれませんね(笑)。どうでしょう、「半信半疑速読再挑戦」でクリエイトに入った瀧本さんにとって、クリエイトは役に立ちましたか?今日のインタビューの核心の部分でもありますが。
瀧本
 投資リターンは、非常に高かったと思います。元々の必要性に関して言えば、おかげさまで、大学の成績は、学卒で助手に採用されるぐらいの結果を残せましたし、その後研究に飽きて、コンサルティング会社に転職したわけですが、そこでも情報処理能力は重要な差別化要因でした。現在、私は、未公開会社に対する投資をビジネスにしているのですが、産業や会社を分析するために膨大な情報を処理する必要があります。私の場合は、かなり極端な事例だと思いますが、社会の付加価値がより知的財産に近いものに移ってきて競争が激しくなっているので、どのようなバックグランドの人にでも、それなりに必要だし役立つのではないかと思います。
松田
 仕事の内容を、差し障りのない範囲でもう少し具体的にお願いできませんか。
瀧本
 株式市場に公開されていない会社への投資を行っています。百億円規模の会社から、最初は事業計画書しかなかった会社まで、さまざまです。投資したら、ある程度経営に関与して、業績を向上させ、適切なタイミングで株式公開、売却などで投資回収するという、ハイリスク・ハイリターンビジネスです。綿密な調査、情報収集と、人の評価がポイントのビジネスですね。注目している業界・分野以外でも、常に広くアンテナを張っておくことが、質の高い投資判断の基本になると思っています。
松田
 常に広くアンテナを張っておくこと、ですか。クリエイトの生徒さんで、ファンドマネージャーをされている方がいて、似たようなことをおっしゃっていましたね。彼は自分への投資も怠らなかったようで、ヘッドハンティングとともに年収を何倍かにし、クリエイトを卒業していきました。冗談ですが、こういう人からは授業料をいまの10倍くらいいただけるシステムを作りたいものです (笑)。
瀧本
 相変わらず、いろいろな人がいるんですね。今は、どんな生徒さんが多いのですか?
松田
 勉強に忙しい大学生ほど仕方なく、あるいはもっと高い能力を、という感じで通ってきていますね。また、受験に強い桜蔭、女子学院、豊島岡女子、開成、海城等の中高生も増えています。とにかく、一所懸命な人の背中を押したいので、いい傾向だと思っています。
瀧本
 昔の感じ通りだとすると、大学は東大、慶應、早稲田という順番でしょうかね。ただ、東大、早稲田は池袋へ近いということもあるんじゃないでしょうか。

年代別構成比 年代別男女構成比

「あきらめないで努力する人」を応援するスクール

松田
 そうですね。あと社会人ですと、会社の中で意思決定を任されている人、あるいは、目標やプロ意識を持って仕事をしている人が多いですね。もう一つの大きな固まりは、TOEICやTOEFLも含めて司法試験などの資格試験を目指していて、真剣に成果を求めている人たちです。私自身は、「あきらめないで努力する人」を応援するスクールでありたいと思うので、そういった方が自然と多くなります。
瀧本
 もう少し具体的に。
松田
 まずは、高い目標、夢を持っているけれども、どこかにそれを達成するために「練習不要!」的な簡単な方法があるんじゃないかとか思うほどには無邪気でない人。そしてその目標のために、自分の強みや弱みを冷徹に受け止めて、現実的かつ確実に努力して成果をあげていく人、そんなイメージです。そういう問題意識の高い人たちが納得できるシステムをクリエイトしていけば、必ず評価される速読ができるのではないかと思ってきました。クリエイトを選んでくれる「あきらめないで努力する人」たちの期待を上回る教室経営をしていれば、この業界の中の勝ち負けでなく、世の中全体で認められるクリエイト速読スクールになれるのではと思っています。
瀧本
 業務提携も昔との違いですね。
松田
 おかげさまで、SEG、ユーキャン、六本木アカデミーヒルズとそれぞれのカテゴリーで尊敬されている企業に、クリエイトを選んでいただきました。元々は、提携どころか、メディアの取材にも消極的でした。インターネットも含めてですが、マスメディアに関しては、取り上げられる対象にならなくても十分に生きていける体力をつけることこそ重要だと思っていましたが。

クリエイトの将来

瀧本
 メディアに対しての距離の取り方はユニークですよね。次のクリエイトの目標、チャレンジはなんですか?
松田
 瀧本さんのクリエイト体験やプライベートなことなどをインタビューしようと思っていたのですが、ついクリエイトのことに。気を遣っていただきすみません。
瀧本
 第1回目ですから当然でしょう。それで私を呼ばれたのかなと思っていました。
松田
 そういうつもりではなかったんですが(笑)。生徒の視点でクリエイトするという基本理念は今後も変えるつもりはありません。ただ、これまで培ってきたクリエイトの仕組みをもっと世の中に広げていければなと思います。今回、ユーキャンと提携してわかったのですが、ある意味で当然のことになりますが、東京から遠ざかるほど受講率が高いですね。パソコンを利用した速読が関西方面に多いからか、名古屋、大阪、福岡、沖縄と西高東低のきらいはありますが。もう少し、地域を広げる「夢」はあります。もちろん、クリエイトの理念を共有していただける信頼のおけるパートナーさんが見つかったらの話ですが。
瀧本
 最近、地方の企業に投資をしたのですが、地方と東京では、まだまだ広い意味での情報格差がありますね。箱モノを作るよりも、ソフトに投資することが、東京以外のエリアでのチャンスのように思います。日本中どこにいても、同じようなチャンスがある。そういう社会でありたいですよね。フランチャイズとか教室展開の話になったら、ぜひご相談ください。

「速読のブランド」になるためには

松田
 ありがとうございます。もう一つは、もっと裾野を広げられたらと思います。クリエイトは、「すごい人が多そう。敷居が高い」とたまに言われるのですが、一方で、「本を読むのが苦しくて仕方がなかった」というタイプの生徒さんも実はたくさん通ってきています。「去年は問題文が最後まで読めないぐらいだったけど、今年は立教の文学部に受かりました」とか、「親に無理矢理言われてきて最初はイヤだったけど、本を読むのが楽しくなった」とか、そういう生徒さんたちの声を聞いたときが、この仕事を続けていて、もっとも報われる瞬間です。現在の国語教育では十分に対応できていない人たちに貢献できるスクールでもありたいですね。「文章演習講座」もありますし。
瀧本
 松田さん自身も、「あきらめないで努力する人」かな、と思います。今日はとても楽しめました(笑)。
松田
 こちらこそありがとうございました。瀧本さんの投資対象の会社になれるようがんばります。またぜひ3倍速保証制度のようなアイデアをください。私はスタッフにも、出版社や通教製作の担当者にも常に要求というか、お願いしているのは、その仕事のプロとしてのアイデアを提供してくださいということです。デザイナーにはデザイナーのアイデアを、編集者には編集者のアイデアを。初めは「思いつき」のようなものでもかまわないから「今よりよくなるため」のアイデアが何より大切だと思っています。現場で出しおしみしていると、斬新なものが出てこなくなってしまいますよね。
瀧本
 良い会社ではそれぞれの分野のプロがいろいろなアイデアを出し合って、ぶつかり合う中で、正しい解が発見されていくという、プロセスが埋め込まれています。専門的には「創発」と言います。誰のアイデアかということよりも、その仕組みが重要なんです。企業にとって何より大切なのは、誰が考えたのかではなく会社として成功するかということです。クリエイトはその辺が一個人ではなく、組織としてアイデアを作り、集め、実現しているところが良いと思います。クリエイトは、創業以来、新しいアイデアを作り、実現すること、そして、その価値を守るために知的財産権の保護に力を入れてきたと思います。これは、世の中の流れとしても、正しい。いずれ、クリエイトは速読の「ブランド」になると思いますので、コピー商品に対しては、マイクロソフト、ディズニー、ルイ・ヴィトン並に、法的手段も含めて強い姿勢をとられた方がよいと思います。
松田
 瀧本さん、今日は本当にありがとうございました。今後のご活躍を期待しています。

瀧本 哲史(たきもと てつふみ)さん

 京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。

 主著に、『僕は君たちに武器を配りたい』『武器としての決断思考』など。

 他にピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』日本語訳、大西康之『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』、クリエイト速読スクール『速読ジム』の序文や、『試験に受かる1日15分速読勉強法』の編集にも携わる。

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