体験記

クリエイト速読スクール体験記 旧案内書より'99

読書量を、受験のために減らしたくない

---1999年 東京大学理科III類(医)合格---  田頭 紀子 

 理数系の大学受験に強いSEGの春期講習のパンフレットを見ていると速読講座がありました。SEGの講習はラテン語やギリシャ語など妙なものがあったりしますが、速読の内容紹介文はその中でもかなり際立っていました。山口からハルバル上京しなければならないスケジュールの都合もあり、高一の春、本校の授業を取ることにして、池袋を訪ねました。

 パンフレットの内容からして、相当ユニークな所だろうなあと想像していました。入会してみるとアタリでした。ひとことでいうと、権威主義的でないということ。雰囲気からしてアットホームで過ごしやすく、SEG的です。私の人なつっこい性格も手伝って、本当にノビノビさせていただきました。

 夏休みや春休みに上京して塾や予備校の講習と並行で通いました。まとめ通いなので多い時は日に3コマぐらい入れてしまいましたが、短期集中型でも伸びるものです。山口に帰ってからも本屋で吉川英治の「水滸伝」を全部立ち読みするなど、日々の生活に役立てていました。元々読書好きなタチなので、忙しくて本を読む時間が取れない時でも十分な読書量を確保しようと思って始めた速読です。しかし、随分と受験勉強にも役立ちました。

 特に「イメージ記憶訓練」は暗記教科にぴったりです。センター試験のとき世界史を一夜漬けならぬ一週間漬けで仕上げることができたのはイメージ記憶のおかげです。それに読む速度が速いとどんな教科であれ多くの量がこなせます。設問を素早く理解して、さまざまな角度から問題を検討する時間を持てるようになりました。

 クリエイトは、「とにかく面白い所」です。池袋というスゴイ街にもかかわらず、教室にはのんびりした風が流れています。そして、訓練はメリハリがあります。記憶力も伸びるので受験には本当に向いてます。ただ受験とは全く関係なく読書が楽しいからという理由で私はやっていました。漢籍が好きで荘子や楚辞を速読で読むことを目的として今はやっています。本を多く読めるというのは、それだけさまざまな擬似体験ができるということ。自分自身で体験できることは限られているから、なるべくたくさんの本を読みたいと思っています。

 クリエイト速読スクールは本当に私に向いていました。記憶力と読書スピードが向上したおかげで受験に役立ちました。自分の趣味としての読書も充実したり、ストレス解消になったりと一粒で二度三度おいしいおもいをしています。

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拝啓 松田先生、クリエイト速読スクール講師様

旭光学工業(株)  若林 雄二

 私は'98年1月に入学し、約1年間お世話になった若林です。突然の手紙で失礼だと思いましたが、私の身辺もいささか多忙になり、なかなかスクールに出向けなくなったので、一応けじめをつけるべくお手紙を差し上げた次第です。
 松田先生はおぼえておられるかわかりませんが、"若林さんに感想を書いていただけたら"というようなことを言われたことがあったので、ここに記したいと思います。

受講の動機:

 英検対策で速読の必要性を感じてたということもありますが、当時仕事上で、停滞していることの突破のきっかけを期待していた部分がありました。

成果:

 期待以上であったと実感しています。単に本を速く読めるようになったというだけでなく、松田先生のいわれる情報処理能力の改善によって、いままでの能力の向上とまた、あたかも新たな能力が身についたと感じるような何かが私の身に起こり、変化を感じているからです。

訓練の中で良かった点:
(1)体験的気づき:

 読書訓練の中で壁にぶつかったとき、自分で解決方法を考えるように指導されたこと(ヒントはいただきましたが)。
 自分で考え、解決したときの小さな成功体験のつみかさねが徐々に自信につながったと思います。

(2)負荷をかける:

 たとえばユニット訓練、倍速読書訓練でここまでページをめくるんだという、実力よりやや高い目標設定。
 最初はページをめくっているだけで内容がよくわからず不安になるのですが、続けてれば、内容が少しずつともなっていくということが実地体験できること(特に気まじめな人が壁にぶつかったときの解決方法。すこし不まじめになりましょう!)。

(3)イメージトレーニング:

 実はこれがとても苦手でしたが。
 シート訓練はいままでの発想でもある程度、結果がよくなったのですが、カウント呼吸法と共に、イメージ記憶訓練が本当の速読のカギをにぎっていると思っていただけに悩みました。現在、自分なりにヒントをつかんだのが最大の収穫です(悩むことと、あきらめないことが大切!?)。

 私は50回コースをとっていたのですが、途中3カ月程病気で休んでいたりと、45回までに1年間かかってしまいました。
 にもかかわらず、いつ行っても変らず自然に受け入れてくれる雰囲気にとても良いものを感じていました。
 ほとんど読書習慣がなかった私に、読書の楽しみと本の持つ意義に気付かせていただいたことにとても感謝しております。

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司法試験に速読が威力

1993年度司法試験合格者・現弁護士  仁科 豊

速く、正しく、大量に読み進めること。それが司法試験。

 司法試験の勉強では大量の文章(情報)を速く正しく読解することが必要です。私の場合、マジメに努力はしていたのですが、勉強の仕方のせいか、試験では今ひとつという状態でした。自分でも何が悪いのか、はっきり解らなくて困っていました。とにかく速く読めるようになろう。そんな気持ちから色々な速読法を試しました。中にはただ速く読んだ気分になって終りなんてものもあり、最終的にクリエイトに落ち着いたのは、八重洲ブックセンターで日本能率協会マネジメントセンターから出ているクリエイトの本を見つけて、これは!と納得できたからなんです。

速さだけではない。クリエイトの訓練で発想が豊かに。

 クリエイトのトレーニング方法は知的刺激って言うのかな、やっててすごく楽しいんですよ。速く速くっていうより、まずは本を楽に読めるようになることから始めるからでしょうね。脳がキチンと反応して、頭が覚醒していく感じなんです。そしてトレーニングを重ねている内、段々と読めるようになってきました。細部にこだわるんじゃなくて全体を広く見渡すこと。それが読解のコツだと自然に体得できたんです。そのおかげか、大量の文章の中から重要ポイントを的確につかめるようになって、試験勉強でも大いに役に立ちました。

そして合格。クリエイトで学んであなたも同じ成果を。

 クリエイトのおかげで司法試験にも最終合格できました。でも、大量の文書に埋もれるこれからこそ速読は威力を発揮してくれると思います。スクールの仲間も様々な資格試験を突破して夢を実現させています。とにかくクリエイトの訓練は全体の流れを大切にします。何か問題に対処するにも、部分ではなく大局を見て適切な判断を下せるようになりました。意外だったんですが自分の性格まで再発見できたんですよ。今では試験だけでなく、心の中の壁まで突破できたかなと思っています。次は妻の番です。

取材:リクルート「ケイコとマナブ」

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いつのまにか活字好きに

心理カウンセラー/福祉専門学校心理学講師  平本相武

活字のない環境に育って

 我が家には、本はおろか新聞すらなかった。両親はよく、「本を読むくらいなら働け」といい、私は毎日、アルバイトや部活にあけくれていた。
 結局、高校を卒業するまで、学校の教科書以外、本や新聞、雑誌やマンガなどほとんど読むことがなかった。(新聞を配達していたことはあっても)速読どころか、大の活字嫌いになっていた。

読みたい本は山ほどあるけど

 そこで、何とか(1)本好きになろう、そして(2)速く読めるようになろう、と思った。
 読みたい本は山ほどあって買っては来るのだが、どんどんたまる。それに今は、大学講師の口を求職している以上、大量の研究論文に目を通さなくてはならない。

いつのまにか速読オタクに

 もともと好奇心旺盛、何にでも首をつっ込み、先に体験してから考える方なので、速読法に対しても、うさんくさいとは思わず、いろいろやってみた。過去十年間に、三つの速読教室に通い、二つの通信講座に申し込んだ。それなりの効果はあったが続かず、しばらくは関心をなくしていた。ところが最近、クチコミという縁でクリエイト速読スクールに通いはじめた。

どの速読法もそれなりだけど

 以前に受けた五つの速読法からも、それなりに学ぶところはあった。たとえば、音読をしないとか、理解量より認知量を先に増やすとか、リラックスするとか、速く読めるというポジティヴ発想を持つとかなど。そのために、パソコンを使ったり、無意味ブロックを速見したりもした。きっと、『こうなれば』速く読めるようになるだろうという理屈はわかるのだが、なかなかうまく、『そうならなかった』。その理由として、(1)退屈やら苦痛やらで訓練自体が続かなかったり、(2)一時的に速くなっても、すぐもとのスピードにもどったり、(3)短期間では、速く読むコツがつかめなかったりであった。
 普段の読書を通して、学んだ速読法を生かしていけば伸びるのだが、月に一冊も本を読まない私(本を読む暇があったら、みんなでパーッと飲みに行きたい)は、速読法のコースが終わると、また、ほとんど本に手をふれなくなってしまった。
 そんな私を、クリエイトは、以前よりずっと、活字好きにしてくれた。

1.実際やる気になつてしまう仕組み

 他のスクールの提供する速く読めるようになるための方法には納得するが、退屈や苦痛から、なかなか意欲がわかない。ところがクリエイトでは、課題のおもしろさに、つい引き込まれてしまう。というのも(1)ゲーム性があり飽きない、(2)自由通学制、予習・復習不要(ものぐさ者向き)、(3)好きな本を読めて実践的(同じ字数でも、どの本を読むかで、意欲も違ってくる)だからである。

 よく潜在意識を発揮する条件として、a好きなことで、b切迫感がある、といいと言われているが、楽しいゲーム的なものや好みの本をテキストにすることでaを満たし、毎回タイムを計ってどれだけ伸びたか個人内評価をすることで、bの切迫感もあり、しかも自分のペースでできるので、効果的だと思う。

 また、認知力・理解力・記憶力をアップさせるには、覚醒水準が高く(ボーッとしていない)、リラックスしていることが大切だが、クリエイトでは、簡単な呼吸法の後、くつろいだ雰囲気の中で、適度に他の受講生を意識し、めまぐるしく次々と提示される課題をこなしていく中で、あっという間に時間が過ぎるので、この二つの要素を満たしているといえる。

2.コース時間もたっぷり

 時間がたっぷりあるほかの速読法もあるが、長続きしないようでは価値がない。また、短時間で一気に上達するという速読法も、私の場合は定着せず、もとの読み癖にもどってしまった。クリエイトでは、奇跡は起きないが、少しずつだが確実に、速く読む癖が付いてきている。

3.活字好きに

 私にとって何よりよかったのは、字を読むのが好きになったということだ。以前は、本を読み始めて30分もすると、集中力が続かず、それでも「これは勉強のため、受験のため、仕事のため、教養のため」と言い聞かせて我慢するほど活字に対してネガティブな印象しか持っていなかった。それが今では、読書に集中するというより、自然に没頭できるようになり、もっと気軽に活字とたわむれているのだということを実感している。

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中小企業診断士試験に合格

1989年合格者・現企業コンサルタント  羽鳥 博樹

 診断士試験に合格するには、「知識」だけでなく「感性=集中力・イメージ力」が必要だと思う。「感性の時代」といわれている今、生き残れる会社の手助けをするのが診断士なのだから、試験においてもそれが求められるのは当然かもしれない。

 診断士試験のための受験機関は、私が知っているだけでも五カ所ある。どこも理論や知識・テクニックは教えてくれるが、「感性」は教えてくれない。自分で身につけるものだという。しかし身につけ方がわからないのだからこまってしまう。クリエイト速読スクール(以下では単にここという)は、いつのまにかこの「感性」を身につけさせてくれるめずらしい所だ。

 私は、診断士試験に一回で合格はしなかった。そんなに頭が良いほうではなかったし、勉強も嫌いなほうだった。だからといって、努力をおこたったわけではなく、受験機関にも休まず通ったし、夜は遊んでほしいと泣く娘を隣の部屋に追いやり、ユンケルやらリポDやらを飲みながら夜遅くまで勉強した。受験機関が行う試験でも、はじめの3ヵ月位は平均点に及ばなかったのが、後半はかなり前のほうに上がっていった。しかし合格できなかった。
 もう自分は合格しない、今まで費やした時間も努力もお金も水のアワかと思った。そんな時、たまたま本屋で見つけた速読の本がきっかけとなって、あまり立派には見えない、ここへ通うようになった。ワラをもすがる思いだった。会社が終ってからの6:30~8:00の講習へ出ることにした。知識と理論ばかり追って頭が固くなっていた私には講師の言葉がムチャクチャなことに思え、とんでもないことにお金を出してしまったと後悔した。

 読字数は伸びず、他の人(一緒に入った同僚とも)と差がつくばかり、足は遠のき、「速読」という文字を見るのもイヤになった。診断士もダメ、速読もダメ、おまけに会社までおもしろくなくなってきてしまった。しかし、しばらくつづいた劣等感の毎日のなかで考え方を変えた。欲ばらずに、せめて速読だけでも完走しようと。すると変なリキミも消えた。20~30回目あたりからか、目が勝手に、かなりのスピードで文字を見て、不思議とイメージできるようになってきた。
 「あれ!これかな」と思った。それからは、診断士の勉強の中に、ここでのやり方を工夫して取り入れた。

 机に向かうとまず「カウント呼吸法」で気持ちを落ちつけ(これは試験場でも役に立った!)問題文を読んだ後は与件から受診企業をイメージし、読むのではなく、「見る」「感じる」ように心がけた。すると今までいくら考えてもわからなかった企業の欠点=経営課題が見えてきて、それなりの対策も頭に浮かぶようになった。実際の本試験でも数ページに及ぶ問題文の中から企業がイメージでき、設問が何を求めているかもわかったような気がした。そして合格…。

 今は会社をやめ、小さいながらもコンサルタントの会社にデューダし、プロコンサルタントの道を歩み始めている。やりがいはあるけれど楽な仕事ではなく、一人前になれるか妻はもとより田舎の両親も心配している。ここでの速読がきっかけで自分の人生が変わってしまった、といえば大げさかもしれないが、大切なプロセスだったと思っている。今まで協力してくれた妻に恩返しの意味で、何かしたいことがあったらはじめてもいいよといったら、何を血迷ったか「速読がしたい」という。しかたがないので日曜日は子供の面倒を私が受け持ち、通わせることにした。私より上達したらヤバイなあと内心おだやかではない。

 はじめに言ったとおり、今ほど「感性」が求められている時代はないと思う。理論や知識はそれほど大切ではなくなるかもしれない。ここでの講習は単に本を速く読めるようにするものではなく、もっと奥深いものがある。そうでなければ講師があれほど真剣であるはずがなく、私も合格できなかったはずだ。

 資格試験をめざそうという人にかぎらず、何か新しいことにチャレンジしようと考えている人(特に頭が固くなっている人)に、「まずはクリエイトでBTRをやったら」とすすめている。

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記憶力が格段に向上

東京大学文科I類合格 1994年司法試験最終合格・現弁護士  松永 隆之

 浪人中の一年、自分の人生においてプラスになる何かを修得しておきたいと考えました。ただ、本分は受験勉強なので、受験にも役立つものと探し、「速読」を選択しました。
 代ゼミの池袋校に通学していたので、同じ池袋にあるという理由だけで「クリエイト速読スクール」に入りました。

 うれしかったのは、今はやりの速度ばかりを追求する教室ではないということでした。受験には、2倍3倍の速度力で十分です。受験生にとって重要なのは、集中する心の姿勢と記憶力で、教室ではこれらの向上を目標に訓練がすすめられます。

 速度のトレーニングも単調なものではなく、今まで使っていなかった頭の部分を目いっぱい使うような刺激的なものでした。教室側が自信をもって教えてる、というのは何よりも安心できます。
 ある訓練は、自分の勉強量の正確なバロメーターともなりました。模試は一ヵ月先まで結果がわからないけれど、その訓練ではすぐ結果がわかります。訓練結果が芳しくないときは反省し、すぐ生活を改善するように努めました。

 クリエイトに通い続けたことで、幸運にも第一志望に合格しました。私大の入試では、社会で、世界史と日本史のどちらを選択するか悩むほど記憶力が格段に伸びました。
 読書のスピードアップは、勉強の効率アップに直結します。これも自信をもって言えます。

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次は税理士試験にチャレンジ まるで頭のなかだけ遊園地

NEC/1993年日商簿記検定一級合格  村田 慶子
--- 1999年税理士試験最終合格---

 速読に関心をもったのは、簿記一級に合格するための道をきり開いてくれるかもしれない、と思ったからです。仕事もしていて、勉強時間が限られているなかでテキストを速く読めたらどんなに楽になるかと思いました。通える範囲での速読教室は三つほどありました。まずはパンフレットをとりよせました。パンフレットの内容に、「内側がよく見えるな」と感じさせてくれたクリエイトをとりあえずのぞいてみることにしました。はじめに「カウント呼吸法」で気持ちを集中させて、次に頭の体操のような訓練をくりかえす。まるで頭のなかだけ遊園地に行って動きまわったような楽しさ。直感的に、居心地のよさを感じた私は、その日に入学を決めてしまいました。

 スクールにはたくさんの本があります。それらは借りることができます。通うたびに私は本を借りて帰りました。何冊かの記憶力に関する実用書を読むと、呼吸法が大切であること、豊かにイメージすることが大切であることが、本に共通して書いてあることに気づきました。クリエイトでの訓練も呼吸法があり、イメージトレーニングもあるので、きっとこのスクールに通っていなかったらその重要性に気づかずに過ごしてしまったと思います。声高に叫ぶことなく、さりげなくそういう方向にもっていこうとしているここの訓練はすごいと思いました。

 「カウント呼吸法」で精神集中をはかり、「イメージ体験」でプラス指向のイメージをすることで簿記一級の勉強に役立てました。半年間の勉強はハードで、はじめのうちは、問題もぜんぜん解けずにショックから髪を切ったりしたこともありました。クリエイトヘ来て、私の世界が広がったことで、今できない問題は明日はできると楽天的に思うように努め、試験当日まで、絶村合格する、あきらめない、の一念でがんばりました。日商簿記一級に合格でき、今は税理士の勉強にはげんでいます。

 税理士の勉強は覚えることが広く深くなるので、クリエイトでもうすこしがんばりたいところです。