体験記

クリエイト速読スクール体験記 '13

思いがけない変化

石原 まあさ

■趣味はと聞かれれば読書と答えるけれども

 大学を卒業して出版社に就職し、編集者として忙しく働くうちに、ふと気づけばあっという間に20代後半。ああもう30代か、と驚きつつ自分を省みると、仕事はぱっとせず、ただ忙しいだけ。プライベートで何か打ち込むものがあるわけでもない。趣味はと聞かれれば読書と答えるけれども実際のところは趣味と言えるほど読んでいるわけでもない。こんなでいいのだろうか、と考え始めたころに、書店の自己啓発コーナーで『らくらく速読ナビ』を見つけたのがクリエイトとの出会いでした。そうか、速読という手があったか! これはもしかすると、今の自分の中途半端な状況から一気に抜け出すための突破口になるかもしれない。そんなことを考え、すぐに体験レッスンに申し込みました。

■トレーニングに時間を割くなんてもったいない

 速読に期待する反面、効果を疑う気持ちも強く、トレーニングに時間を割くなんてもったいない、その時間を読書に充てたほうがたくさん読めるのではないか、とも考えていました。ところが、いざ体験レッスンが始まると、錆びついていた頭をフル稼働させるようでとても面白く、いつのまにか疑う気持ちなど忘れて夢中になって取り組んでいました。また、体験レッスン後に受けた説明はとても丁寧であいまいなところがなく、それぞれのトレーニングが明確な目的を持って作られていること、それらが相互に作用して速読の効果が現れることを理解することができました。さらに、説明を通じて、自分の読書スピードがこれからどんなふうに向上していくのかがありありと想像されて、久しぶりにわくわくするという気分を味わいました。

 子どものころから習い事が長く続いたためしはなかったので、50回という基本の受講回数にはやや不安を覚えましたが、帰宅してからも、頭が久々に活動を再開した感じ、気分がわくわくと高揚する感じが忘れられず、翌日には入会することを決めました。

■1ページ全体が軽々と見渡せるように

 クリエイトのトレーニングでは、前半は視野を広げることを目的にした目の訓練が中心です。この訓練の成果は、10回も通わないうちに早くも感じるようになりました。本のページをめくったときに1ページ全体が軽々と見渡せるようになり、ページに並んだ文字がいっせいに文字のほうから勢いよく目に飛び込んでくるような感覚が生まれました。体験レッスン時に1,200字/分だった読書スピードがあっという間に3,000字/分程度まで伸びたほか、文字に吸い寄せられるようにページに釘づけになり、それまでなかったほどに集中して本に向かっている自分にふと気づいて、驚くことが増えました。

■目に飛び込んでくる文章をすばやくイメージ化

 体験レッスン時の1,200字/分から3,000字/分になるにあたっては、めくるページ数も2.5倍ほど速くなっているわけですが、速くページをめくりつつきちんと内容も理解するうえで特に役に立ったのは「イメージ記憶」でした。これは、提示されているさまざまな単語を頭の中にすばやくイメージとして思い描くことで記憶するという訓練です。この訓練を通じて、文章を読んだときにも内容をぱっぱっと絵のように変換することが無意識にできるようになり、1分間に3,000字/分のページをめくっていたのが4,000字/分になり、5,000字/分になり、やがては10,000字/分のページ数をめくっても、目に飛び込んでくる大量の文字列を意味のある情報として理解することができるようになっていきました。

■内容が強く印象に残る読み方

 また、もともとの自分の読み方の問題点として、理解できているつもりが実際にはきちんと理解できていないことや、自分にとってよく知らない内容が出てきたときに無意識のうちに読み飛ばしてしまうこと、読後にほとんど何の印象も残っていないことが少なくなかったのですが、イメージ記憶のスコアが上がるにつれて、それらが変化していきました。まず、言葉の内容や意味をイメージ化するには、自分なりにその言葉をきちんと理解し、咀嚼できていることが前提になるため、「理解できたつもり」がかなり防げるようになりました。また、言葉を見たら即イメージ化する、ということが思考方法として習慣づいたことで、よく知らない内容から無意識に目をそらして読み飛ばしてしまうことがぐんと少なくなりました。

 さらに、読んだ内容が記憶として定着しやすくなり、特に小説では、登場人物の動きや色彩などの印象がいきいきと自分の中に残るようになりました。きちんと理解する、深く印象に残るといったことは、速く読むこととは対極にあることだという先入観がありましたが、実際には、速く読めるようになったころから読書の面白さも格段に増し、休日などには起き抜けに顔も洗わずに本を読み始めてしまうほど、読書にのめり込むようになりました。

■「文演」で書き手の意図を正確に理解する力を磨く

 理解面での向上について書くうえで、もうひとつ、私にとってはずせないのが文演(文章演習講座)を受けたことでした。文演では、教材として用意された書き手も内容もさまざまな文章を他の受講生とともに読み込み、何を書き手は伝えようとしているか、自分たちは本当にそれを読み取ることができているか、書き手の意図が読み取れない文章だとしたらいったいどこが問題なのか、などについて、時間をかけて議論しました。ここで行った、文章を前にして考え抜くという経験を通じて、良質な文章には著者の考えや思いが文中の言葉の一つひとつに丁寧にはりめぐらされていること、無駄な言葉はまったく使われていないことが、回を重ねるごとに実感できるようになっていきました。と同時に、書き手が意図を持って用いた言葉を自分がどれだけ安易に読み飛ばしてきたかに気づかされて愕然とし、自分がいかに読んだつもり、理解したつもりになっていたかを改めて考えさせられる機会になりました。

■「速く読める」だけでなく理解力も上がったと実感

 8回にわたる文演の後、文章に対する姿勢は確実に変わったと感じます。特に、書き手と読み手の存在を強く意識するようになり、文章を読むときには書き手が発信していることをいかに漏らさずに読み取るかを、また、自分が文章を書くときには、どう書けば読み手に自分の意図を伝えられるかを、よい意味での強い緊張感を持って考えるようになりました。このことは、ちょうど書き手と読み手の間にいる編集という仕事にもよい影響を与えて、文演から数か月後に担当した書籍では、執筆者から「あなたのように深く読み込める人はいない」という言葉を掛けていただくことができました。速度だけでなく理解する力も伸び、「読む力」が総合的に上がっているのだなと実感した嬉しい出来事でした。

■脳のアンチエイジングにも

 先にも書いたように、以前は、トレーニングに時間を割くなんてもったいない、その時間を読書に充てたほうがむしろたくさん読めるのではないか、と考えていました。30代が視野に入ってくる年齢になり、自分が20代を恐ろしく無為に過ごしてきたことにふと気づいて、とにかく手っ取り早い打開策を講じなければという焦りがあったと思います。といっても、何か行動を起こすこともしないまま、相変わらず漫然と過ごしていたのですが。

 読むのが速くなったと強く実感できるようになるまでに、私の場合はおおよそ50回、時間にすれば75時間、クリエイトに通ったことになります。そうやって振り返ってみれば、ずいぶんと地道なトレーニングの積み重ねではあり、当初目論んだような、一気に突破口をひらくとか劇的に何かが変わるとかいった手っ取り早いものでは決してなかったともいえます。ただ、それによって得られた効果は、単に読書スピードの向上にとどまらず、感受性、洞察力といった文章への理解や共感をより深いものにする心の働きの活性化にまで及び、思考の仕方、物事の見方そのものが大きく変化しました。

 さらに、これらの向上した力、変化した思考方法は、読書や仕事などで文章に触れるたびに無意識に発揮されるので、文章に触れる機会を多く持ち続けていさえすれば錆びつくことなく長く維持できると思われ、年齢によって揺らぎにくい一生ものの脳の土台作り、脳のアンチエイジングにもつながっていると感じています。以前なら、現状の自分に対して焦りを覚えるとともに、10代のころの吸収のよさを懐かしんだり、将来の自分に諦めを抱いたりしていましたが、今では、この先さらに年齢を重ねてももう動じることはないのではないかと思えるほど、これからの自分にどんなことができるかと楽しみになっています。

■分厚い本だと思っても読んでみたら意外にあっという間に読める

 クリエイトに通い始めてあっという間に2年半が経ちました。トレーニングの効果の確かさと、松田先生や講師の皆さんが受講生一人ひとりを丁寧に見て指導してくださる教室の居心地のよさに惹かれて夢中になって通ううち、当初心配した50回を軽々とクリアし、受講回数は既に100回を超えています。読書スピードは入会時の軽く10倍以上になり、そのほかの向上もこれまでにさまざま書いたとおりですが、さらにもうひとつ、ずいぶんと前向きに物事に取り組むようになったことも、自分にとって非常に大きな、そして思いがけない変化でした。分厚い本だと思っても読んでみたら意外にあっという間に読める、難解そうな文章だと思っても読んでみれば意外にきちんと理解できるという驚きと嬉しさが積み重なって自信となり、生活のあらゆる場面でも活きていると感じています。

 クリエイトに通って以来、受講後に教室を出るたびに、何でもできそうな、跳びはねたくなるような感覚をいつも味わっていました。当初の入会目的からしても、ここまで来ればもう十分。……のはずなのですが、さまざまな向上や進歩と競り合うような勢いで、もっと速く読めるようになりたい、もっと深く理解できるようになりたいという欲も強まっていくばかりです。その欲を満たすために、まだ当分はクリエイトに通い続けるつもりです。

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日々の勉強の濃度が変わりました。特に、集中力が高まりました

平成24年度第7回新司法試験合格  鈴木 謙太郎

1.2012年9月11日

 2012年9月11日、午後4時、「札幌市の00143」「あったーー」。私は、自らの受験番号を確かめ、その場に座り崩れました。確かに、司法試験に合格した瞬間でした。

 人には、誰しも、一生忘れられない瞬間があると思います。そのときに何をするのか。私は、自分の番号を見つけた後も、何度も何度も確かめました。インターネットのウェブページを上下にスクロールさせながら、本当に2012年の合格者番号なのか、札幌市の合格者番号なのか確かめました。そうして、合格が確信に至った瞬間、湧き上がった感情、それは、喜びというより安堵というのが正確なのかもしれません。

2.速読を身につけようと思ったきっかけ

 このたび、私、鈴木謙太郎はお蔭さまで司法試験に合格することができました。2006年にロースクールに入学してから、実に6年近く。合格までの道のりは平坦ではありませんでした。1回目の受験後、返ってきた成績は惜しいところで残念な結果でした。合格への道は、その延長線上に続いていると思い込んでいました。ところが、2回目の合格発表。あると信じていた私の番号はありませんでした。合格への道は蜃気楼なのか、気がつけば、暗闇でどちらへ進めばいいかもわからなくなっていました。

 転機は、2011年冬でした。私は、新司法試験の過去問を解いていました。1回既に解いたことがある問題であるにもかかわらず、時間が足りませんでした。今思えば、量が多すぎると特に批判されていた問題でしたから、2回目であっても、時間が足りなくなるのも不思議ではなかったのですが、これが、幸運でした。私は、「次の試験で、同じ量の問題が出たらとんでもないことになる。なんとか問題を読む時間の短縮を図らなくては。そのためには、速読を身につけよう」と考えました。

3.クリエイトを選んだ理由

 数ある速読教室からクリエイトを選んだのは、高校のときに通っていたSEG(エスイージー)で、クリエイトが速読講座を開いていたからです。速読というのは、とかく胡散臭さがつきまといがちです。私も、クリエイトに来る前から、速読も本物のところと、まがい物があるのだろうとは思っていました。本物志向が強いSEGの経営陣の講師たちに認められているのだから、クリエイトは本物の速読の可能性が極めて高いだろうと思いました。

 速読ができるようになった今、改めてクリエイトのトレーニングのすばらしさを感じました。私は速読自体には大学生時代から関心がありました。そのため、家に色々な速読教室の本がありましたが、当時私は速読を身につけていなかったため、積ん読状態のままになっていました。これらの本を速読して、クリエイトでのトレーニングと比較してみると、いかにクリエイトのトレーニングが緻密に組み立てられているかに気がつきました。クリエイトが本物の速読だったという思いをさらに強くしている次第です。

 クリエイトは受講料が他の速読教室と比較して安いのも魅力的でした。本気で司法試験合格を目指している受験生は、バイトをする時間もなかなかとれないので、出せるお金も限られています。速読をやったことがない人間からすれば、始める前は効果が出るかもわからないので、大金を出すのは躊躇すると思います。私もそうでした。松田さんは、そういった心情をくみ取ってくれているような気がします。クリエイトの受講料は良心的なので大変助かりました。

 今振り返ると、この時の正しい決断があったからこそ、今の私があるのではないかと思います。

4.クリエイトのレッスンの効果

 速読の効果はすぐに感じることができました。最初に感じたのは、レッスンを受けた後に司法試験の短答式問題の解説を読んでいたときでした。今までよりも、文字がすんなりと入ってくるような気がしたのです。

 当初は「気がした」だけでしたが、レッスンを重ねていくとそれは確信へと変わりました。

 レッスンの最後の倍速読書訓練の読字数は、どんどん伸ばすことができました。また、司法試験予備校の模試で、全く初見の問題文を読むとき、今までより登場人物がリアルにイメージできるようになり、登場人物が動き出すようになりました。

 クリエイトのレッスンは速く読めるようになるだけにとどまりませんでした。クリエイトのトレーニングメニューは、単に目を早く動かすだけのものではありません。情報処理能力をあらゆる側面から高めるよう工夫されています。クリエイトのトレーニングをすると、脳が活性化するからでしょうか、気持ちが前向きになる、忘れ物をしなくなるといった予想外の副次的な効果まで得ることができました。

5.国家公務員試験総合職(旧I種)、II種試験合格

 速読の効果は、本番の試験でも次々と現れました。最初に結果が出たのは、国家公務員総合職(旧I種)試験及びII種試験でした。国家公務員試験は、法律科目以外にも一般教養等の出題もされます。そして、一般教養では、知識ではなく、頭の回転の速さが問われるパズル的な出題や読解問題が数多く出されます。

 こうした出題にクリエイトの速読は特に効果を発揮しました。私は、国家公務員試験受験の最中も司法試験の勉強に一日中取り組んでいましたから、一般教養の対策などは全くする時間はありませんでした。

 しかし、クリエイトのトレーニングにはスピードチェック、数字ランダムチェック、ロジカルテスト、スピードボードといった頭の回転を速くし、事務処理能力を高めるトレーニングが数多くありました。私は、元々、こういった知能テストのようなトレーニングは得意でしたが、クリエイトに来る前は、日々年を重ねるごとに、いつの間にかこういった問題に対応する瞬発力も段々と下がっていたように感じます。クリエイトのトレーニングでは、頭のキレを磨くことができました。トレーニングを繰り返すことによって、自分でも驚くぐらいの素早い事務処理能力を身につけることができるようになりました。その結果、国家公務員試験向けの格別の対策を何もせずとも、パズル的な出題や読解問題を時間内に処理することができました。

 クリエイトの速読は、速く読めるだけにとどまらないというのを強く実感した瞬間でした。クリエイトの速読トレーニングを始める前は、このような効果は全く期待していませんでした。これも予想外の効果であり、クリエイトの速読を心からやってよかったと思える点の一つです。

6.司法試験合格

 私が、司法試験に合格できた理由を三つあげよと言われたら、クリエイトの速読トレーニングは間違いなくそのうちの一つに入ります。日々の勉強、試験当日の朝、試験の最中、私の司法試験合格までに至るどのプロセスにおいても、クリエイトの速読は切っても切り離せない関係にありました。それだけに、教えてくださった講師の方々には感謝しても感謝しきれない思いです。

(1)日々の勉強

 まず、日々の勉強のスタートは、カウント呼吸法から始めました。そして、勉強の途中で、午後のクリエイトのトレーニングに通ったり、行く時間がないときには、市販されているクリエイトの本を使って自主的にトレーニングをしました。このように、日常生活の中にクリエイトのトレーニングを取り入れました。

 その結果、日々の勉強の濃度が変わりました。特に、集中力が高まりました。私は喫茶店で勉強することが多いのですが、クリエイトのトレーニングをするようになってから、周りが気にならなくなりました。気がついたら、隣に座っている人が変わっていることは日常茶飯事でした。

 また、情報処理能力が高まりました。一例をあげますと、昔は、講義を1.5速で聴くと、内容を理解するのに追われていましたが、速読ができるようになると、講義内容についても、倍速で聞きながらメモをすることもできるようになりました。

 そして、何よりも問題文や基本書を読むスピードがあがりました。もちろん、体調などにも左右されますが、調子が良いときには、ざっと目を通すだけで、問題文や読んだことが何度かある基本書であれば、大体の文章の内容を理解できるようになりました。

(2)試験当日の朝

 試験当日の朝も、クリエイトの速読トレーニングを宿泊していたホテルで取り組んでから試験会場に向かいました。試験当日の朝、司法試験受験生は、一般にまとめノートの見直しなどをしている人が多いと思います。しかし、私は一切そのようなことはしませんでした。いかに試験の現場で頭脳をフル回転させることができるかにこだわりました。何をやるかは決まっていました。クリエイトのレッスンと同様の流れで、自主的にトレーニングをしました。そのお蔭で、頭がスッキリした状態で試験会場に向かうことができました。

(3)試験最中

 試験最中には、心を静め、あせらないことを第一義に考えました。これは、クリエイトでの、トレーニングの最中にあせってもいい結果がでないという講師の方のアドバイスがきっかけです。私は、当初このアドバイスを、巷によくある精神論のアドバイスぐらいに思っていました。しかし、私は速読のトレーニングを重ねていく中で、これはかなり核心を突いたアドバイスだということに気がつきました。

 クリエイトのランダムシートやパターンシートで、体調や疲れなどから思うように前へ進めないことがあります。この場合、あせるとさらに悪循環に陥り、かなや数字が入ってこなくなるのです。クリエイトでは、毎回記録をとるので、悪循環に陥っていることが具体的な数値としてすぐに把握できます。ランダムシートやパターンシートをやっている最中のあせりは、小さな心のあせりです。そのような小さなものであっても、すぐに悪影響が出る。これは、私にとって衝撃でした。ましてや、試験でわからない問題が出題されたとき、混乱してパニックになる際の悪影響は、言わずもがなです。

 そこで、私は、司法試験本番においても、少しでもあせりの気持ちが生じたらすぐにカウント呼吸をするように心がけました。今年の司法試験は、民法や商法で、何を書いたらいいかわからない人が多かったと聞きます。私も、試験本番で何を書いたらいいか最初わからず、心のあせりが生じました。そこで、あせってしまっている自分に気がつき、冷静にカウント呼吸をして、気持ちを落ち着かせて対処することができました。そのお蔭で、その後は集中して試験問題に取り組むことができました。

7.宅地建物取引主任者試験、行政書士試験、中小企業診断士1次試験3科目合格

 速読の効果は、いままで勉強したことがない分野でも現れました。私は、宅地建物取引主任者試験には1日の勉強、行政書士試験には2日の勉強、中小企業診断士試験にいたっては無勉強で、1次試験3科目に科目合格することができました。

 これらの試験も身につけた速読能力を最大限活かした結果だと思います。短い時間で、参考書を速読していく。また、試験問題を早く読めるメリットを活かして、選択肢相互の関係や、常識に反しないかなど出題者心理を考えながら選択肢を検討する。こうした結果、短い時間投資で他の資格試験の合格も得ることができました。

8.結びにかえて

 松田さんからの「司法試験合格おめでとうございます」の留守電は、感慨深いものでした。クリエイトに合格の報告に行った際、松田さんは不在でしたが、その日のうちに松田さんからは留守電にメッセージをいただきました。そのメッセージは、今まで自分が受けた留守電メッセージで最も長いものでした。松田さんが心から喜んでくれているのが伝わり、本当にうれしかったのを今でもはっきりと覚えています。

 クリエイトは松田さんをはじめ、講師のみなさんも、皆温かい人ばかりでした。私は、イメージ記憶が伸び悩み、講師の方に相談したことがあります。すると、講師の方は、「自分もイメージ記憶がなかなかできなかった、でも、自分が生徒だったときは、鈴木さんのようにロジカルテストやスピードボードはできなかったですよ」と他の良い部分も見て、励ましてくれました。その上で、親身にアドバイスをしてくれました。それだけでなく、次のレッスンのときにイメージ記憶のコツを別の角度から話してくださいました。クリエイトの講師の方々が、一人ひとりのことを気にかけて覚えてくださっているのを知り、大変感銘を受けました。

 私がクリエイトのレッスンに楽しく取り組むことができ、こうして司法試験合格の報告もできたのも、ひとえにクリエイトの松田さんはじめ、講師のみなさんのお蔭だと思います。本当にありがとうございました。