瀧本哲史さんが習った速読とは? 鈴木光さんとの対談記事もご紹介 | 速読ナビ

受講生の声

瀧本哲史さんが習った速読とは? 鈴木光さんとの対談記事もご紹介

更新日:2024年4月20日 公開日:2023年7月8日

 この記事では『速読ジム』に掲載された、クリエイト速読スクール卒業生、瀧本哲史さんによる推薦文をご紹介します。出版物の詳細についてはこちらをご確認ください。

 

瀧本 哲史

速読との出会い

 この書籍を手にしたあなたはどんな人だろうか。書店でいかに読むべき本が多いかを再認識して、どうにか本を速く読めないかと悩んでいる人だろうか。あるいは仕事関連で読むべき文書で多忙なビジネスパーソンであろうか。あるいは日々、インターネットで大量の情報に追われている人だろうか。ひょっとしたら、資格試験などのために、効率的な学習方法を必要としている人かもしれない。

 いずれにしても、速読、言い換えれば、文書を速く読み、情報処理能力を向上させるニーズを持つほとんどの現代人にぜひ、お伝えしたいことがある。

 私自身が情報処理能力の必要性を強く感じたのは、大学3年生のときである。

 当時、東大法学部の学期試験は、前期、後期を合わせて1年分を年度末に行う方式だった。私は、法律以外のことも勉強したかったし、授業よりも、最先端の課題について議論するゼミに時間を費やしたくて、答えが決まっている学期試験には時間を使いたくなかった。ましてや、大学3年生ならば、他にも時間を使いたい楽しいことはたくさんある。だから、試験前に教科書や友人から回してもらったノートをできるだけ短時間で学習したい、そう思ったのである。

 そこで、浮かんだキーワードが「速読」だった。

「速読」に対するイメージは非常に悪かった

 実は、当時、私の「速読」に対するイメージは非常に悪かった。

 中学生のときに、心理学者の父のリクエストで、ある速読教室に偵察がてらに通ったことがある。しかし、あまりにもつまらないカリキュラムで、効果がなさそうなのですぐやめてしまった(そのスクールは、いまは消えたが、当時はメディアに出たりして著名だった)。

 大学生になって、今度は自分自身の切実なニーズがあり、無駄な時間は使いたくなかったので、各社からパンフレットを取り寄せ、比較した。

 その中で、「クリエイト速読スクール」は異色だった。

なぜクリエイトか?

 読書という行為を要素分解して、それぞれの要素に対してゲーム感覚で飽きないトレーニングをすることで、結果的に情報処理能力が上がるというプロセスに反証可能性があった。

 また、パンフレットに載っていた受講者の体験記も変わっていた。

 ハーバードビジネススクールに合格した人などが実名で、よかったところはもちろん、カリキュラムの改善方法についても率直に語っている体験記だった。都合のよいことばかり宣伝するわけではなかった。

 いまでもそうだと思うのだが、「クリエイト」はよい意味でも悪い意味でも、商売っ気がない。

 ビジネスとしては、「短期間の講習で身につきます」とかいった方が儲かるだろうに、全く真逆と思えるようなことをしている。

 トレーニングジムのように定期的に通って、得意なところを伸ばしたり、不得意なところを補強して、着実に力をつけていくという謙虚な姿勢である。

投資対効果は高かった

 むしろ、そちらのほうが現実的で信用できると思った私は、池袋の小さな教室に地道に通うことにした。効果は絶大で、法律の専門書に対して読書速度は数倍になった。おまけに、教室で普段手に取らないようなたくさんの小説が読めた。

 とても投資対効果が高かったので、いつしか、知り合いに聞かれれば、「クリエイト」を紹介するようになった。ただ、あまりにも速読業界は怪しくて、紹介しにくいので、過去の受講者データを調べてもらったところ、真面目に通った人で3倍速を達成できない人は、ほとんどいないことがわかった。現実的に、ほとんどの人は3倍ぐらいで十分満足できるはずだからということで、「3倍保証制度」を作ってもらった。

 これで薦めやすくなった。後は、「本当に情報処理能力が高まるのならば、司法試験合格者がバンバン出ないとおかしいでしょう」と代表に申し上げたところ、カリキュラムが工夫され、いまでは、私の友人も含め、毎年合格者が出るようになっている。

クリエイト速読スクールを応援する理由 

 そんな「クリエイト」がトレーニングブックを出すと聞いた。「クリエイト」の人たちは真面目なので、買うだけで結構練習できて効果がある内容の本を、満を持して出すことになるはずだ。きっと、ロングセラーになるだろう。

 ただ、スクールのマーケティングとしては、いまひとつかもしれない。というのも、具体的なトレーニング内容がほとんど書かれていない「宣伝本」を、半年ごとにタイトルと出版社を変えて出したほうが、マーケティング的には効果的かもしれないからだ。

 しかし、「クリエイト」の人たちはそれをよしとしない。「日本の国語教育がカバーしていない読書技術を、切実に必要としている人に届ける」という「ロマン」を「ソロバン」より優先しているからだ。

 実際、30年以上経っても池袋の教室とユーキャンとSEGの提携講座でしか受講できない、知る人ぞ知る存在でとどまっている。

 ただ私は、「クリエイト」はもう少し世間に知られるべきだし、「クリエイト」のメソッドを知ることで、助かる人も多いと信じている。何よりも「クリエイト」の変わらない商売っ気のなさを逆に応援したくなるのだ。

 だから、一人でも多くの人が手に取るキッカケを増やすべく、小文を寄せることにした。まずは、中をのぞいてほしい。それ以上は無理にお薦めしない。ただ、切実に必要としている人なら、大学生のときの私のように、その価値がわかるはずだし、「毎日の時間感覚が変わる」キッカケをつかめるはずである。

 

『脳のワーキングメモリを鍛える速読ジム』(日本実業出版社)所収 

瀧本 哲史(たきもと てつふみ)さん

京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。クリエイト速読スクール卒業生。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。
 主著に、『僕は君たちに武器を配りたい』『武器としての決断思考』など。
 他にピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』日本語訳、大西康之『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』、クリエイト速読スクール『速読ジム』の序文や、『試験に受かる1日15分速読勉強法』の編集にも携わる。

瀧本哲史×鈴木光 瀧本ゼミ師弟対談

 世の中には怪しげな速読スクールみたいなところって、いっぱいあるじゃないですか。それで、僕の父親が心理学者なんですけど、僕が中学生の時に「ほんとに速読術が身につくようなところなのか偵察してこい」って謎のミッションを出してきたんですよ(笑)。その時には良いところが見つからなかったのだけど、大学生の時にもう一度調べて、それで池袋に「クリエイト速読スクール」という学校があって、通ってみたんですけど、これが結構まともだった。ミッションですから猜疑心いっぱいで説明会に行って、「なんで」「どうして」って速読術について質問攻めにしたんですけど、割と理論的で。「現代の魔法使い」こと、落合陽一さんもここで学んでいたみたいです。(文集オンライン 瀧本哲史×鈴木光 東大ゼミ師弟対談より引用)

引用元記事はこちら

速読に興味がある方は

無料体験レッスン

 東京近辺の方は、ぜひ一度無料体験レッスンにお越しください。WEBもしくは電話で予約ができます。
 2時間で速読トレーニングのしくみがわかります。予習は必要ありません。勧誘も行いません。

 お申し込みはこちらからどうぞ。

この記事のタグ