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この記事は、会社員の岡松さんによる速読体験記です。
岡松 英里子
速読でTOEIC® 満点獲得
「その問題はこっちの答えに変えた方がいいんじゃない?」脳からの声に従う。時間が勝負のTOEICの試験。速読教室でのロジカルテストやスピードチェックのように、テンポ良く問題を解いていく。過去に同テストを受けた中で、解答を見直す時間が一番多く取れた。結果、念願の990点獲得。速読開始、3か月目の出来事。
転職活動に成功
「その問題は、こう答えることが求められているんじゃないの?」脳からのささやきに急いで答えを修正する。再就職のための、1時間半の筆記試験と40分の面接試験。筆記試験はメールでの問い合わせに対する返答、社外文書の翻訳など、通常の業務に沿った問題で、膨大な量だった。私が受けたポジションは仕事量が多いため、効率よく仕事をこなす力が求められていると知り合いから聞いていたので、とにかく、問題をすべて解くことが重要だと思った。1週間後に「あなたが一番試験の結果が良かった。採用です」と某大使館人事部から連絡を受ける。100倍強の倍率だった。速読開始、4ヵ月目の出来事。
速読はうさんくさい? 宗教っぽい?
きっかけは職場の同僚との食事会でのたわいもないおしゃべりだった。「今まで自分がしてきた習い事」がその時のテーマ。「私、速読の学校に通ったことがあるの」Y先輩の少し恥ずかしそうな告白に、興味を持った私はすかさずつっこみをいれた。「速読ってなんか宗教っぽくて怪しい団体が多くない? そこは大丈夫だった?」「うん、そこはちゃんとした学校だった。小学生から大人まで、色々な人が通っているの。たまに授業中に何ページ読んだか、みんなの前で言わされるんだけど、小学生よりぜんぜん出来なくて、それが恥ずかしくて途中で通わなくなっちゃったの。もったいなかったなー」大の大人が小中学生らに負けてしまう空間。速読、能力開発という言葉に興味を持っていた私は、関心を持ったものの、仕事、主婦、他の習い事をしていたので時間的に無理だと思い、その教室のことを頭の片隅に追いやった。
TOEIC満点も取れちゃったりして
その後会社を辞め、主婦業とダンナの会社の手伝いに専念することになった。時間をもてあました私はなにか習い事を始めようと思った。無職だったため、趣味のお稽古事というわけにはいかず、お金をかけただけ、元がとれるようなものが良いと思って探していた。その時に昔Y先輩が言っていた速読教室のことを思い出した。「大好きな本を短時間で多く読みたいし、新聞も速く読めるようになりたい。集中力がつくらしいから、今まで歳のせいだと思ってあきらめていたTOEIC満点も取れちゃったりして」と考え、Y先輩に連絡をした。「ずっと前に話してくれた速読教室だけど、絶対に怪しくない?」「大丈夫だよ、ちゃんとした学校だよ。保証する」Y先輩を信頼していたが、用心深い私はダンナを同伴して、無料体験レッスンを受けることにした。
無料体験レッスン
無料体験レッスン当日。一時間半の授業はテンポが良くあっという間に終わり、受講後、スポーツをしたような爽快感があった。私はすっかり惹きこまれ、すぐに受講したいと思ったが、一応ダンナの意見も聞いてみた。「君に向いてるんじゃない? この習い事だったらお金を出してもいいよ。俺も時間があったら受講したいなあ」とOKの返事をもらった。
速読教室での日々
早速教室に通いだした。授業では、各自が自分のレベルより少し高いトレーニングを受ける。それがゲームをクリアするようで、とても楽しい。みんなで同じトレーニングをしていて、びっくりするような速さでページをめくる人や、あっという間にトレーニングを終わらせる人がいる。負けず嫌いな私は、自分よりできる人を見つけては「今日のマイ・ライバル」と名付け、その人に負けないように、集中して取り組んだ。そのうち、自分の前回のスコアが「マイ・ライバル」となっていった。
常に自分の前回のスコアよりも高いスコアを、と思ってトレーニングに取り組んでいても、結果を出すことはなかなか難しい。気負ってしまい、テンポが崩れると、情けない結果になってしまう。そんな時は、「自分の家族が人質に取られていて、このスコアを出さないと殺すぞ、と脅されている」とありえもしない状況を思い浮かべて、トレーニングに集中してみたりもした。
速読を始めてから、なぜかものすごく頭が良くなったような気がし、自分に自信が持てるようになってきた。自分の脳から自分の声で司令が届き、それに従うと良い結果が出るのである。自分のこの能力が社会に使われないのはもったいない、とまで思うようになってしまった。最初はダンナの会社を手伝う目的で簿記の資格学校にも通うつもりだったが、「簿記試験2級合格なんて、そんな小さい夢でいいの? 目指すは公認会計士試験!」と公認会計士の資格取得学校のガイダンスまで受けにいった。しかし、テキストや問題集を見て、現実に引き戻された。
教室に通う生徒さんに刺激を受けて
講師の中には、司法試験や国家I種公務員試験の合格者がいた。また、生徒には難関の国家試験を目指して通う人や頭の良さそうな中高生もいて、教室に通ううちに、自分も目的をもちたい、達成感を得たい、という気持ちが強くなっていったのだと思う。
教室に通う中、本屋さんでTOEIC試験の案内の張り紙、そして以前から勤務したいと希望していた某大使館のホームページで求人案内が目にとまった。TOEICに関しては、かねてより、常に950点前後は取れるのだが、満点はなかなか取れなかった。「まあ、こんなに早く速読教室の効果がでるとは期待できないけど、とりあえず受けてみるかー」と軽い気持ちで、TOEIC試験の申込みをし、大使館に履歴書を送った。両試験当日は、カウント呼吸をしてからのぞんだため、かなり集中することができた。
結果は前述の通りである。TOEIC試験満点、某大使館採用とかねてからの夢をかなえることが出来たことにより、さらに自分に自信がついた。
速読だけじゃないクリエイトの魅力
良いことづくしのクリエイトだが、欠点もある。一つは、他の生徒となかなか友達になりにくいことである。一時間半の授業では、みな黙々と一人で取り組み、他の生徒と会話することはない。授業が終わると生徒はみな、さっさと帰ってしまう。もう一つは、デイタイム会員のためか、松田先生の授業がなかなか受けられないことだ。他の生徒とトレーニングについての意見交換をし、松田先生の授業をもっと受けてみたいと思っていた。
そんな二つの事情を解消できたのが、「文章演習講座」だった。講師は松田先生で、生徒は18名の全8回コース。学校では教わることのなかった、文章の読み方と書き方についての授業が受けられる、ということを他の講師に聞き、早速申し込んで受講した。私が参加した第41期は、下は高校生から上は40歳代まで幅広い世代の人が参加していて、やる気があり、発言する人が多かった。昼寝をしていかないと身体がもたないぐらい、授業の後はへとへとになった。速読の教室に比べて費用が若干高いかな、と思ったが、それに見合う授業内容で、松田先生の厳しいが的確な指摘に、毎回目からうろこが落ちる発見があった。
ところが、就職、家事、「文演」に通う私は速読の教室に通う時間がなくなってしまった。「文章演習講座があると、速読をお留守にする人がいるので、それはやめてくださいね。文演も大事ですけど、速読訓練はもっと大事ですからね」という松田先生のアドバイスを聞かなかった私は、文演の宿題の要約で、一番重要な箇所を盛り込まなかった、という失態をおかしてしまった。速読教室に通わなくなった私は脳からの指示が聞こえなくなったようだ。
脳は私の司令塔。私の夢を実現させてくれる脳からのささやき声を聴き逃さないために、池袋の雑踏をくぐりぬけ、クリエイト速読スクールにこれからもトレーニングを受けに行く。