【認知症予防】認知機能を鍛える、速読との出会い。72歳の速読体験記 | 速読ナビ

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【認知症予防】認知機能を鍛える、速読との出会い。72歳の速読体験記

更新日:2024年4月20日 公開日:2023年8月1日

まずは認知症を正しく理解しよう

 正しく認知症を理解しないことには、適切な予防策をとることができないばかりか、いたずらに不安が膨らんでしまいます。

 まずは認知症を正しく理解することから始めましょう。

 その際には、公的機関が発信する情報を活用するのがおすすめです。

 ネット上には、専門家ではない人が書いた内容も散見されます。

 情報源には、信頼のおける公的機関を選びましょう。

参考(いずれも2023年9月19日閲覧)

読書のためのトレーニングは認知症予防に最適

 クリエイト速読スクールは、「読書に必要な脳の働き」を鍛えるトレーニングを提供する教室です。

 トレーニングそのものは、読書する人を想定して作られています。

 しかし、その内容は認知機能の向上に主眼を置いているため、高齢者の方の認知症予防などにもお役に立てるはずです。

認知症予防に72歳から! シニアレッスン体験記

 クリエイト速読スクールでは、お得なシニアレッスンを開講しております。

 ここからは、シニアレッスン受講生である林幸子さんに書いていただいた速読体験記をご紹介します。

 出典:速読体験記「始めるのは、72歳からでも大丈夫!」林幸子さん 

「いまさら、どうして?」

 私は、昨年(2018年)6月にクリエイト速読スクールの無料体験レッスンを受講し、7月から通い始めました。今年5月末に受講回数は70回になりました。

 「72歳で、速読?いまさら、どうして?」と思われるかもしれません。私自身も、予約フォームから申し込むとき、送信していいものかと、ためらいました。それでも、「速読は、今の私にどうしても必要なことだ」と思わせる出来事がありました。

「あなたは認知症になります」

 昨年6月上旬の昼近くのことです。電話が鳴り、出るといきなり「高齢者相談センターのものです。アンケートに答えましたね。その結果、あなたは認知症になります」と言われたのです。抑揚のない中年の女性の声でした。確かに、前年、区からと思われる高齢者アンケートに答えた記憶がありました。「えっ、私が、ですか?」と尋ねると、「はい、なります」と、きっぱり答えるではありませんか。そこで、「あなたは医療関係の方ですか?」と質問すると、ちょっとたじろいだ様子でしたが、すぐに立ち直って「それで、何か相談はありますか?」と、平然と聞くのです。

 私は、「ありません」とだけ答えて、すぐに受話器を置きました。「ないんですか~」という慌てた声が、小さく聞こえたような気がしました。

 この電話が、本当の高齢者相談センターからではないことは、すぐにわかりましたが、認知症と言われたことが、わだかまりとして胸に残りました。

 その後、若年性アルツハイマーで亡くなった職場の後輩のことを思い出しました。12、3年ほど前のことです。当時はまだ情報が少なく、周りの方達も彼が50代でアルツハイマーを患っていたとは思いもつかなかったようです。

脳神経がきたえられるかもしれない、という期待

 私は焦りました。アルツハイマー型認知症の新薬開発は難しく、今も治験に至っていないという記事を新聞で読んだことがあります。老化した頭は、自分で何とかするしかありません。

 また、左目が一時ほとんど見えなくなり、手術のあと視力が回復したにもかかわらず、本一冊を読み切る気力を失くしていた時期でもありました。山積みになった本を眺めて、途方に暮れていました。

 そんな時、パソコンで検索中に、たまたま瀧本哲史さんの対談記事を見つけてクリエイト速読スクールに出会いました。とても堅実なところだという印象を受けました。速読は初めてでしたが、直感でここに決めてしまいました。

 クリエイトのホームページを読み、優秀な受講生が多いことが分かり、私のような高齢者でも受け入れていただけるのかと心配でした。でも、受講すれば、きっと劣化した脳神経が鍛えられるかもしれない、という期待もありました。

 体験レッスンの成績はご想像のとおりですが、講師の方が温かく迎えてくださり、面接をしてくださった松田先生がデイタイムレッスンをすすめてくださいました。こうして私は、72歳の新入生になることができました。

1分、2分、3分の訓練がびっしりと詰め込まれていて

 トレーニングプログラムは、「カウント呼吸法」から始まって、「倍速読書」まで多彩です。私はマイナスからのスタートなので、まず頭を普通に戻すことが目標でした。スコアを上げるより、スコアが一日一日積みあがっていくことが大切でした。

 しかし、すぐに「かなランダムシート」や「かなBPシート」、「かなひろい」などの訓練で躓いてしまいました。もちろん、ひらがなは読めますし、書けます。でも、見つけられないのです。「ひらがな 50音表」を頭に叩き込まなければならないと思い、『7さいまでに身につけたい ひらがな れんしゅうちょう』(学研)を毎日練習することにしました。いまは、乗り物に乗ったときだけ、空中や手のひらに「あ」から「ん」までを描くようにしています。繰り返し行っていけば、きっと効果は表れると思うと、前向きになれました。

 「スピードチェック」は左に20問、右に20問の合計40問を1分間でチェックする訓練ですが、長い間、左から右に移れませんでした。「サッケイドシート」のスコアが上がり、横に広く見られるようになってから、ようやく右側の問題に移ることができました。

 クリエイトでは90分の間に1分、2分、3分の訓練がびっしりと詰め込まれていて、さまざまな方向に頭を働かせなければなりません。また、一人ひとりのレベルにあつたメニューが用意されていて、同じ時間に隣の人とは違う問題を解いていたり、私が3分かかるところを、20秒で終わる超人がいたりします。

 講師の方たちは、予約せずにやってくる受講生のテキストや倍速読書の本をたちどころに用意して、それぞれの強みや弱みに合わせて、短くアドバイスまでしてくださいます。

ここでは珍しい高齢受講者なので

 私は、ここでは珍しい高齢受講者なので、10回ごとのアンケートには、困ったことや気になることをできるだけくわしく書くようにしています。その中で「イメージ読み」の文節分けの書き方がわからずに苦戦していると伝えたとき、講師の皆さまが、さまざまな方法で句切り方を教えてくださったことがありました。とても感謝しています。私も『中学国語文法 くもんの中学基礎がため100パーセント』(くもん出版)で勉強することにしました。

 クリエイトには、いつも不思議な時間が流れていると思うのですが、不思議といえば、「水晶の玉」というイメージ訓練です。子ども時代の記憶を思い出す訓練の後、帰りの電車の中で起こった「記憶の流出」は忘れられません。その後は、どんどん遡って様々な記憶がよみがえります。誰かが何かを伝えようとしているかのようでした。

 思い出が多すぎて、記憶が引き出せないシニアの方たちには、ぜひ、一度受講していただきたい訓練です。

ここで読んだ本から次々に興味が広がっていく

 私は最後に行われる倍速読書訓練が楽しみなのですが、ここで読んだ本から次々に興味が広がっていくことがよくあります。

 齋藤孝さんの『ガツンと一発シリーズ』は、著者が元気すぎて、当時落ち込んでいた私には、別の意味で「ガツンと一発」だったのですが、その後、『呼吸入門』(角川文庫)などを読んで著者の姿勢に納得しました。『銀河鉄道の父』(門井慶喜・講談社)のあとには、『兄のトランク』(宮沢清六・筑摩書房)がつながっていきました。

 最近、おもしろかった本は、図書館の児童書コーナーで見つけた『世にも美しい日本語入門』(安野光雅/藤原正彦・ちくまプリマー新書)です。その中に登場した「私立 蝙蝠中学校 校歌(3、4番)」(安野光雅作)に、ボルネオ島のディア・ケイブから、2万匹の蝙蝠が次々に飛び立っていった夕暮れの光景を思い出しました。生き物たちの仮の学校の校歌をまとめた歌集『大志の歌』(童話屋)を、すぐ注文してしまいました。しばらく楽しめそうです。

 今年は、私の弱点の一つ「イメージ記憶」の手がかりを求めて、美術展に通おうと思っています。2月には東京都美術館に「奇想の系譜展」、4月には東京国立博物館に「東寺 空海と仏教曼荼羅」を観に行きました。東寺展では、15体の仏像を配置した巨大な立体曼荼羅が圧巻でした。画集や絵本もイメージ力アップのヒントになりそうです。

「100回コース」はシニア世代への思いやり

 クリエイトに通い始めてから、毎年、年末から3月まで続いた「風邪のフルコース」が今年は一度もありません。受験生が通っていたので、用心していたからかもしれません。あるいは、ここに通うことで丈夫になったのでしょうか。

 三回手術してやっと見えるようになった左目も、「サッケイドシート」や「スピードボード」などの訓練で眼筋が鍛えられるのか、良く見えています。以前は、ぼんやりと大きく滲んで見えた月も、今は、ビルの向こうにきれいに輝いて見えます。お月見好きな私の行く手を、はるかに照らしてくださっているかのようです。

 まもなく、1年。また暑い夏がやってきます。60回をこえてから、目標だった普通のスコアに、少しずつ近づいているような気がします。

 シニアレッスンは100回コースです。私たちは結果が出るまで時間がかかります。この100回という回数には、シニア世代への思いやりが込められていると感謝しています。

 はじめはスピードについていけなくて焦ることもあります。でも、訓練を続けていくうちに、文字が速く広く読めるようになったり、頭が良く回るようになったり、判断力がついてきたりします。仕事をずっと続けたいシニアにも、クリエイトの速読訓練は、きっと役に立つと思います。

 最近、私は終活をちょっとお休みして、もう少し「人生」を楽しもうと思い始めています。私たちのためにシニアレッスンを設けていただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

 ※現在、100回コースは廃止し、50回でよりリーズナブルなコースをご用意しています。

無料体験レッスン

 クリエイト速読スクールでは、読書に必要な能力を一つひとつ確実に鍛えていく、地味なトレーニングをご用意しています。読書速度だけでなく、総合的能力の向上を意図したプログラムです。努力を重ねた分だけ、しっかりと成果が収穫できる設計となっています。

 無料体験レッスンでは、みなさんの情報処理能力を、種目(項目)ごとに数値化して分析することができます。

 ぜひ一度、教室に遊びにきてください。多彩なトレーニングをご用意して、お待ちしております。