集中力を上げるためのメモ帳 | 速読ナビ

基礎学習法

集中力を上げるためのメモ帳

更新日:2025年1月6日 公開日:2025年1月6日

メモ書きのススメ

 体験レッスンと0回目を終えた、受講1回目から、私はメモをとっています。

 回数を重ねてからはサボっていた時期もありましたが、最初の50回は欠かさず記録していたようです。

 授業開始前にふと思い立ち、すぐ近くのコンビニで買ったものです。とくにこだわりはありません。

 ほとんど習慣のようなもので、使い始めた当初は、これといった考えはありませんでした。

 が、トレーニングを重ね、講師も務めるようになった今、生徒さんに対しては、明確な理由をもってメモ帳の使用をオススメします。

メモの主目的は、保存ではない

 「メモをとることの効用」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、「あとで見返せる」というものではないでしょうか。

 うまくスコアが伸びたときの感覚や、なんとなくしっくりきた講師のアドヴァイスを記録にとることは、もちろん良いことです。

 10回ごとのアンケートを書くための材料集めにもなります。

 しかし、私は、メモの本領は別のところにあると思っています。

 それは、トレーニングに対する集中力を上げることです。

覚えておこうとする意識が、集中の妨げになる

 自分の能力の限界を広げていくためには、目の前の教材に、全力で集中する必要があります。

 なんとなく掴めたコツや、ふとした疑問、しっくりきた講師のアドヴァイスなどは、当然頭に残しておきたいものです。

 しかし、これらの一見するとプラスに思える内容も、トレーニング中に頭に残ってしまうのであれば、それは集中の妨げ・雑念となります。

 これを気持ちだけでどうこうできるほど、切り替えが上手な人は少ないはずです。

 そこで活躍するのがメモです。

メモがあるからこそ、目の前に集中ができる

 紙に書きつけることで、強制的に頭を切り替えられることができます。

 形式や体裁など、まったく気にせずでかまいません。

 ペンを持つ手を通して、外付けの紙に、雑多な思考を吐き出すことに意味があります。

 そもそも、クリエイトの教室は、新しい知識を授ける場ではなく、トレーニングの場ですから、記録をとって見返さなくてはならない内容は少ないはずです。

 私も書いたメモを見返すことは、ほとんどありません。

 全力で集中するための準備の一環として、取り入れています。

 もっと集中したい、もっと追い込みたいという方は、ぜひ一度試してみてください。

三日坊主でもいいから試してみよう

 テクニックやハウツーが通用するトレーニングではありませんが、集中するための事前準備であれば、いくつかご紹介ができます。

 この手のアドヴァイスは、一度は聞き入れて、試してみることです。

 三日坊主のつもりでいいんです。

 自分に合うものだけが、自然と残っていきます。

メモ書きについて知りたいなら『ゼロ秒思考』

 『ゼロ秒思考』では、保存ではなく書くという行為を目的とする、メモの方法論が紹介されています。

 具体的なハウツーを知りたい、参考になるフレームワークがほしい、という方にオススメの一冊です。

 参考:『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』赤羽雄二 ダイヤモンド社

この記事のタグ

劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表