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メモ書きのススメ
体験レッスンと0回目を終えた、受講1回目から、私はメモをとっています。
回数を重ねてからはサボっていた時期もありましたが、最初の50回は欠かさず記録していたようです。
授業開始前にふと思い立ち、すぐ近くのコンビニで買ったものです。とくにこだわりはありません。
ほとんど習慣のようなもので、使い始めた当初は、これといった考えはありませんでした。
が、トレーニングを重ね、講師も務めるようになった今、生徒さんに対しては、明確な理由をもってメモ帳の使用をオススメします。
メモの主目的は、保存ではない
「メモをとることの効用」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、「あとで見返せる」というものではないでしょうか。
うまくスコアが伸びたときの感覚や、なんとなくしっくりきた講師のアドヴァイスを記録にとることは、もちろん良いことです。
10回ごとのアンケートを書くための材料集めにもなります。
しかし、私は、メモの本領は別のところにあると思っています。
それは、トレーニングに対する集中力を上げることです。
覚えておこうとする意識が、集中の妨げになる
自分の能力の限界を広げていくためには、目の前の教材に、全力で集中する必要があります。
なんとなく掴めたコツや、ふとした疑問、しっくりきた講師のアドヴァイスなどは、当然頭に残しておきたいものです。
しかし、これらの一見するとプラスに思える内容も、トレーニング中に頭に残ってしまうのであれば、それは集中の妨げ・雑念となります。
これを気持ちだけでどうこうできるほど、切り替えが上手な人は少ないはずです。
そこで活躍するのがメモです。
メモがあるからこそ、目の前に集中ができる
紙に書きつけることで、強制的に頭を切り替えられることができます。
形式や体裁など、まったく気にせずでかまいません。
ペンを持つ手を通して、外付けの紙に、雑多な思考を吐き出すことに意味があります。
そもそも、クリエイトの教室は、新しい知識を授ける場ではなく、トレーニングの場ですから、記録をとって見返さなくてはならない内容は少ないはずです。
私も書いたメモを見返すことは、ほとんどありません。
全力で集中するための準備の一環として、取り入れています。
もっと集中したい、もっと追い込みたいという方は、ぜひ一度試してみてください。
三日坊主でもいいから試してみよう
テクニックやハウツーが通用するトレーニングではありませんが、集中するための事前準備であれば、いくつかご紹介ができます。
この手のアドヴァイスは、一度は聞き入れて、試してみることです。
三日坊主のつもりでいいんです。
自分に合うものだけが、自然と残っていきます。
メモ書きについて知りたいなら『ゼロ秒思考』
『ゼロ秒思考』では、保存ではなく書くという行為を目的とする、メモの方法論が紹介されています。
具体的なハウツーを知りたい、参考になるフレームワークがほしい、という方にオススメの一冊です。
参考:『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』赤羽雄二 ダイヤモンド社
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劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表