読書量の平均は? 読書に関するデータをご紹介 | 速読ナビ

基礎学習法

読書量の平均は? 読書に関するデータをご紹介

更新日:2025年1月22日 公開日:2025年1月20日

 今回は、文化庁が実施する「国語に関する世論調査」の中から、読書に関する調査結果をピックアップして、お伝えしたいと思います。

 なお、扱うデータは、令和6年実施の、最新のものとなります。

1か月の読書量(上位◯%という主張の元データ)

1か月に読む本の冊数

 まずは問7、1か月に読む本の冊数について。

 「読まない」という回答が6割を超え、調査結果発表時に話題となりました。

 1冊以上読むと答えた人の割合は、あわせて36.9%となっています。

 「月に◯冊読むと、上位◯%」という主張の多くは、この調査結果を元に作成されています。

本以外で、活字に触れる機会

本以外の活字による情報を読む機会

 問7付問1、本以外で、活字に触れる機会について。

 この質問は、問7で「本を読まない」と答えた人に対する質問となります。

 「ほぼ毎日ある」が75.3%と、本を読まないという人でも、本以外の文字・活字に触れる機会は多いことがわかります。

読む本をどのように選ぶか

読む本の選び方

 問7付問2、読む本の選び方について。

 この質問は、問7で「1か月に1冊以上本を読んでいる」と答えた人に対する質問です。

 本屋さんや図書館、図書室などで、実際に手に取って選びたいという人が、多いことがわかります。

 意外にも、ベストセラーや文学賞などは、主要な判断材料になっていないようです。

読書量の変化

読書量の変化

 問8、読書量の変化について。

 「読書量は減っている」という回答が約7割を占めています。

 なお、読書量は増えているという回答は、5.5%にすぎません。

 もしあなたが、最近読む本を量が増えた、ということであれば、それは稀有な読者であるといえます。

読書量が減っている理由

読書量が減っている理由

 問8付問1、読書量が減っている理由について。

 こちらは、問8で「読書量は減っている」と答えた人に対する質問です。

 スマートフォン・タブレット・パソコン・ゲーム機器等の、情報機器に時間がとられる、が43.6%で最も多く、仕事や勉強が忙しくて読む時間がない、といった回答があとに続きます。

電子書籍を利用するか

電子書籍の利用

 問10、電子書籍の利用について。

 紙の本も電子書籍も読まない、という回答を別にすると、電子書籍を利用する人とそうでない人の割合は、ちょうど半々になっていることがわかります。

活字に触れる時間の変化

活字に触れる時間の変化

 最後に問11、活字による情報に触れる時間の変化について。

 現代は、本・雑誌・漫画に限らず、スマートフォンやタブレット等を用いて、SNS・インターネット上の記事など、様々な文字・活字による情報に触れることができます。

 そうしたものも含めて考えたときに、活字に触れる時間は、減っているか、増えているかという質問です。

 結果は、次のグラフの通りで、「それほど変わっていない」が37.3%で最も高く、「増えている」が35.3%、「減っている」が26.0%となっています。

 こうしてみると、本を読む人が減っていることはたしかですが、活字に触れる媒体が変わっているだけ、ともいえるかもしれません。

出典のご紹介

 以上、読書に関するデータをお届けしました。

 引用元では、読書だけでなく、国語に関するさまざまなデータが紹介されています。

 あわせてぜひチェックしてみてください。

この記事のタグ

劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表