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書くスピードは誰も指摘してくれない
もっと綺麗に字を書きなさい、という指導は多いですが、もっと素早く字を書きなさい、という指導はあまり聞きません。
「板書が間に合わない」は、要改善のサイン
「この先生の授業、テンポが早くて板書が間に合わないんだよな」
学校や予備校に通っているとよくあることですが、これを深刻な悩みとして話す人は少ない気がします。
「書き終わるのを待ってくれない先生が悪い」となりがちで、そもそも課題として捉えられないためです。
書くスピードは鍛えるべきもの
たしかにそうだなと共感された方は、今この瞬間から「書くスピードは鍛えるべきもの」と、視点を改めてください。
読むスピードが、インプットのボトルネックであるとすると、書くスピードは、アウトプットのボトルネックであるといえます。
書くスピードと情報処理速度の関係
情報処理のプロセス
情報処理の基本は、入力と出力の組み合わせです。
目や耳といった感覚器官から入力された情報を、頭の中で処理し、その結果を手に伝えて紙やパソコンに出力する、というのが私たちの情報処理のプロセスです。
書く作業も、情報処理の一環
たとえば、ペーパーテストは、情報処理能力を測る手段なわけですが、
たとえ答えがわかったとしても、それを解答用紙に正しく出力できなければ、点数はつきません。
「最後の問題も解けたのに、書く時間が足りなかった」というケースは、情報処理能力が不足している、とみなされるわけです。
こうしてみると、書くという行為が、情報処理の一翼を担っているということに、納得いただけるのではないでしょうか。
「読みやすさ&素早さ」を追求せよ
他人が読めない字となると、これはまた考えものですが、丁寧な字・綺麗な字を書く必要はありません。
読みやすい字を、素早く書くことを追求するべきです。
そのためには、「書くスピードは鍛えるもの」という意識のもと、急いで書こうとする気持ちが大切です。
板書が多い授業や、記入が多いトレーニングに遭遇したときは、チャンスだと思って全速力で手を動かしていきましょう。
速読トレーニングでも、書くスピードは鍛えられる
クリエイトの中盤トレーニングは、手と頭の連動が必須です。
1問あたり1秒の短縮であっても、それが30問積み重なると30秒になります。
スコアの記入まで含めると、90分間の授業で、相当の字数を書くはずです。
読むスピードだけでなく、書くスピードも鍛えていきましょう。
つねに急いで書く意識を
「鉛筆の先から煙!」
中学校1年生のとき、英語の先生が繰り返していた言葉です。
ユーモアに溢れたおばあちゃん先生でしたから、当時は迷言の一つとして、クラスメイトみんなで笑っていましたが、今思うとこれは名言でした。
教室では、「ボールペンの先から煙!」でお願いします。
無料体験レッスン
クリエイト速読スクールでは、随時、無料体験レッスンを受け付けています。
1コマ90分の授業で、読むうえで必要となる情報処理能力を、項目ごとにスコア化して分析することができます。
体験後は、スコアに基づいた学習相談も可能です。
- 速読トレーニングを体験してみたい
- どんな教材があるのか知りたい
- 教室の雰囲気をのぞいてみたい
- 自分の強みや弱みを分析したい
という方は、ぜひ一度体験にいらしてください。親子一緒での受講も可能です。
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劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表