書くスピードは思考のスピード | 速読ナビ

基礎学習法

書くスピードは思考のスピード

更新日:2024年12月4日 公開日:2024年11月27日

書くスピードは誰も指摘してくれない

 もっと綺麗に字を書きなさい、という指導は多いですが、もっと素早く字を書きなさい、という指導はあまり聞きません。

「板書が間に合わない」は、要改善のサイン

 「この先生の授業、テンポが早くて板書が間に合わないんだよな」

 学校や予備校に通っているとよくあることですが、これを深刻な悩みとして話す人は少ない気がします。

「書き終わるのを待ってくれない先生が悪い」となりがちで、そもそも課題として捉えられないためです。

書くスピードは鍛えるべきもの

 たしかにそうだなと共感された方は、今この瞬間から「書くスピードは鍛えるべきもの」と、視点を改めてください。

 読むスピードが、インプットのボトルネックであるとすると、書くスピードは、アウトプットのボトルネックであるといえます。

書くスピードと情報処理速度の関係

情報処理のプロセス

 情報処理の基本は、入力と出力の組み合わせです。

 目や耳といった感覚器官から入力された情報を、頭の中で処理し、その結果を手に伝えて紙やパソコンに出力する、というのが私たちの情報処理のプロセスです。

書く作業も、情報処理の一環

 たとえば、ペーパーテストは、情報処理能力を測る手段なわけですが、

 たとえ答えがわかったとしても、それを解答用紙に正しく出力できなければ、点数はつきません。

 「最後の問題も解けたのに、書く時間が足りなかった」というケースは、情報処理能力が不足している、とみなされるわけです。

 こうしてみると、書くという行為が、情報処理の一翼を担っているということに、納得いただけるのではないでしょうか。

「読みやすさ&素早さ」を追求せよ

 他人が読めない字となると、これはまた考えものですが、丁寧な字・綺麗な字を書く必要はありません。

 読みやすい字を、素早く書くことを追求するべきです。

 そのためには、「書くスピードは鍛えるもの」という意識のもと、急いで書こうとする気持ちが大切です。

 板書が多い授業や、記入が多いトレーニングに遭遇したときは、チャンスだと思って全速力で手を動かしていきましょう。

速読トレーニングでも、書くスピードは鍛えられる

 クリエイトの中盤トレーニングは、手と頭の連動が必須です。

 1問あたり1秒の短縮であっても、それが30問積み重なると30秒になります。

 スコアの記入まで含めると、90分間の授業で、相当の字数を書くはずです。

 読むスピードだけでなく、書くスピードも鍛えていきましょう。

つねに急いで書く意識を

 「鉛筆の先から煙!」

 中学校1年生のとき、英語の先生が繰り返していた言葉です。

 ユーモアに溢れたおばあちゃん先生でしたから、当時は迷言の一つとして、クラスメイトみんなで笑っていましたが、今思うとこれは名言でした。

 教室では、「ボールペンの先から煙!」でお願いします。

無料体験レッスン

 クリエイト速読スクールでは、随時、無料体験レッスンを受け付けています。

 1コマ90分の授業で、読むうえで必要となる情報処理能力を、項目ごとにスコア化して分析することができます。

 体験後は、スコアに基づいた学習相談も可能です。

  • 速読トレーニングを体験してみたい
  • どんな教材があるのか知りたい
  • 教室の雰囲気をのぞいてみたい
  • 自分の強みや弱みを分析したい

 という方は、ぜひ一度体験にいらしてください。親子一緒での受講も可能です。

この記事のタグ

劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表