- ホーム
- 体験記&インタビュー
- 体験記 '01
- 堂園昌彦作品集
体験記
クリエイト速読スクール体験記 '01
堂園昌彦作品集
弓道の魅力
堂園 昌彦
弓道、というスポーツを皆さんはご存じだろうか。もちろん、全く知らないという人は少ないであろう。実際には見たことがなくてもその名前からどういうことをするかはだいたい想像がつくと思う。そう、弓を使って矢を的に当てるスポーツである。しかし、それ以上のことを知っている人はあまり多くないのではないだろうか。体育で弓道をやる学校はほとんどないだろうし、TVで試合風景を放映することもめったにない。弓道は有名だけれどマイナーなスポーツである。そこで、弓道について少し説明したいと思う。
弓道とは先程も述べたように矢を的に当てるスポーツである。アーチェリーなどの洋弓とは違い、弓をいったん頭の上に上げてから降ろしながら弓を引いてくる。そして狙いを定めて心気を充実させた後に二十八メートル先の的に向かって矢を飛ばす。ただそれだけの単純なスポーツである。ただ、一見複雑そうに見えるのは様々な礼儀作法があるからだろう。これらの作法はルールではないが、伝統的な武器を扱う弓道において、精神的な面や危険防止の面から欠かすことのできないものだ。弓道の特徴の一つはこの礼儀作法にある。
そんな弓道の楽しさの一つは上達することだ。弓道は単純であるが決して簡単ではない。一朝一夕にうまくなることは決してないが、日々の練習で徐々に自分の射が良くなっていくのはとても楽しい。また、人と争うものでもなく、年を取ってからもできるので長く続けられるのも魅力である。それに、弓は引いているだけで楽しい。当たりばかりを求めることは良いことではないがやはり当たると嬉しいものだ。技術の上達や鍛練によって自分を高める楽しさは武道的なものだが、この楽しさはスポーツ的な楽しさだろう。
弓道はこのようにとても魅力的なものだ。少し興味を持ってみてはいかがだろうか。