読書スピードが5倍。ロースクール入試で活きたユーキャンの速読講座 | ブログ | 速読ナビ

受講生の声

読書スピードが5倍。ロースクール入試で活きたユーキャンの速読講座

更新日:2024年4月20日 公開日:2023年7月5日

 この記事は、司法試験受験生の多田さんによる速読体験記です。

多田 陽介

 ユーキャン速読講座について、最新の情報は、以下のブログをご確認ください。

 参考:ユーキャン『速読講座』休講のお知らせ

ユーキャンの通信講座を経て、教室通学へ

 私は、2006年6月1日にユーキャン『新・速読講座』(以下、「通教」とする)を受講開始し、10月8日に修了することができた。そして、掴んだ速読の技術をもっと確固にしたいと思い、クリエイト速読スクールへの通学を決意した。現在(06.12.8)、35回教室で受講した。

 通学して感じたことは、まず、「通教」と「通学」の間には基本的に差異はないということである。創意工夫された通教のプログラムにより私は速読の技術を修得した。実際、効果も挙げた。したがって、通教には大いに感謝している。

 しかし、一方で、もっと早くから通学しておけばよかったとも思う。なぜなら、教室には「周りの受講生の真剣さ」・「講師の方々のアドバイスによる軌道修正」などの刺激がある。その刺激が速読技術のレベルを深くしてくれていると実感できたからである。

ユーキャンの速読での格闘

 速読をはじめた理由は法科大学院入学に必須な適性試験の対策のためである。経験上、適性試験は時間との勝負である。

 つまり、十分な時間があれば解けるけれど、制限時間内では処理できないのが私の実感する適性試験である。それゆえ、正確で迅速な情報処理能力が必要であると思い、私は速読を身につけようと思った。

 ユーキャンの講座にしたのは、値段が手頃なこと。また、『速読らくらくエクササイズ』でクリエイトの速読理論の実用性を体感していた(本についている練習を10回しただけで法科大学院適性試験の模試でそれまでの点数より概ね15点上がった)からである。

 通学でのトレーニング同様、通教の速読トレーニングは(1)認知視野の拡大(2)読書内容への集中(3)読書トレーニングに大別されている。そして、通教では、プログラムが0~Ⅳに分かれていて、順番どおり進めていく。

 各プログラムは(1)(2)(3)へ重点の置き方が違う。序盤の0・Ⅰでは(1)認知視野の拡大、中盤のⅡとⅢでは(2)読書内容への集中、終盤のⅣでは(3)読書トレーニングを中心に養うことができる。ただ、それぞれ独立しているわけではない。段階を追って、前のプログラムの復習と次のプログラムの予習が追加されていくように工夫されている。

 トレーニングはCDに合わせて行う。したがって、聞ける道具・場所さえあれば好きなときに好きな場所でトレーニングできる。私の場合、頭のアップトレーニングとして主に自宅で勉強する前に行っていた。先に速読の訓練をすることで普段の勉強への取り組み方も効率的になった。

 情報処理能力向上にとりわけ貢献したトレーニングは②読書内容集中のためのロジカルテストイメージ記憶である。ロジカルテストにより頭の中をシンプルにすること、イメージ記憶では短い時間内に課題に取り組む集中力を培えた。

 具体的には、日弁連主催法科大学院統一適性試験の苦手としていた第1部(論理的判断力を測る問題)で、2005年48点(平均点59.1)→2006年83点(平均点57.9)に伸びるという成果を上げることができた。

 もっとも、(1)・(3)の分野のトレーニグも役に立ち記録も伸びた。読書速度は800字/分→1,800~2,400字/分になったのである。それゆえ、一日に勉強できる量が増えたこともよかった。

読書スピードは一気に伸びた

 通学して、読書スピードは4,000~8,000字/分に一気に伸びた。さらに伸びる気もする。要因は読書にメリハリがついたからである。重要なところと理解の浅いところを精読し、そうでないところは目を通すだけという感覚が少しずつ実感できてきたのである。

 なぜこの感覚を身につけられたのか。単にトレーニング回数が増えたからだけではない。通教と通学の私の感じた差にヒントがあると私は踏んでいる。

 結論からいうと、教室内の緊張感による集中力の増大と講師の方々によるアドバイスによる取り組み方の変化である。

 教室では、周りの受講生が当然ながら真剣に各トレーニングに励んでいる。そして、時々トレーニングによって、どれだけできたか、どれぐらいのスピードだったかが皆に分かる。競争意識も多少めばえる。

 一方、目の前には前回の自分の記録があり、それを超えることが課題となっている。確かに通教でも負荷を自分自身に最大限かけるようになっているが、この教室の緊張感が今までにない集中力を引き出してくれたのである。

 さらに、トレーニングの要所で講師の適切なアドバイスがはいる。とりわけ私に効いたアドバイスとして、「力まずリラックスしてトレーニングに取り組む方がよい」・「完璧にできなくても気にしないこと」……という趣旨のものである。

 今思えば、通教のとき、訓練中気づかないうちに固くなり、ミス・見落とし・半端な理解が気になっていた。それゆえ、苦手な訓練「倍速読書」に対してのモチベーションが下がっていったのである。

 しかし、教室のトレーニングでは前述のようなアドバイスを随時もらえ、訓練の結果に一喜一憂せず、「楽な気持ち」でトレーニングに取り組めるようになったのである。

 通教では味わえない、教室での緊張感と繊細な講師の対応はクリエイトの大きな魅力の一つだと私は思う。

知的作業の基礎体力を培える

 現在私は、新司法試験に向けて勉強に取り組んでいる。新司法試験突破には、各科目の基本書と大量の判例の読み込みが必須である。速読を身につければ絶対に合格できる試験ではない。

 しかし、野球選手がホームランを打つために素振りをするように、速読(BTRメソッド)は知的作業の基礎体力を培えると実感している。それゆえ、基礎体力不足を自覚する私はこれからもしばらくは法律の勉強の傍らでクリエイト速読スクールに通い続けたい。

 さらに、法曹になってからも、ある事件に対して、その事件に関わる資料と判例をどれだけ読み込むかが大切であるとよく聞く。近い将来、この読み込みの過程に速読の技術が大きな武器となるとも私は感じている。

この記事のタグ