情報処理能力とは。情報や媒体の定義から考えてみる | 速読ナビ

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情報処理能力とは。情報や媒体の定義から考えてみる

更新日:2025年2月17日 公開日:2025年2月17日

情報処理能力って何だろう

 輪郭はハッキリしないが、情報処理能力というものがあり、ここが低いせいで、読むのが遅いのでは。

 これは、私自身が過去に抱いていた疑問ですが、共感してくださる方も多いはずです。

 今回は、このぼんやりとした疑問を、一緒に解消していければと思います。

そもそも情報とは

 情報は、「あることがらについてのしらせ」と定義されます。

 情報と聞くと、IT関連の難しい話を連想しがちですが、情報そのものは、コンピュータやインターネットが発明される前から存在しています。

 天気予報や、美味しい飲食店の場所、期末テストの試験範囲、といった身近な例も、情報の一種です。

情報は媒体にのって運ばれる

 情報を、他者に伝えるには、媒体が必要となります。

 媒体とは、情報を伝達するための手段、を意味します。

 頭の中だけで考えている内容は、SNSに書き込んだり、自分から誰かに話したり、動画を撮ったりしない限りは、他者に伝わることはありません。

 新しい情報というのは、媒体にのって運ばれることではじめて、私たちのもとにやってきます。

媒体の種類

 媒体は、文字、音声、画像、動画、の4種類に分けられます。

 それぞれ、身近な例が、思い浮かぶはずです。

情報のほとんどは、文字媒体で届けられる

 ここ数年、動画媒体の勢いが盛んですが、勉強や仕事の文脈において、文字媒体が首位を譲ることはないでしょう。

情報処理能力とは、文字を処理する速さである

 情報のほとんどが、文字媒体によって届けられる以上、情報処理能力は、文字を処理する速さを意味します

 情報処理能力が、読む速さに影響しているのではなく、「読む速さ≒情報処理能力」であり、自分は、読む速さという指標を、矮小化して捉えていた。

 これが冒頭でご紹介した疑問に対する、私なりの回答です。

 つまり、速読トレーニングとは、情報処理能力の改善に他ならないのです。

 参考:理解力を鍛えてこその速読

情報処理には3段階ある

 情報処理とは、何か。

 捉えどころがなく、少し難しいですが、

 「入力→処理→出力」の3段階があると、私は考えます。

 電卓を例に挙げます。

  1. 電卓のキーを打ち、任意の数式を入力すると
  2. 一瞬のうちに、内部で数的処理が行われ
  3. 液晶画面に、その結果が出力される

 このように、3つのステップが揃ってはじめて、情報処理です。

情報処理能力を鍛えるには

 文字媒体による情報処理も、同様です。

 読む作業は、

  1. 目を通して入力される文字情報に対して
  2. さまざまな処理をくわえ
  3. その結果を自在に出力できるようにする

 営みといえます。

 そのため、各段階に対応したトレーニングを行うことが、情報処理能力を鍛えることになるのです。

 参考:速読トレーニングの3本柱を解説

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劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表