速読を身につける方法論とは。速読トレーニングの3本柱を解説 | 速読ナビ

速読訓練法

速読を身につける方法論とは。速読トレーニングの3本柱を解説

更新日:2024年4月20日 公開日:2023年9月6日

 この記事では、速読トレーニングの方法論を、簡潔にご紹介しています。

速読トレーニングの3つの柱

 クリエイトの速読トレーニングには、3つの柱となるトレーニングがあります。

1. 目のトレーニング(認知視野の拡大)

 本を集中して読むためには、①ページ全体を広く見ること、 ② 瞬時に多くの文字情報を識別できる能力が必要です。

 文字情報を認識できる範囲を広げることを「認知視野の拡大」といいます。

 本を読むことに慣れていない人に顕著なのが、認知視野の狭さです。

 認知視野が狭い人は、集中して問題を解くとき、顔を本に近づけて、動かしながら確認しています。

 一方で、 認知視野が広いと、1ページ全体をひと目で捉え、そこに書かれている文字を識別することが可能になります。

 認知視野は、実は厄介な存在です。 文字を認識するために集中すればするほど、注意を向ける範囲が狭くなってしまうからです。

 意識して経験を重ねていかないと、集中して文字を読み取ろうとしながら視野が狭くならないように広めに見ることはできません。

 「目のトレーニング」では、2つの矛盾する方向性の両立を目指します。

2. 脳のトレーニング(読書内容への集中)

 認知視野が拡大されても、文字を目で速く追うだけでは意味がありません。

 文字情報を瞬時にイメージに変換したり、効率的に整理・理解する能力を鍛える必要があります。

 たとえば、小説を読んでいるときならば、物語の細部を鮮明にイメージできればできるほど、内容にのめりこむことができます。

 また、論理的な内容の専門書や、勉強や仕事の資料を読む際にも同じことがいえます。

 本全体を通じた著者の主張や論理の筋道、あるいはキーワードの結びつきなど、文字情報としては必ずしも明示されていない内容を、自分なりに整理でき読み取れたときに、「理解できた」といえるはずです。

 このように、読書においては読んだ内容を理解し、記憶にとどめることが必要不可欠です。

 BTRメソッドでは、「読書内容への集中」のトレーニングによって、文章に対する理解力を高めていきます。

3. 読書トレーニング

 こうした文字の認知能力や読書内容へ集中していく力を、実際の読書の場で実践していく必要があります。

 そのため、BTRメソッドでは、「読書トレーニング」によって負荷をかけた読書を行い、ページ全体を広く見て、同時に頭の中のイメージをフル活用して、内容を理解する力を実践的に身につけていきます。

 「目のトレーニング」 「脳のトレーニング」で意識的に取り組んでいたプロセスを、無意識のうちに習慣化させることが狙いです。

『図解でわかる速読のすごいコツ』より

 

速読トレーニングに関する参考ブログ

 速読トレーニングを理解するうえでのヒントになるブログを、以下にまとめています。

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劉 智秀 クリエイト速読スクール二代目代表