
気持ちを動かそう
クリエイトの速読トレーニングは、とにかく気持ちを動かさないことには、始まりません。
どの教材も、ただこなすだけでは、無目的な事務作業でしかないのです。
限られた時間の中で、全力を尽くすことで、はじめてトレーニングとして機能するようになります。
自分のペースで、自分の得意な領域で、取り組んでいては、意味がありません。
目を動かすよりも大事なこと
トレーニング初期によくある質問として、目の動かし方がわからない、というものがあります。
ポイントが視野に入っていれば無理に目を動かす必要はない、という教室共通のルールはありますが、そのほかにこちらからお伝えすべきことはありません。
目の動かし方は、スコアや読字数が伸び悩むと、真っ先に飛びつきたくなる部分です。
しかし、ほとんどのケースは、目の動かし方ではなく、気持ちの動かし方に問題があります。
トレーニングに慣れた結果として、目が速く動いていようと、気持ちが止まっているようであれば、それ以上の成長はありません。
今の自分の限界を打ち破ろうと、先へ先へ押し進める気持ちこそが必要なのです。
参考:速読はなぜ目を動かすのか
身体は気持ちに従う
マウンドに立つピッチャーが、足の上げ方や、腕の動かし方を意識していては、かえってぎこちない動きになります。
まずあるべきは「目の前のバッターを絶対にねじ伏せてやる」という気持ちです。
身体は、その気持ちに従うかたちでついてきます。
この主従関係の逆転は、起こり得ません。
私たちの目に見えるのは投擲されたボールだけかもしれませんが、その前には、キャッチャーミットを睨め付ける気迫が必ずあります。
教室でトレーニングを積み上げよう
教室は、無理ができるように用意された、訓練の場です。
序盤のトレーニングは、目ではなく、とにかく気持ちを動かすことに集中します。
結果として空回りしてしまっても、大丈夫です。
修正すべきポイントがある場合は、必ず講師がフォローします。
避けるべきは、ただこなすだけのトレーニングになることです。
気持ちを動かしましょう。そのほかは全て、後からついてきます。
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劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表