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【無料プリント】読書が楽になるビジョントレーニングをご紹介

更新日:2025年10月3日 公開日:2023年8月2日

ビジョントレーニングとは?

 ビジョントレーニングとは「vision」「training」の二つの英単語を組み合わせた、和製英語です。

vision:視力 視覚 視界
training:訓練
ジーニアス英和辞典より

 視力、視覚、視界、視野など。語源にしたがって考えると、「目に関する能力を鍛える訓練」を指す言葉であることがわかります。

 具体的な訓練方法は様々ですが、いずれも目の能力を鍛えることを目的とする点で、共通しています。

ビジョントレーニングの目的

 ビジョントレーニングには、2つの目的があります。

目をコントロールする(動体視力を鍛える)

 ビジョントレーニングは、目をコントロールするために、欠かせない訓練です。

 私たちは、何か特定のものに注意を向けるときに、対象物に視線を合わせるという行為をとります。これは、視線を合わせることで、視覚情報を取りこむことが可能となり、多くの情報を得られるためです。

 視線を合わせるという行為は、無意識で行われるものです。しかし、いざ意識して目を動かすとなると、訓練をしていない限り、なかなか思い通りに動かないものです。

 スポーツの領域では、「動体視力」という表現がされることがありますが、「目をコントロールする力」と「動く物体を視る力」は、同じ能力だといえるでしょう。

 ビジョントレーニングには、自分が注意を向けたい場所に、自由自在に注意を向けられるようにするという目的があります。

認知視野を広げる

認知:事象について知ること
視野:眼を動かさずに知覚できる周辺視の範囲
広辞苑より

 目を動かさなくても、自分の体の前方180度は、なんとなく視界に入ってきます。これが視野です。

 しかし、たとえばプリントに書かれた文字を読むとなると、真正面に置かれたものしか読むことができません。対象を認知することができる範囲として、これを認知視野と呼びます。

 どんなに訓練を積んだ人であっても、認知視野は、視野よりも狭くなります。しかし、訓練によって、認知視野を少しずつ広げることができます。

 ビジョントレーニングには、認知視野を少しずつ広げ、視覚情報をより豊かにするという目的があります。

ビジョントレーニングのメリットや効果

スポーツ

 動体視力と認知視野、いずれもスポーツには欠かせない能力です。

 実際にビジョントレーニングを行った生徒さんからは「卓球のボールの回転が見やすくなった」「サッカーフィールド上で味方の位置関係が把握しやすくなった」「テニスが一気に上達した」という感想をいただくことも珍しくありません。

 スポーツトレーニングに特化した「スポーツビジョン」という表現があるほど、スポーツと目の関係は深いのです。

日常

 目のコントロールがしやすくなると、すぐに意識した対象に注意を向けることができるようになり、集中力がアップします。

 また、認知視野が広がると、精神的にも広々とした気持ちになり、メンタルの安定も期待できます。

読書

 本を速く読むには、本の1ページ全体を広く見て、瞬時に多くの文字情報を認識できる能力が必要です。

 これはビジョントレーニングによって鍛えることができます。

 クリエイト速読スクールでは、速読トレーニングの一部として、ビジョントレーニングを取り入れています。

 参考:速読はなぜ目を動かすのか

ビジョントレーニングのコツ

 ビジョントレーニングは、単調・退屈な側面があるため、なかなか全力で集中できないばかりか、いくらでも手を抜くことができてしまいます。

 しかし、筋力トレーニングと同様、自分の限界まで負荷をかけてあげることではじめて、効果を発揮するのがビジョントレーニングです。

 サッケイドシートの「練習」から、全力疾走する気持ち、前のめりに突っ込んでいく気持ちをもって挑戦していきましょう。

ビジョントレーニングの無料プリント

 ここからは、実際に教室で使用している、ビジョントレーニング教材の一部をご紹介します。

たてサッケイド

トレーニング目的

 視野を広げ、広範囲に注意を向けられるようにするための基本トレーニングです。

 眼球運動のトレーニングは視野の拡大につながります。

 なぜなら、静止した目の状態で鮮明に見ることができる範囲は、視野の中心部に限られていますが、反射的にあちこちと目を動かすことで、視野の中心を変えることができるからです。

 この反射的な眼球運動を、専門用語で「サッケイド」といいます。

トレーニング方法

シートに描かれた三角マークをポイントと呼びます。

連続トレーニング(30秒ずつ)

  1. 上下に4つずつ並んだポイントを、右上から一つずつジグザグに視点を動かして見ていきます。左下まで行ったら、1つずつ戻っていき右上を目指します。
  2. よこに並んだ2つのポイントを1組として、まとめて見ていきます。左下まで行ったら、往復することなく、最初に戻ります。
  3. よこに並んだ4つのポイントを1組として、上下に見ていきます。
  4. 再び、右上から1つずつジグザグに視点を動かして見ていきます。左下まで行ったら、往復することなく、最初に戻ります。

カウントトレーニング

 連続トレーニングの次に行うのが、カウントトレーニングです。

 1ポイントの片道の動作を、1分間で何回できるのかを計測します。

 目標回数は1分間で30回です。

無料体験レッスン

 クリエイト速読スクールでは、随時、無料体験レッスンを受け付けています。

 1コマ90分の授業で、読むうえで必要となる情報処理能力を、項目ごとにスコア化して分析することができます。

 体験後は、スコアに基づいた学習相談も可能です。

  • 速読トレーニングを体験してみたい
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 という方は、ぜひ一度体験にいらしてください。親子一緒での受講も可能です。

 

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劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表