決まった時間でのスピーチを任された際、1分間でどれくらいの文字数を話せるかがわかっていると、原稿の準備が容易になるはずです。
この記事では、1分間で話すことができる文字数を中心に、さまざまな場面における「1分あたり文字数」を紹介していきます。
1分の文字数 -スピーチ-
スピーチの場合、1分間に約300字が目安となります。
このスピードは、NHKのアナウンサーが原稿を読むスピードと同じです。
日常生活での発話に比べると、ややゆっくりとした印象を受けるかもしれませんが、聞き取りやすさを考慮すると、原稿用紙1枚分(400字)にはおさめたいです。
- 矢野 香 2014年7月 ダイヤモンド社『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法―NHK式7つのルール』
1分の文字数 -手書き-
手書きの場合、1分間に約70字が目安となります。
何を書くのか、どれくらい丁寧に書くか、によって多少の変動が考えられます。
一般的に読みやすいとされる「漢字の割合が3割」の文章を、「誰が見ても認識できる」丁寧さで書いたときの値の目安です。
(2023年7月25日閲覧)
1分の文字数 -タイピング-
タイピングの場合、1分間に約150字が目安となります。
これは、個人的な用途でのパソコン利用に問題のない人の値です。
なお、タイピングの場合は、「1分間に入力したキーの数」を文字数とカウントしています。「タイピング」と入力した場合、キー入力は「taipingu」となり、8字です。
このカウントの仕方には、KPM(Keystrokes Per Minute)という名称がつけられています。
タイピング練習ソフト「e-typing」の2023年7月3週目のランキングでは、最高スコアが824となっています(スコア=KPM×正答率の3乗)。
(2023年7月25日閲覧)
1分の文字数 -読書-
読書の場合、1分間に約750字が目安となります。
クリエイト速読スクールでは、無料体験レッスンの最後に、読書スピードの計測を行なっています。
生徒さんのスコアは400〜1200字/分の間に分布し、20〜30代男性の平均が約750字/分となっています。
処理速度は鍛えることができる
スピーチや手書きのスピードには限界がありますが、タイピングと読書は、訓練によって処理速度を鍛えることができます。
タイピング
タイピングを速くするコツは、ブラインドタッチでの練習を継続することです。
毎日10分だけでも、2週間ほどで成長を実感できるはずです。
多くのタイピングソフトがありますので、ゲーム感覚でチャレンジしてみましょう。
読書
読書スピードが速い生徒さんとお話ししてみると、読書の習慣があり、文章を読み慣れているケースが多いです。つまり、読書量が多い人は、読書スピードが速いのです。
読むのが苦痛だといって読まずにいれば読書の習慣はつかず、読むことはますます苦痛になります。それを乗り越えるためには、結局たくさんの本を読むしかないのだとしたら、これはとんだ悪循環です。
クリエイト速読スクールのBTRメソッドは、この悪循環を断ち切る処方箋としてお役に立てるはずです。