
速読の上達スピードには個人差がある
プロ野球選手に他のスポーツをやらせても、そこそこできます。
なぜなら、一般人とは身体の基礎体力が違うからです。
速読も同じです。
「勉強は嫌いで、本もまったく読んでこなかった」という方が速読を身につけたいと思っても、まずは読み慣れるところからのスタートですから、時間がかかります。
一方で、勉強慣れしている方や、読書の習慣がある方は、あっという間にスコアが上がります。
なぜなら、勉強経験や読書経験の蓄積があるからです。
私はこれを貯金と呼んでいます。
まずは貯金が引き出されていく
最初の10回から20回ほどのトレーニングは、自分の貯金がどれだけあるかの確認です。
スコアや分間読字数がぐんぐん伸びていきますが、それはゼロから力がついているわけではなく、貯金を引き出している段階です。
SEGの特別講習で、中高生が爆発的な成長を見せるのは、勉強慣れした子たちが、短期集中でトレーニングをこなすためです。
トレーニング開始直後のボーナスタイムは、一息に走り抜けることをオススメします。
貯金が尽きてからが本番
タイミングに違いはあれど、20回ほどトレーニングを行うと、以前ほど順調には伸びなくなります。
貯金が底をつき、いよいよ自分の能力の限界に挑戦するフェーズとなるためです。
このことを知らずにいると、これからが本番というところで、モチベーションが低下したり、燃え尽きたりしてしまいます。
伸びが鈍化するのは、次のステップに進んだ証であることを忘れないでください。
できないことを楽しもう
簡単にできることを続けていては、トレーニングの意味がありません。
なかなかうまくいかない難易度で、繰り返し奮闘するからこそ、教室の外での勉強や仕事が楽になります。
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劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表