
読む速さの平均
読む速さは、1分あたりに750字が平均となっています。
しかし、この数字は、目安にすぎません。
どれくらいの速さからが速読か
個人差があるのはもちろんですが、同じ人であっても、何を読むかによって変わります。
「何文字以上で速読とみなす」といった決まりごともありませんから、速読の基準は存在しない、というのが正確な回答となります。
そこで、「一律の数字を追い求めることに意味はなく、対自分に目線を合わせるべき」といった内容を、今回は書いてみたいと思います。
速読の注意点
「どれくらいの速さからが速読か」という見方は、1分間に◯文字以上読めなければ速読ではない、という主張と表裏一体です。
たしかに、速く読めるに越したことはありませんが、相応の理解力が伴っていなければ、数字ばかりが高くても、仕事や勉強には役立ちません。
それは、本来必要な勉強をすっ飛ばして、不正にテストの点をとるようなものです。
しっかりと問題が解けるだけの力がついていない以上、たとえ100点だろうと意味はありません。
速さだけを追求すると、理解が置き去りになる
最初から過度に速さに注意がいくと、読むうえで当然に必要なはずの要素が、抜け落ちていきます。
多くの場合は、具体的な工夫がなければ、可視化することのできない、理解がないがしろにされます。
1分間に100,000字、1冊3分といった誇大表現は、こうした速度第一主義の弊害です。
速読をどう捉えるべきか
速さの捉え方を変えてください。
対自分比で能力を伸ばして、対自分比で速く読めるようにすることに、照準を合わせるべきです。
スタート地点は一人ひとり違う。読書経験や勉強経験の差によって、成長スピードも違う。
が、トレーニングを重ねていくことで、あらゆる読む作業が、過去の自分と地続きで、速くなること。
これを目指してほしいです。
これだけが、当人にとって意味のある速読のはずです。
クリエイトが目指す速読
自己目的の達成に必要なのは、対自分比で能力を伸ばすことです。
トレーニングの観点では、一定の数字をクリアしようが、他の人が自分より速かろうが、遅かろうが、まったく関係がありません。
一人ひとりが、トレーニング前よりも、楽に読めるようになり、読む対象によって当然に変化する、速さについても、全体として底上げされること。
これが、クリエイトの目指す速読です。
3倍速保証制度を確立
目の動かし方を変えるだけで、速さが劇的に変化するほど、読む作業は甘くありません。
いろんな能力をフル活用する必要があります。
そのため、全員が10,000字を超える、といったお約束はできません。
しかし、対自分比での速読達成は、保証できます。
クリエイトが掲げる3倍速保証制度というのは、その具体的なカタチです。
地に足のついた、地味なトレーニングに、真剣に向き合う生徒さんが、集まっています。
ご興味のある方は、ぜひ一度遊びにいらしてください。
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劉 智秀 1999年東京都生まれ/栄東中学・高等学校/東京大学経済学部卒/クリエイト速読スクール二代目代表