【原因探究】勉強に集中する方法について考えてみよう | 速読ナビ

基礎学習法

【原因探究】勉強に集中する方法について考えてみよう

更新日:2024年4月20日 公開日:2023年11月16日

 この記事では、「勉強に集中できない」という悩みを抱える方に、他にはない独自の視点からの解決策を提示します。

 当スクールの出版物『図解でわかる速読のすごいコツ』から、勉強に関する記述を、一部編集の上お届けしています。

勉強に集中する方法4選

 勉強法について検索をしてみると、実に多くの手法が紹介されています。

音楽

 「勉強 集中 音楽」と検索した経験はありませんか?

 個人差が大きい方法ではありますが、自然音などをベースにした作業用bgmには、一定の集中効果があるようです。

 筆者のおすすめは、Stardyさんの、波の音とオルゴールをベースにしたbgmです。

食事

 カフェイン入りの飲み物や、糖分が含まれるお菓子、食材の種類など。集中を手助けする食事も多く紹介されています。

 筆者のおすすめは、森永のラムネです。純度の高いぶどう糖を、手軽に摂取することができます。

 参考:東大生も愛用 ぶどう糖90%の意外なお菓子とは?

(東大新聞オンラインよりご紹介。2023年7月17日閲覧)

環境

 「快適に勉強ができる環境を作る」という視点も、勉強の量と質を上げるうえでは、重要です。

  • 机と椅子の高さは適切か
  • 照明の明るさは適切か
  • 室温は快適か
  • 静かな場所か
  • 服装は快適か
  • 文房具は自分に合っているか
  • スマホなどの誘惑はないか

 ポイントは、本当に必要なものだけを揃えること、ルーティン化すること、の2点です。

 参考:自宅での勉強に集中するための工夫はありますか? 東大生のコロナ禍での過ごし方

(東京大学男女共同参画室 Campus Voice 学生生活レポートよりご紹介。2023年7月17日閲覧)

計画

  • 何を勉強するかで悩まないよう、事前に学習計画をたてる
  • 定期的に教科をかえることでリフレッシュ
  • 朝起きてすぐの時間に数学、寝る前に暗記科目をやる
  • 一定時間で勉強時間を区切るポモドーロ・テクニックを取り入れる

 計画を立てることは、集中を切らさない効果があるだけでなく、勉強の方向性を確認するうえでも重要です。勉強時間は確保しているのに成績がなかなか伸びないという方は、勉強計画の見直しを検討してみてください。

よくある勉強法では集中できない方へ

 これらの勉強法はすぐに取り入れることができるうえに、即効性があるため、多くの人が一度は試したことがあるかと思います。しかし、「勉強に集中できない」という悩みを持つ方にとって、これらの勉強法は、いずれも本質的な解決を試みる手法ではありません。すなわち、いかに集中するかというテクニックに終始するものであり、「集中力」という根本的な能力の改善を目指す手法ではないということです。

良い勉強法とは何か?

 「具体的な勉強法をいますぐにでも知りたい」「勉強に集中する方法が知りたい」という人が大半でしょう。そんな人にはじれったい話かもしれませんが、まずは、 「本当に有効な勉強法とは何か」を考えていただきたいと思います。自分自身で納得した勉強法でないと続かないからです。では、勉強で求められるものとは何でしょうか? 巷によくある特効薬のような勉強法でも一時的には効果があるかもしれません。しかし本質的な意味で勉強で差がつくのは、情報を正確に、素早く理解できるかどうか、知識を効率的に思い出せるかどうか、そして勉強する努力が続けられるかどうかにかかっています。

勉強の基礎体力がついているか?

 たとえば、あなたが陸上選手だとしましょう。100m走の目標タイムをクリアするために、あなたは何をするでしょうか? 100mを走る練習だけをするでしょうか? もちろん本番同様の練習は必要ですが、それだけでよいはずはありません。実際には、少なくとも柔軟性や筋力、持久力を高めるためのトレーニングを日々行うでしょう。

 誰もが知っている話をすると、短距離走では歩幅(ストライド)と脚の回転数(ピッチ)によりトップスピードが決まり、タイムに直結します。柔軟性を高めると歩幅を広くすることができるようになり、筋力を上げれば回転数が上がります。

 さらに持久力が上がれば、様々なトレーニングをより多くこなせるようになり、より成長のスピードが速くなります。

 これらの力は、競技力向上に欠かせない基礎的な力という意味で「基礎体力」といいます。 基礎体力をつけるトレーニングをすることは、結果が安定したり、ケガの予防につながったり、長時間練習するスタミナがついたりすることにもつながります。スポーツでは、実戦と同じ環境での練習と同時に、こうした基礎体力を高める地道なトレーニングを行うことは当たり前の考え方です。バランスの取れた練習法のほうが効果が高いからです。

 それに対し、勉強となるとこの発想は一般的ではありません。勉強というと、多くの人が気にすることは、どんな知識を覚えて、どんな方法で勉強すればいいのかです。これは、100m走競技でいうところの、本番さながらに100mを走る練習に対応します。

 たしかに、100mを何度も走ることは無駄ではないでしょうが、これだけではタイムを上げるための効率的な練習とはいえず、そのほかのトレーニングも行って基礎体力を上げる必要があります。

勉強に集中できないのは、基礎体力が不足しているから

 勉強のケースに置き換えて考えてみましょう。勉強における基礎体力を「頭の基礎体力」としましょう。 頭の基礎体力があるのとないのとでは、勉強はどう変わってくるのでしょうか?

 頭の基礎体力がない状態の例です。

  • 勉強していてもすぐに他のことを考えてしまう
  • 頑張って勉強しようとすればするほど、問題を解くのに時間がかかってしまう
  • 目がとても疲れた感じがする
  • 参考書を読むのが全然進まず、やり終えるのが難しく感じてしまう

 こうした悩みは、集中力が足りなかったり、うまくコントロールできない場合に生じます。 慎重になりすぎても勉強はうまくいきません。活字に慣れておらず、抵抗感を感じている状態でもあります。

 また、次のような状態も頭の基礎体力不足です。

  • 参考書を一度読んだだけでは意味がわからず、何度も読み直さないと理解できない
  • 図解しないとわからないため、文章だけの参考書に苦手意識がある
  • 前の章で勉強したことをすぐに忘れてしまう
  • 暗記しようとしても覚えられないし、すぐに思い出せない
  • ケアレスミスが多い

 このような状態は、理解力・論理的思考力やイメージ処理、同時処理能力が足りていないことからきています。

 この状態のまま勉強しても、正直苦痛しか感じません。頭の基礎体力がある人は、こうした悩みは少ないはずです。逆にいうと、こうした悩みをもつ人の頭の基礎体力には伸び代があります。

 できる人とできない人とでは、頭の基礎体力の差が如実に表れます。 この差を埋めるには頭の基礎体力を鍛えるしかありません。自分の基礎体力は、鍛えた分だけ伸ばすことができます。

勉強だけでなく、読書をしよう

 勉強に大切なことは頭の基礎体力を身につけることです。その頭の基礎体力を身につけるための最短ルートが、ここで紹介する「速読」なのです。

 なぜ速読なのでしょうか? そもそも速読とは、速く読むことです。 速く読むことと基礎体力の間にどのような関係があるのか、考えてみましょう。

 読書と勉強にはどこか似ている部分があります。勉強ができる人ほど、多くの本を読んでいたり、読書習慣を身につけていたりします。たとえ本を読む習慣がなかったとしても、本を読むのが苦手な人で、勉強が得意な人はあまりいません。

 たとえば大学入試では、入学後に文献を読みこなしたり、読書ができるかどうかが問われている側面があります。 勉強には、本を読む行為と共通する点があるのです。

 もう少しくわしく考えてみます。 勉強は、ごく簡単にとらえれば、授業や参考書を通じて情報を耳や目からインプットし、理解しながら知識を覚え、いつでも思い出せる状態にしておくことです。 読書もこのプロセスと似ています。 文章を読んで文字情報を認識し、その情報を理解して脳の中にイメージを作ります。小説やエッセイであればそのイメージを味わい、実用的な書籍であればその内容を吟味して、自分の考えに役立てます。

 大切なのは、勉強と読書は、目や耳と、脳とを両方使って情報処理を行う点で共通しているということです。難しい話になってしまいましたが、このような理由から、勉強の基礎体力は、読書を行う際の基本的な能力と近いことがわかります。

 速読ができるようになることは、読書のための基礎的なトレーニングの一つです。 通常よりも速いスピードで読書ができるように負荷をかけることが、読書に必要な基本的な能力を高めることにつながります。頭の基礎体力も、効果的に伸ばすことができるのです。ただし、速読といっても、速く読みながら理解もおろそかにしない、よく考えられたメソッドでトレーニングすることが条件です。

勉強に集中できない人こそ速読を

 速読とは、速く理解して読むために頭の基礎体力を高めることです。 速く読むために、広く見て瞬時に文字を認識する目のトレーニングを行います。また、理解しながら読むために、理解力・論理的思考力を鍛え、想像力を養う脳のトレーニングもします。こうしたトレーニングの積み重ねにより集中力を養って、頭の基礎体力全般を向上させていくのが速読です。勘違いしやすいですが、単に速く読めるようになることだけがゴールではありません。

 速読による勉強には、次のような誤解もあります。

誤解1. 速読のコツがわかれば勉強がはかどる

 速読にはたしかにコツがありますが、それを知っただけでは勉強には役に立ちません。速読のトレーニングを実際に行うことで、あなたの頭の基礎体力が向上します。

誤解2. 目だけ、あるいは右脳だけ鍛えればよい

 速読は車の運転に似ています。 学科教習で学んだり、動画サイトでコツを学んでも、すぐにうまく運転できるようにはなりません。路上教習をしたり、実際の生活で車を使って、はじめて運転のコツが身につき上達します。勉強は、目で文字を認識し、それを頭の中で整理理解したうえで記憶の定着を行うプロセスです。そのどれか一つだけを解決しても、他のプロセスにも意識を向けないと全体の効率は上がりません。 当然ながら、速読だけをしていても目標の合格には結びつかず、勉強自体からは逃れられません。

誤解3. 速く読む必要はないから他の勉強法でよい

 速読は、速く読むためのスキルですが、無理をして速く読むことが目的ではありません。むしろ、遅読や理解の伴わない読書に陥っている原因を解決して、もともとあなた自身が持っているポテンシャルを引き出し、「普通に読めるようにする」ことを目指します。

 スポーツで成果を出すには、自分の特性や環境に合わせた練習が大切です。 しかし自分に合ったトレーニングを行うには、基礎的な力が欠かせません。勉強も同じです。

 頭の基礎体力が不足した状態では、他の勉強法を行っても思うように身につかないかもしれません。これまでいろんな勉強法を試してみたけどあまり続かなかったという人には、速読という基礎トレに実際に取り組んでみることをおすすめします。

 もちろん、様々な勉強法に慣れている人にとっては、その効果がより大きくなることは間違いありません。

集中力を鍛える

 集中力を身体で覚えて、いつ、どこでも再現できるようにするというのが、 速読のメリットであり、実際の効果です。

 集中力を発揮するために大事なのは、「集中した」という経験を積み重ねることです。勉強であまり集中したことがなければ、好きな小説やコミックを夢中で読みふけっているときのことを思い浮かべてみてください。その集中を、意識的に作り出していくのが速読です。速読トレーニングによって集中力が養われ、その経験を応用することで、日常の勉強でも自然に集中できるようになってきます。集中力がつくと、長い時間努力を続けることが楽になってきます。3時間でも4時間でも、一気に集中できるようになるのです。

集中することのメリット

 速読トレーニングによる勉強でのゴールは、集中して取り組んだ結果、 参考書も問題集も速くこなすことです。しかし、実際には集中しようとするあまり、注意の範囲が狭くなり、かえって慎重になり、時間がかかってしまうことがあります。

 この問題を解消するためには、先ほど説明した集中力を養うトレーニングと同様、やはり何らかのトレーニングによって、身体で覚えてしまうことが有効な方法です。集中しているのに、より広い範囲に意識を向けて、疲れないまま全体像を把握できるような状態を作り出すのです。

 速読で定番の目のトレーニングでは、興味深い事実があります。 どんなに理解する力やイメージする力に個人差があったとしても、注意の範囲は誰でも代の資格試験受験生も、似たり寄ったりなのです。トレーニング前では、40代の資格試験受験生も、東大生も、 中学生も、同じくらいの視野しかもっていません。

 視野は、トレーニングすれば誰でも着実に広げることができるようになります。 誰しもが注意の範囲を広くして、集中して短時間で終わらせられるポテンシャルを秘めています。

勉強に必要な能力が鍛えられる

 速く読んでも本の内容が十分理解できるように、理解力や論理的思考力、想像力を集中的にトレーニングすると、それらの力は飛躍的に伸びます。 参考書を解いているときに、何回も読み直さなくても意味をすぐに理解できるようになったり、筋道立てて内容を把握したり、勉強したことを忘れにくくなったりします。参考書に取り組んだときの効率が、速読によって大きく上がるのです。

 1冊の参考書から得られるものが大きくなれば、当然合格の可能性は高まります。 時間に余裕がないときほど、効果的な取り組みだといえます。

 受験生が取り組まなければならないのは、参考書だけではありません。専門的な資格であれ、公務員試験であれ、大学・高校入試であれ、時事問題やテーマに関連する知識を押さえておくことは、欠かせません。 新聞やWEB上の情報など、あらゆるメディアに触れる際にも、速読トレーニングで身につけた広く素早く読む力、そして理解し記憶しておく力は大きな力を発揮します。

脳の同時処理能力が高まる

 複数の作業を同時に処理する能力も高まります。速読では、注意の範囲を広げようとしつつ、文章に書かれた意味を理解しようとしますが、これはまさに「マルチタスク(同時処理)」です。人間は基本的に同時処理が苦手ですが、負荷をかけて鍛えればある程度は改善できます。速読の積み重ねで同時処理の力が身につけば、課題文を読んで設問に答えたり、時間配分を考えられたりと、自分をうまくコントロールして、要領よく問題を解答できるようになります。

何より勉強時間が豊かになる

勉強の効果の大きさ=勉強時間×勉強の効率

 これは、勉強の効果を決める掛け算です。 勉強時間が多く、効率的な勉強をすれば最大の効果が得られます。もっとも、効率がよくても勉強時間が少なければ、勉強の効果は小さくなりますが、効率が上がると集中力が継続し、より多くの勉強時間でも苦にならなくなるはずです。

 これまで説明してきたように、 速読によって勉強の効率は飛躍的に上がります。効率よく勉強する力は、年齢に関係なく誰しも潜在能力として持っている力です。この力を、トレーニングを実践することでうまく引き出すプログラムが、クリエイト速読スクールが提供するBTRメソッドです。トレーニングを行い、慣れてきたら、勉強時間を増やして、読書を少しずつ習慣にしてみてください。

代表者挨拶

 私はクリエイトに入会するまで、速読に一切興味を持っていませんでした。一部の人の特殊能力、といった印象があり、仕事や勉強に役立つとは到底思えなかったからです。

 もしあなたが、速読に対して同様のイメージを持っているのであれば、ぜひ当スクールのホームページやブログで情報収集をしていただきたいです。

 クリエイト速読スクールでは、読書に必要な能力を一つひとつ確実に鍛えていく、地味なトレーニングをご用意しています。読書速度だけでなく、総合的能力の向上を意図したプログラムです。努力を重ねた分だけ、しっかりと成果が収穫できる設計となっています。

 無料体験レッスンでは、みなさんの情報処理能力を、種目(項目)ごとに数値化して分析することができます。ぜひ一度、教室に遊びにきてください。多彩なトレーニングをご用意して、お待ちしております。

クリエイト速読スクール 二代目代表 劉智秀

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劉 智秀 クリエイト速読スクール二代目代表