【しくみ化】ケアレスミスとは。主な原因・繰り返さないための対策をご紹介 | 速読ナビ

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【しくみ化】ケアレスミスとは。主な原因・繰り返さないための対策をご紹介

更新日:2024年4月20日 公開日:2023年12月27日

 この記事では、ケアレスミスが多い人の特徴と対策についてご紹介しています。

ケアレスミスとは

 ケアレスミス:不注意による誤り。軽率な間違い

大辞泉より

 ケアレスミスは、本来であれば防げたはずの間違いや失敗を指します。

ケアレスミスが多い人の特徴

思い込みが激しい

 思い込みは、問題文や指示を的確に捉えることを妨げ、ケアレスミスの原因となります。

 「自分は間違っているはずがない」という思い込みがあると、たとえ見直しを行ったとしてもケアレスミスは防げません。

 見直しを行う際は、どこかにミスがある前提で、確認をすることが大切です。

焦っている

 焦っている状況では、細部にまで注意を払う余裕が失われ、ケアレスミスをしてしまいます。

 本番を迎える前に、十分な準備を行うことで、焦りは軽減することができます。

体調がすぐれない

 ケアレスミスは、睡眠不足や発熱など、体調不良が原因となることも多いです。

 体調不良は、集中力や判断力の低下を引き起こし、問題文の誤読や計算ミスなどに繋がります。

 試験直前期は、勉強と同時に、体調管理にも気を配りましょう。

よくあるケアレスミスの原因

問題を読み違えてしまう

 問題の指示を読み違えることで起きるケアレスミスです。

 たとえば、問題文では「誤っているものを選択せよ」と指示があるにもかかわらず、正しいものを選択してしまうといった場合です。

解答欄を間違えてしまう

 解答欄を間違えるケアレスミスは、特にマークシート形式のテストでよく見られます。

 一つずれた場所に解答を記入してしまう、または複数の問題に対して同じ解答欄を使用してしまう、などがあります。

文字を書き違えてしまう

 誤った文字を書いてしまう場合です。

 この種のミスには漢字や英単語のスペルに多いです。形が似ている漢字、綴りが似ている英単語には注意が必要です。

簡単な処理のミス

 計算ミスや、十分性の確認不足など、簡単な処理のミスも、ケアレスミスの代表格として挙げられるでしょう。

ケアレスミスを減らす「しくみ」を作ろう

 ケアレスミスとは、ケア(care)が足りていない(less)がゆえに発生するものですから、的確なケアを行うことさえできれば、確実に数を減らすことができます。

 ここからは、具体的なケアの方法を紹介していきます。

ミスのパターンを把握→自分ルールを作る

 ケアレスミスを防ぐ効果的な方法は、自分がどのようなミスを繰り返しているのかを把握することです。

 ケアレスミスは特定の状況や条件下で頻繁に発生することが多く、これらのミスは個々の癖や思考パターンに原因があります。

 そのため、犯してしまうミスのパターンを把握し、注意を向けることでケアレスミスをぐっと減らすことができます。

 筆者は「2+3=6」といったように、簡単な足し算を、反射的に九九に変換してしまう計算ミスが多かったのですが、一度ミスのパターンを認識したうえで、「一桁同士の計算が出たときは、足し算と掛け算の混同に注意する」というルールを設けたところ、急激に数を減らすことができました。

 自分のミスのパターンにあわせた、見直しのしくみを作ることに挑戦してみましょう。

見直しをする時間を設ける

 ケアレスミスを減らすためのしくみとして、見直しの時間を設けてみましょう。

 試験最後の1.2分を見直しに充てるだけでも、十分な効果が見込めます。

問題文は特に丁寧に読む

 試験は時間との戦いでもあるため、一言一句を丁寧に読むことは、現実的ではありません。

 そこでおすすめなのが、問題文だけを、特に丁寧に読む手法です。

 問題の指示を的確に把握することは、ミスを減らすだけでなく、解答に不要な思考プロセスを排除するうえでも大切です。

睡眠をしっかりとる

 試験前日は徹夜をしたくなりがちですが、ケアレスミスを防ぐという観点からは、おすすめできません。

 睡眠不足は情報処理能力の低下に直結することは、経験的にも納得される方が多いと思います。

 当スクールでは、情報処理能力を鍛える脳トレを提供していますが、「睡眠が足りない日はスコアが下がった」という感想が散見されます。

 大事な試験の前は、しっかりと睡眠をとることを心がけましょう。

 参考:西野 精治, 2017年3月, サンマーク出版, 『スタンフォード式 最高の睡眠

勉強に集中するために

 「そもそも勉強に集中することができない」という方には、以下の記事がおすすめです。

 ぜひご一読ください。

 参考:【集中できない人向け】勉強に集中するための考え方。

 参考:【効率の良い勉強法4選】勉強の基礎を8つの注意点とともに解説。

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