速読トレーニングと読書の関係について。読書スピードが停滞する場合の対処法をご紹介 | 速読ナビ

速読訓練法

速読トレーニングと読書の関係について。読書スピードが停滞する場合の対処法をご紹介

更新日:2024年4月20日 公開日:2023年10月8日

 この記事では、BTRメソッドに含まれる個々のトレーニングが、読書とどのようなつながりをもっているのか、について解説していきます。

各トレーニングと読書の関係

カウント呼吸法

 読書内容に集中するための準備として、心身をリラックスさせることが目的です。

 習慣にすることで、読書だけでなく、仕事や勉強前のルーティンとしてもご活用いただけます。

サッケイドシート

 読書の際には、視線をコントロールして、スムーズに文字情報を取り入れる必要があります。

 視線のコントロールは、ほとんど無意識下で行われるものです。いざ速読のために目を動かそうと思っても、訓練をしていない限り、なかなか思い通りには動かないものです。

 サッケイドシートでは、文字を介在させず眼球運動だけに集中することで、視線のコントロール能力を鍛えていきます。

ランダムシート・BPシート・たて一行ユニット

 サッケイドシートによる眼球運動の活発化を前提に、文字に対する反射力を鍛えていきます。

 読書中に無理をせずとも文字が目に飛び込んでくる感覚を養います。速く読むためにはもちろんのこと、楽に読むためにも欠かせないトレーニングです。

 「ページ全体から文字を判別(ランダムシート)→動きの中で文字を判別(BPシート)→動きの中で文章を判別(たて一行ユニット)」というように、基礎的な内容から実践的な内容へとつながっていく構成が特徴です。

 のめり込むように取り組むことで、自然と認知視野が広がるだけでなく、初学者の方が気にすることの多い「脳内音読」も解消されていきます。

スピードチェック

 文字情報が示す内容を理解するためには、文字情報を頭の中で整理する必要がありますが、こうした作業の土台となる能力がワーキングメモリです。

 ワーキングメモリとは、情報を一時的に保持・操作する際に使われる脳の機能です。

 スピードチェックでは、頭と手を同時に動かすマルチタスクに挑戦することで、ワーキングメモリの向上を目指します。

ロジカルテスト・スピードボード・イメージ記憶

 スピードチェックによるワーキングメモリの向上を前提に、文字情報を頭の中で整理する力を鍛えていきます。

 読書内容をどれだけ理解・記憶できるかに影響するため、読書の質を保つために欠かせないトレーニングです。

倍速読書訓練

 倍速読書訓練は、ここまでのトレーニングで鍛えた個別の能力を統合化させ、読字数に変換することを目的としています。

 どんな方法を使っても構いませんので、倍速の中で、読書内容に喰らいついていきましょう。主張や場面の流れの「連続性」を保てるよう奮闘するのがポイントです。

読書スピードが停滞する場合

 はやくに読書スピードが停滞する場合、訓練ごとの熟達度に偏りが生じている可能性が高いです。

 もっとも多いケースは、序盤のトレーニングの追い込み不足です。序盤のトレーニングは、単調・退屈な側面があるため、なかなか全力で集中できないばかりか、いくらでも手を抜くことができてしまいます。

 BTRメソッドは、序盤・中盤・終盤のすべての訓練が有機的につながることではじめて、読書スピードを向上させる訓練システムとして機能します。序盤の追い込み不足は、必ず読書スピード停滞の要因となります。

 サッケイドシートの「練習」から、全力疾走する気持ち、前のめりに突っ込んでいく気持ちが大切です。

目標スコアについて

 資格試験における合格最低点のような、画一的な目標数値はありません。これは、受講回数・訓練への姿勢・受講頻度・現状のスコア・各訓練間のバランスなどにより、生徒さん一人ひとり目標スコアが異なるためです。

 講師にご相談いただければ都度ご回答いたしますが、特定の数字が何かしらの意味を持つようなことはありませんので、数字に強くこだわる必要はありません。

 唯一、スコアの数字が意味を持つとすれば、それは「前回の自分のスコア」です。前回の自分のスコア+1をつねに目指しましょう。

速読トレーニングの理論的背景

 以下のブログでは、クリエイト速読スクールの過去の出版物から、BTRメソッドの背景に関する記述を抜粋してお届けしています。

 ぜひご一読いただければと思います。

速読とは何か。効果・しくみ・トレーニング理論をご紹介。

【集中できない人向け】勉強に集中するための考え方。

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