2007-02-13
なおしのお薦め本(3)作文がすらすら書けちゃう本
次回の教室のお休みは3月21日(水)となります。
2月13日(火)より36日間、1日も休まず開校しています。
真
小川なおしさんからお薦め本が届いています。
『作文がすらすら書けちゃう本』
文章の指南書は何冊も出ているが、どれも難しすぎる。と思っていたら、ありました。本当にすらすら書けちゃう本が。日本一の教え方名人ナマ授業シリーズの一冊で、ずばり小学生向けです。
とは言っても、四十代の私にも楽しく読めるので、万人向けと言ってよいでしょう。親切すぎて、涙ちょちょ切れます。本当に。
作文ぎらいを直す方法を紹介しています。
めんどくさい! と思う人には「そんなときは、まず『めんどくさい』と書けばいい」と、反論のしようがない答え。
書くことがない! という人には「書くことなんて、なんだっていいんだよ。作文って、何か特別なことを書かなくちゃいけないって思いこんでいないかい?」とズバリと指摘。
「だってヘタなんだもん!」という人には「うまい文を書こうと思わないで、個性的な文を書こう。きみにしか書けない文でいいじゃないか。きみの魅力は、いまのままのきみ。
生意気だろうと、引っ込み思案だろうといい。変わっていることも、親から直せと言われている性格も、文の中では、きみにしか書けないことや思いつかないことの原料になる。それが魅力だ。人とちがっていることが、きみのきみらしさ」と、読む人をニンマリさせてくれます。
著者は作文コンクールの審査員をやっているそうで、優等生作文についても注文をつけています。
「ここに送られてくる作文は、中身がみんな同じ。中身というのは、意見、主張、それから書き方、使っている言葉。それがみーんな同じなんだな。
たとえば、自然がテーマなら『自然破壊はいけない。みんなで自然を守ろう』。友だちなら『友だちは大切。人はひとりでは生きていけない。思いやりとやさしさが大切』……こんな、いい子ちゃんぶった感じ。わかるだろ。つまり、『こう書けばきっとほめられる』
という『正解』があらかじめ決められていて、その正解をなぞる作文を書けるやつが優秀だといわれるような、いやーなフンイキ。
ぞっとするよね。本当にみんながそうと思っているなら、世の中は平和だ。でも、現実はちがう。
だから、みんなが自分の思ったことを書いて、いろんな意見をぶつけあわなきゃいけないんだ。だいいち、人と同じじゃつまらないじゃないか」
ちなみにこの章のタイトルは「優等生作文なんかクソくらえだ!」です。
そして、課題をこなすという次元ではなく、自ら作文を書いてみようと思わざるをえないようなことも書かれています。
「これだけは知っておいてほしい。知ることと覚えることが『入れる』勉強だとすると、作文の勉強は、『出す』勉強。出さなきゃ&出せなきゃ、アップアップ。知性の便秘状態というわけ。
いままでのきみは『入れる』勉強だけだった。作文の世界を知ると、『入れた』モノをきみなりに消化していくことができるようになる。わかるから書ける。知っているから書ける。これだね!
ここで、ガソリンと車の関係が発生する。どういうことかっていうと、書いて、出して、走るほど、ガソリンはなくなる。だからガソリンを補充する。これが知識。つまり『出す』ことが上手になれば、『入れる』勉強もどんどん伸びるってこと」
こりゃ、なんでもいいから書いてみよう、っていう気になってきませんか。私はなりました。
なおし
