2008-08-18
世界はなんて広いんだろう
8月1日(金)に終了したSEG「速読による能力訓練」C3タームアンケートから、高2生2名(J君とK君)のコメントを紹介します。
C3タームのラストアンケートです。
このJ君・K君と、2008-08-06 気持ちが集中の邪魔をするのE君は、同じ学校の同級生です。
3人でほとんど同じあたりに固まって、こちらの説明をクビを伸ばして、ひと言も聞き漏らすまいという感じで聴いていました。
そういう態度で見られたら、どうしても、こちらも彼らを見て話してしまいます。
■2日目ですでに2.5倍になっているのを見て、何が起きたのかとびっくりした。読み方のコツを覚えるというのは強いと思う。 初回で「まず速く読み、その上で深く読まなければならないものに時間をかける」と聞いて、そのとおりだと思った。考えてみると、世にくそみたいな文章、みちみちるウンコ議論が山ほどある。しかし、そんなものからも情報を引き出さなければならない。言ってみると、これは要約(サマライズ)だ。端々に重要な部分がある文章は滅多に無い。そして、そのような本にはもちろんそれだけの時間をかける価値がある。しかし、すべての本に同様真剣な気持ちでぶちあたっていたらそうだろうか。時は金なり。「―――速読術を身につけよ」立花隆の言葉は僕の胸をうつ。世界はなんて広いんだろう。「そのように打算的な態度で読書にあたるとは何たることか」というひとの多いこと多いこと。だけど今世に満ちているのはあんたらがばかにするような劣悪極まりない怪文書ばかりじゃないの? そしたら対抗手段もよく考えろよ。時間の無駄だろ。(T高 高2男子)
「J君の最終5回目の主な数値」数字ランダム52・55・45 漢数字一行三→1,080、一→630、九→193 たて一行ユニット92・86 ロジカルテストCタイプ11/12・14/14 イメージ記憶11/40(30秒)、30/40(30秒)倍速読書11,900字/分・理解度B+
J君・K君2人とも、最終日教室に最後まで残って、アンケートを書いてくれていました。
J君のコメントには書きたい内容を端折ったところがあり、まだ分かりにくいところがあります。
でも、一所懸命に何かを伝えようという姿勢に好感を持てます
■訓練メニューが予想以上に多彩であることにまず驚かされました。そのおかげで3時間×5日間も飽きることがなかったです。「3つの領域」のうち、2番目の領域に属するテストは総じて成績が良くて喜んでいたのですが、分間読字数はいまいち伸びが良くなかったので少し悔しかったです。1番目のテストがいまいちだったので、まだ「広く見る」ことができていないのかもしれません。少し気を抜くと無意識のうちに「脳内音読」をしている自分に気付くので、文章の内容を視覚情報から直接捉えることがまだまだうまくできていないなと感じました。とはいえ、本を読む速度という点ではさほど伸びなかったものの、配られたプリントや扱った本はどれも面白いものが多く、普段あまり本を読まない僕にとっては非常に貴重なものでした。感謝しています。(T高 高2男子)
「K君の最終5回目の主な数値」数字ランダム31・27・26 漢数字一行Pシート三→320、一→260、九→105 たて一行ユニット66・65 ロジカルテストCタイプ21/21・16/16 イメージ記憶8/40(30秒)、27/40(30秒)倍速読書4,550字/分・理解度A-
K君の効果的な訓練は? という質問には、イメージ記憶を挙げています。
「30秒とかになってくると、言葉を頭の中で音読していては到底追いつかず、文字を見ただけでパッと意味が摑めないといけないので、文章を読むときについつい『脳内音読』をしてしまう自分にとって、視覚情報からその意味内容にショートカットする良い練習になりました」
勉強好きな子たちは、みなイメージ記憶がよくできます
真
