くよくよせずにあこがれを見つめ続けようよと言われた気がした | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

速読ナビ by クリエイト速読スクール

教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・
SEG講習生のスコア等々について書いています。

  • トップページ
  • くよくよせずにあこがれを見つめ続けようよと言われた気がした

2018-02-24

『文演』情報

くよくよせずにあこがれを見つめ続けようよと言われた気がした

  第68期文演17/9/30~12/9アンケートです。

   きょうは、東洋思想を学ぶ大学院生Yさんです。



         
Yさんの文演アンケート



 
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
  A.1 
書くために読むというコンセプトが自分の現状にあっていたから。


  Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
  A.2 
文章に関する基本(知識)と才能(文才)の境界線をある程度学んだことで、自分の文章の好みもはっきりしつつあり、自分がこの本を読むべきか否かがその本の数ページを読めばわかるようになってきた気がしている。また、好むと好まざるとに関わらずプロの文章を読むと、文演で学んだ良い文章の原則からはみ出しているかのような部分がなぜ成功しているのかとても気になるようになってきた。


 
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
  A.3-1 「授業前」
 
要約といえば大学入試の際に少し勉強した程度で、キーワードを拾えばよい程度の水準であった。それでも点数は取れていたので自信はあった。しかし、今回一度やり直して計二回提出。最初は少しなめていたのだと思う。文章の構成は気にせずに、おおまかな筆者の趣意の方にばかり意識が傾いていた。全体的な印象によって、主観的に文意の軽重を決してしまったので、自分の価値観が出過ぎたようだ。

  A.3-2 「授業後」 要約という行為が本の理解に大きく寄与するということが身に染みてわかった。要約できなければその本を本当に理解しているとはいえない。要約をいざ書こうとすると、筆者の文意をとることにかなりのエネルギーを必要とする。わかってはいたが、やはりしんどい。それに、授業で行ったようにあそこまで厳密に自他の同じ課題の要約を検討したことなど今までない。いかに自分は自分勝手かということにショックを受けた。
 書道家の柿沼康二さんいわく、書道の修業として空海の書をひたすら臨書しているけれど、いくら真似てもどうしてもにじみ出てきてしまう違いがあると。そして柿沼さんはある時気づいた。その違いこそが個性なのだと。没個性の先に個性を見つけたというこのエピソードは、安易な個性やオリジナリティを求めることへの戒めとなっている。反対に、真似を怖がるなともいえる。要約に必要なのは、個性を排して純粋に書き手になりきる。純粋に読み手になりきること。結局それは、いつか個性を見つけるための訓練であったわけだ。要約という訓練をこれからはもっともっと活用していこうと決めた。
 また、今回68期メンバーの要約を見させていただいたことはとても参考になった。普段、至らない文章というのは自分のものしか見ることができない。良いものしか知らないようでは、悪いものからのプロセスを見出すことは難しい。文章の訓練は、スポーツや書道などのようには他との比較検討ができないという点で閉鎖的。同じ課題に対する人の至らない文章を読むという機会は本当に有難く、他人の文章を読んでいくうちに、自分のもっとこうすべきだったかなという箇所が見えてくる。できれば先生からだけではなく、自分の文章に対する同じ受講生の意見も聞いてみたかった。時間が足りないだろうけれど。


  Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
  A.4 
元陸上選手のタレント武井壮いわく、スポーツ選手が陥るスランプというのは、意識と体の動きに誤差が生じていることによるのだと。わかりやすい例として、両腕を伸ばして自分の肩と平行にしてくださいといっても、意外と正確にできる人は少ない。その誤差は砕いていえば、「わかる」と「できる」の差ともいえる。肩と腕を平行にすれば問題は解決されるとわかっているのにできない。このような誤差は体の動きだけでなく、人生における様々な階梯で実感されるだろう。文章も同じ。しかし、私たちは文章をなまじ書いてきた分、書けてしまう分、文章作成、文章構成の基本を知ることが欠落していることが多く、問題の所在がわからない。そしてそれに無自覚。良い文章が良い理由と悪い文章が悪い理由を意識的に知ることによって、はじめて自分の座標が明らかになる。座標がわからないと独学も難しい。知るためわかるためには、読み手の立場に立つ能力、文章を読む能力が必須。だからこそ文章演習としてこの講座を受けることに意味があった。この講座で「できる」までにはもちろん至らなかった。それでも先生や他の受講生の率直な目を通して、自分の現状を知ることはできた。ようやくスタート地点に立ち、前に進める気がする。
 授業でプリントとして配っていただいたものは、絶妙に励みになるものばかりだった。くよくよせずにあこがれを見つめ続けようよと言われた気がした。そのメッセージを届けたくなるような人たちと一緒に有意義な時間を共有できて光栄だった。


 2月21日(水)が、今年初めての速読でした(57回目)

 春休みに集中的に通うとのことでした。

 きょうは、第68期文演受講生の第1回勉強会とのことです。

 大所帯らしいですが、とりあえず、細く長くを目標にしていただきたいです。  
 

   

 

 

                ※クリエイト速読スクールHP                                        

 ※Yさん関連ブログです
 ・2017-06-04読み慣れていないお経をスラスラ読めるようになってきた
 ・2017-08-31勉強でストレスを感じたらクリエイトに通うのが一番いいと思う
 ・2017-12-05いつでも過去最高の自分と対峙できる

カテゴリ

検索

タグ

月別