2007-07-27
叔父の死
個人的な話で恐縮ですが、昨年の大晦日に見舞いにいった叔父が亡くなりました。
九人兄弟の二男坊として、戦中・戦後の混乱期を私の父である兄を助け、弟や妹たちの面倒を見て、働きづめに働いてきのう7月26日に逝きました。
年末、病床で手招きされて。
「真澄、世の中いい人間ばかりじゃないから気を抜いちゃ駄目だよ。いつか役立つから、これは、俺の遺言だと思って聞いておけ。陰険に、平気で人を陥れる人間がいるんだからな。お前の人の善さなんて何も通じない人間がいるんだからな。ようく眼を見開いて生きていけ。辛いことばかりでもないけど、いいことばかりでもないぞ。真澄、自分の名前というものを大事にしろ。お前に恥じるものがないときは、お前の名誉と生存をかけて覚悟して闘わないといけないよ。いいな」
叔父が苦労して生きてきたことが想像できました。
いまとなれば、叔父のひと言は私への遺言となりました。
物事をハッキリ言う人でした。
大事な人がまたいなくなりました。
死を覚悟した叔父から見ると、きっと、頼りなく見えたのかもしれません。
合掌
