2018-12-30
何を悩めばいいのか明確になった
第71期文演(18/10/13~12/8)アンケートからです。
きょうは、都立高生のS君です。
2018-10-29「遅刻しないために池袋の構内図を読み込んだ」のS君です。
S君の文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 本を読むことは好きだったから、文章を書くことも好きだった。小学生のときは、作文で学年の代表に選ばれたこともあった。しかし、型なしで書いていたので、次第にどのように書けばいいのかが分からなくなった。思ったことを書こうとしても、まとまりがない文の羅列になってしまい、頭を抱えているうちに時間がすぎるようになった。高校入試の小論文は、100点換算で20点。ぶっちぎりの最低点だった。
部活でも、大学受験でも、手紙を送ろうとしても、生活から文章は切り離せない。何より、好きなことができないのは苦痛である。何とかしたいと思っていた。しかし、高校生用の小論文対策講座や、簡単さ、楽に書けるようになることを謳うようなコンテンツは、受ける気になれなかった。その多くが要点をポップな字体で書いたり、平易すぎる言葉で内容が作られているようでチープに見えた。結局、具体的な解決策を講じないまま、時間が流れた。クリエイトに入会する前に、文章演習講座のことは確認していた。瀧本哲史さんや、落合陽一さんが話題に出すクリエイトの講座なら、現状を打開することができるかもしれないと思った。速読に通い、訓練に内容の濃さを感じた。普段のレッスンと同じように、文章演習講座も自分の力をつける一助になると直観した。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 今までは、ある文章を悪いとは感じられても、どこがどのように悪いかは言語化できなかった。しかし、要点を教わったことで、何を不快に感じているのか分析できるようになった。逆に、何が不十分かが分かるようになったので、よく推敲していない文章を誰かに見せることが億劫になった。文章も音楽のように、ルールや基本を抑えた上で、読み手を意識して自分なりの表現をつけるのだと分かった。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1「授業前」不安だった。書き漏れや、いらないところがないかずっと考えていた。いままでの授業で教わったことを活かそうと、推敲をすると、こっちを直せばこっちが変になる、デットロック状態に陥った。でも、気持ちのいい悩み方だった。いままでは、文章の巧拙の基準がなかったので、推敲をしようとしても何を直せばよいかわからずに、苦痛の時間が続いていた。文演で評価のポイントを教わったことで、何を悩めばいいのか明確になった。これ以上は今の自分ではどうしようもない、と思っていた。提出後に他の人の要約ももらったときは、他の人と比べても意外と悪くないのではないかと思った。今考えれば、もっと読み込むべきだったと思うけれども、自分の要約に違和感は感じなかった。
A.3-2「授業後」今までに習ったはずのことができておらず、悔しかった。提出前や授業前にも確認をしたのに、それに気づいていなかった。また、自分の要約の方がよくまとまっていると思った人の要約が、自分より数倍も優れていることが分かった。文章を書く技術だけでなく、読む感性も足りないと実感した。今まで、「てにをは」などの文章の体裁を整えることばかりに腐心していて、内容に目を向けてこなかった。また、それまでも授業で渡された資料の一つを全く使っていないことに気づいた。自分なりに全力で臨んだつもりだったけれども、至らないところが多いことを突きつけられたようだった。『高校生にしてはよくできていると思う』という松田先生の言葉もまた、悔しかった。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 受けることができて良かった。今までずっと触れていたが気づいてこなかった、文章の世界を垣間見ることができた。文章だけでなく、宿題の取り組み方など、自分の至らない点を自覚することができた。自分よりもずっと忙しいであろう大人の方が、全力で取り組んでいる姿が刺激になった。文章演習講座は、文章の世界を生き抜くための武器を与えてくれた。その武器は、今の自分には少しばかり大きい。日々の文章を書く機会を大切にして、使いこなせるようにしたい。
松田先生、この度は誠にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。
S君は高2。
再来年、受験。これから忙しくなります。
できたらしばらく通い続けてほしいです。
速読の30回目アンケートも届いています。goo文字数の関係でマイナス部分はカットします(「部活と時間の作り方」が主です)。
「S君の受講30回目アンケート18/12/3」
プラス・イメージ読みが普段の読書に直接良い影響を与えている。今までの自分の読み方だと、情景描写をかなり読み飛ばしていたことがわかった。イメージ読みの要領で映像を動かすように読んでから、印象に残った場面をすぐに思い出せるようになった。友達と感想を話し合ったりするときに、伝えたいことを明瞭に話せるようになった。・ブログを見ていて、記録は自分より低くても、仕事や普段の読書の質が上がっている人たちを多く目にする。記録の高さではない。その日その日で何を目標にするのか、意識をどこに向けるか。訓練の受け方に力を入れたい。
「S君の受講34回目の主なスコア18/12/19」よこサッケイド29 数字ランダム54・56 漢数字一行〇→13,600、四→15,300、三→5,490 漢字二行口→405、一→330、夏→437 たて一行ユニット116・128 スピードチェック39/40(44秒)・39 ロジカルテストDタイプ27/30(2分59秒)・23/30(2分57秒)イメージ記憶21/40(30秒)27/40(30秒)イメージ読み94個(45秒)倍速読書『蜜蜂と遠雷』10,400字/分・理解度A-「⑨集中できた! たて一行のときに、2回目、突然見え方が変わった気がした。イメージ読みがしっかりできて嬉しい限り」※漢数字一行・スピードチェック・ロジカルは前回のスコアです。
どうぞよいお年をお迎えください。
真
