2010-05-11
とにかく濫読した
SEG「速読による能力訓練」E2ターム(3/30~4/3)から、新高2生O君についてです。
■私は小学生、いや幼稚園に入る以前から本が大好きだった。とにかく、文字を愛していたのだと思う。昔話も絵本ではなく、大人向けの本(ex.「かちかち山」も、おばあさんが狸に殺されてババァ汁になる本来の話で読んだ)で知っていたし、小学校の昼休みは校庭ではなく、図書室で大半を過ごした。何を読む、とは決めず、マンガ、児童書、図鑑、伝記……とにかく濫読した。読書スピードが速くなったのは、この「小学校卒業までの12年間」がとても大きかったと思う。中学校に入学してからは時間が取れず、本を読む機会も減ったが、自分の読書の速さと読解力には自信をもつことができたし、また持っている。今回、この講座を受けることで、さらに「一度に処理できる文字数」がグンと増えた。自分の力にみがきがかかってすごく嬉しいし、またこれからもみがきをかけていきたいと思っている。先生、ありがとうございました。(S中 新高2男子)
「乱読」はたまにありますが、「濫読」とこの単語を使った高校生は、SEGで初めてです。
「文字を愛してい」るというO君の片鱗が出ています。
「 O君の最終5回目の主なスコア」たてサッケイド64 数字ランダム29・28・29 漢数字一行三→1,053、一→919、九→121 たて一行ユニット49・43 ロジカルテストC5/9・5/7 スピードボード5×511/12・6/13 イメージ記憶15/40(1分30秒)25/40(1分)倍速読書27,000字/分・理解度B+
10代に気合いを入れて濫読していれば、他は多少目をつむってもいいでしょというのが、こちらの基本スタンス。でも、中盤のスコアを上げて、理解力をもっと鍛えていってほしいなという希望はO君にはあります。
以下は、O君の記録カードの分間読字数と理解度、そしてコメントです。
① 3,000字A- 「頭の中からしぼられたように疲れた。脳の日頃使っていない部分が痛む。TOEICを受けたとき以来だ」
②16,200字B 「スコアが少し下がった。または変わらないところがあった。悔しいのでそこをもっと伸ばしたい」
③29,400字B+「ランダムシートが非常に弱い。スピードチェックも自分が何を探しているか忘れる」
④22,400字A- 「スコアが伸びてきているものが出てきた。これからも努力」
⑤27,000字B+「本を読むスピードが格段に速くなった。これからは図書館に通って本を読みあさりたい」
「頭の中からしぼられたように」なんて、いい表現ですね。
「ランダムシートが非常に弱い」と書きながら、O君は、効果的トレーニングにランダムシートを挙げています。
理由は、「文字を一つひとつ音読するように取るのではなく、全体から一気にピックアップする力が身につくから」と。
初速3,000字/分のおとななどめったに見ません。ただただ、彼が活字を読み慣れているためです。そこに強い刺激が与えられたということです。
実際はまだ10倍。精度を上げればまだ5倍程度のはず。初速が高いため、こういうことが起きています。
O君のもうひとつよいところ。変に疑わないで、こちらの言うことをすんなり受け入れる素直さ。
開始前、また休憩時間と、つねに机に突っ伏して寝ていました。
『5分10分の昼寝は、90分の夜寝(?)です。アタマさっぱりします』
こんな助言です。
真
※クリエイト速読スクールHP
