2010-04-04
司法試験合格体験記 生徒の目で、講師の目で〈1〉
クリエイト速読スクール、2010年最初の体験記です。
第4回新司法試験合格者である砂金直美さんの体験記であります。
砂金(いさご)さんは、司法試験の勉強と同時に、クリエイト速読スクールの講師でもありました。講師からの司法試験合格者は、これで4人目となりました
goo文字数の関係で3回に分けて投稿します。
真
司法試験合格体験記
生徒の目で、講師の目で
砂金 直美
1.始めるきっかけ
初めて旧司法試験の短答試験を受けた2002年直後、速読を習得したいと思った。理由は、元来、読むスピードが遅いこと、また、問題文が一度で頭に入らず、何度も読み返してしまうため、短答試験で時間不足に陥ったことにある。
そこで、勉強仲間に、速読教室を教えてほしいと頼んだところ、「池袋に速読スクールがあるけど、自分で訓練すれば、速読なんてできるようになるよ」と言われた。どのように訓練すればよいのか尋ねたら、判例百選の一つの判例(B4版の見開き1ページに一つの判例と解説が記載されている)をストップウォッチで計って読むという方法だった。
今から思えば、そのような方法で速読ができるようになるはずがないと分かるのだが、当時、司法試験の勉強を始めたばかりで何の情報を持たない私は、長年勉強しているその仲間の言葉を信用し、自分で訓練し始めた。次の年の短答試験も、やはり時間不足に陥った。加えて、1年間勉強したはずなのに前年と変わりない点数で落ちたことにショックを受けた。
何か、根本的に対策を講じないと短答試験は合格しないと考え、すぐに、その仲間に連絡して、池袋にある速読教室を教えてほしいと頼んだ。その速読教室がクリエイト速読スクールだった。当時のクリエイトは、今のような綺麗な教室ではなかったが、不思議と怪しい感じはしなかった。パンフレットで司法試験の合格者を多数輩出していたことを知っていたからかもしれない。体験レッスンを受けた感想は忘れてしまったが、事務室で一通りの説明を受け最後に、「短答試験で時間不足に陥ることはなくなるはずです」と言われ、入会することを決めた。
2.生徒になって
(1) 序盤のシートトレーニングでは、毎回、前回の数値を一つでも上回ることを目標にして取り組んだ。それでも、なかなか数値は上がらなかった。講師の方に、「まだまだしっかり見過ぎている」と言われ、少しラフに、そして、広く視野をとることを心がけるようにした。また、たて一行ユニットでは、講師の方から、探す文章の文末が目に入るか入らないかのところで、ページをめくるようにとのアドバイスを頂いたので、実践した。
当時は、数値を上げるため、がむしゃらに取り組んでいたので分からなかったが、毎回目標を掲げ、早く、先へ、先へ、広く見ようと脳に働きかけたことで、少しずつ視野が広がり、見るスピードも上がったのではないかと、その後講師をやらせていただいて実感した。 ‐〈2〉に続く‐
