2008-01-25
本は10冊同時に読め!
22日(火)、友達の誕生祝いのために、ジュンク堂書店に図書カードを購いもとめに行きました。
目的はすぐに済み、3Fの文庫フロアに。
第1刷発行日が2008年2月10日で、書棚に並んでまだ間もないはずの本を見つけました(Amazonも、きょう昼過ぎに表紙の写真が入ったくらいです)。
成毛 眞 三笠書房・知的生き方文庫 533円+税
いきなり、はじめに(前書き)を読んでいただくのは、刺激が強すぎるかもしれませんので、著者について。
氏は、1955年生まれ。86年に、マイクロソフト社に入社し、91年同社代表取締役社長。00年退社後、(株)インスパイア設立。
p70には、こんなこと
が書かれています。
本を読むのであれば、あらゆるジャンルの本をバランスよく大量に読むべきだ。私の自宅にある本の数は「何冊」という単位では数えられない。トン単位である。
家の地下にずらりと本棚が並んでいるが、すでにそこもいっぱいで、本棚の前には入りきらない本が積んである。本がある程度たまったら、4トントラックに積んで別荘に送っている。だから家も別荘も本だらけだ。
そのくらい極端に本を読んでこそ、極端な生き方――「その他大勢」から脱け出す生き方ができるのである。
自信があってこその断定的調子が、はじめはひっかかるかもしれませんが、すぐに馴染むはずです。
はじめに
(略)この本で紹介するのは、「庶民」から脱するための読書術である。
高所得階級の人間になるか、低所得階級の人間になるか――その境目となるのは本を読んでいるか、読んでいないのかの違いである。そもそも二極化の話も、本を読んでいない人にとっては「はあ? なんのこと?」という話だろう。そういう人から「庶民」以下の暮らしへと転落していくのだ。
ただし、ただ本を読んでいるだけではダメだ。フランスの美食家ブリア・サヴァランは「どんなものを食べているかいってみたまえ。君がどんな人かいいあててみよう」といったが、これは本も同じで、本棚を見ればその人のほとんどがわかるのである。
たとえば「趣味は読書。最近読んだ本は、ハリポタ、セカチュー」という人は、救いようのない低俗な人である。
また、ビジネスハウツー書ばかり読む人も、私から見れば信じられない人種である。
まず、『金持ち父さん 貧乏父さん』系の本を読んでる人、こうすれば儲かるという投資本や、年収1500万円を稼げるといった本を読んでいる人は、間違いなく「庶民」のまま終わるだろう。できる社員系の本を読んでいる人も同じである。
なぜならば、他人のノウハウをマネしているかぎり、その他大勢から脱け出すことはできないからだ。
これらの本は、たしかに手軽に「成功への近道」を示してくれるかもしれない。すぐに効果の出るハウツーを提供してくれるだろう。だが、それらはすべてその場しのぎの方法なのだ。
「今すぐ役に立つ」ということは、「すぐに役に立たなくなる」ということだ。人から与えられるノウハウに頼っているかぎり、変化に対応して自ら新しい発想を生み出していく力は身につかないのである。(略)
私が35歳にしてマイクロソフト社の社長になれたのも、徹底して他の人が送るような生活をせず、他の人と同じような場所に行かず、他の人と同じような本を読まなかったからだ。
他人と差別化できるところは衣食住のみならず生活のあらゆる場面にあるが、中でももっとも生き方に差がつくのが読書の仕方である。読書の仕方を変えるだけで、高所得階級になれる可能性が出てくるのだ。(略)
「仕事が忙しくて、そんなに本を読んでいる暇がない」
「同時にいろいろな本を読んだら、話が混ざってしまって集中できないのではないか」
「そんな無茶な読み方をして、どんないいことがあるのか」
おそらく、そうした疑問を持つ人は多いだろう。それに対する答えはこれから語っていくが、間違いなくいえるのは、本書の通りに読書をすれば人生が豊かになるということだ。(略)
高所得階級がナンボのもんじゃい、と反発するのはこの本に関しては早計です。トン単位で本を読んだ人だからの中身があります。
第2章 人生は、読書でもっともっと面白くなる!
だけでも、近くの書店で立ち読みしてみてください。これで 600円もしないなどというのは、本当に(いい)本は安いと思えるはずです。
以下
に、第2章の小見出しを掲載しておきます。どんなことが書かれているか、想像して本を手にしてみたらどうでしょうか。イメージしていることよりも、ずっと過激で具体的なことが書かれているはずです。
・「生きた証」を残せなければアリと変わらないp42
・人生は遊ぶためにあり、仕事も道楽のひとつであるp45
・女王アリの読む本、働きアリの読む本p49
・まずは「成功本」を捨てよp52
・本を読まない人間はサルであるp55
・本嫌いの人とつき合う必要はないp58
・こんな「頭でっかち」なら将来有望p61
・「使える金」はすべて本に注ぐ!p65
・“その他大勢”から脱け出す生き方p68
・読書に目的を持つなp71
とくに朱字のタイトルなどは、これだけでまともな思考をした人が書いた本とわかるものです。それぞれが、短い章なのに、一つひとつのことに奥行きのあることが書かれています。
真
