2011-05-23
必死に考えた。気がついたら夜中の3時の日が続いた
第54期文演(11/1/29~4/23)アンケートです。
Kさんのお仕事は、旧財閥系企業のプロモーションディレクター。
Kさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 活字を読むのは好きだけど、暇なときだけだと思っていた自分が、速読に通ううちに読書が好きでたまらなくなった。仕事の鞄にはいつも3冊入っている。
好きなはずなのに、この本が、何をいっているのか、何を意味しているかがわからず、自分の理解力や知識の乏しさに、情けなくなったから。あまり若くないので無理かと思ったが、やっぱり、言葉で相手に気持ちを伝える能力がほしいと、心から望んだから。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 以前より、頭の中が複雑になった。味や匂い、温度などを感じるようになった。職業柄か色も見える。この複雑になることは、悲しいことではなくて、文章へより興味をもったのだと思う。でも苦しい。だが、私はまだまだ。感想を語るほどまで、熟知してはいない。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 要約は、生まれて初めて逆上がりを練習したときのようだった。ただ、必死に考えた。気がついたら夜中の3時の日が続いた。いくつものまとめ方で何枚も書いた。言葉を足したり、入れ替えたり。朝・晩、電車の中で読みかえしては、赤字をいれた。私のできは75点だと思った。
A.3-2 「授業後」 脱力感と恥ずかしさで一杯。私が悩んだ挙げ句に使用した言葉を使っている人は、誰一人としていない。そもそも、「要約のルール」にとらわれすぎていたようだ。要約をする上で悩んだところを、周りはさらりと上手にまとめている。悔しい。もう一度やりなおしたい。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 今までの習い事やセミナーなど、比べものにならないほど、充実した時間だった。毎週土曜日が楽しみで仕方がなかった。
仕事以外でのコミュニケーションが苦手で、若い人たち、他業種の人たちと接することが多くはないのだが、皆の意見を聴ける時間だった。それも新鮮だった。松田さんという人物に魅力を感じた。授業が1年ぐらいあればいいのに。文演をもう一度受けたい。生意気だと言われそうだし、もういい歳だが、文章を書くことを仕事にしたい。
仕事への自信もあるからか、表現全体がおっとりしています。
ホッとします。
Kさんはアラフォーに入ろうとしています。「あまり若くない」「もういい歳」とは、こちらもKさんの年頃に言っていました。いまから考えれば、若いことこの上ありません。こちらはSEGに行きだしたのと重なるのですが、40代がいちばん充実していた気がします(50代はガタがきます
)。
これからの10年を、「生意気だと~」と決めずに、好きなことをして楽しんでいただきたいです。
「自分の要約は他の人よりよくできた」と書かれるよりは、ずっとKさんの人柄が現れた、いい文章です。
真
