なおしのお薦め本(43)『うまい!日本語を書く 12の技術』a | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

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2007-12-20

小川なおし「作品」&お薦め本

なおしのお薦め本(43)『うまい!日本語を書く 12の技術』a

 クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。文字数(行数)がgooブログの1回の量を超えますので、2回に分けて投稿します。



   うまい!日本語を書く 12の技術


             野内 良三


   文章指南書としてはかなり気恥ずかしい題名のこの本。じつは当初こっそり自分のためだけに読もうと思っていた本なのです。ところが読んでいくうちに眼福としか言いようのないものを感じてしまいました。そういうわけで紹介することになった次第です。

   ではまず冒頭の文章から引用します。

   「本当に不思議である。頭の中ではきっちりまとまっていたように思えた考えをいざ書こうとする段になると、どうしても文字にならない。ほんの少し前まではあんなに明瞭だったのにと歯がゆい思いをする。どうして考えていることが書けないのか。あるいはまた、うまく話せたことをそのまま文章にしようとしたら、とたんに言葉に詰まる。これは一体どういうことなのか。みなさん、そんな経験をしたことはありませんか」

  これだけでもうすっかり乗せられてしまった私はその後ページを括り続けました。

   「『思ったとおりに書け』『話すように書け』━━思えば、この二つのスローガンこそが『躓きの石』であった。まずはこの二つの『有名な』スローガンを疑うこと、そこから『書くこと』は始まるといってよいだろう。つまり『思ったとおりには書けない』『話すようには書けない』━━この二つの事実をまずしっかりと肝に銘じることである。個性的な文章を書く、感動的な文章を書く、そんな思いあがった気持ちは差しあたりは捨てることだ。言葉に対して謙虚になろう。『無からの創造』などは考えないことにしよう。書くことは人さまの文章を盗む(引用する)ことと腹を括ることだ。だからなにも大上段に振りかぶる必要はない。どうしたらうまく盗める(引用できる)かを考えればよい。あとは集めたものをどううまく取り合わせて、料理するかである。書くことは基本的には『いかに』の問題である」 

    「『どうして書けないのか』━━この疑問に対する差し当たりの答えは、必要な『技術』を知らないからだということになるだろう」   続く

  

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