2006-12-15
「情報リテラシー」を鍛える
今回は、情報リテラシーを鍛えるのに最適な本を紹介します。なお、情報リテラシーとは、「大量の情報から、自分自身の目的に合わせて、有効活用すること」を意味します。
情報リテラシーは、今誰しもが求められている能力の一つです。何故なら、インターネットやテレビはいうまでもなく、本の中にも根拠を裏付けるデータや客観性が欠けている、いいかげんな情報は多いからです。
例えば、よく新聞やテレビで世論調査を行って、それがあたかも国民全体の意見を伝えているかの印象を与えるかの報道をします。しかし、質問の方法、時間帯、質問内容と事項によっては、結果が変わってしまうことも十分考えられます。ところが、こういうチェックはあまりされず、そのまま結果を報道するということが多いのです。
だから、自分たち自身も情報リテラシーを鍛える必要があります。間違った情報に踊らされると、間違った結果しか出ないのですから。
しかし、情報リテラシーを鍛えろ、と言い残して何も解決策を提示しないのは無責任ですから、今回はこの問題を解決するのに最適な本を一冊紹介します。
今回紹介する本は、谷岡一郎著『社会調査のウソ』(文春新書)です。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166601105
この本を読むと、世の中にどれほどいい加減な情報が蔓延っているかを知ることができます。本書の例題に対して一問一問自分なりの回答を用意してから読み進めてみてください。
公務員試験に限らず、教室に通っている方も通教を受講の方も、是非読んでもらいたい一冊です。 大西隆
