なおしのお薦め本(82)『男性改造プロジェクト』 | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

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2009-02-28

小川なおし「作品」&お薦め本

なおしのお薦め本(82)『男性改造プロジェクト』

 クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。

 

男性改造プロジェクト

 W・ブルース・キャメロン著 酒寄晴子訳

   もし、あなたの身近にいる男性の欠点が、その人固有のものではなく、ほぼ人類の男すべてに共通するものだとしたら? そんなゾーッとするような話が、この本には書かれています。そのゾーッとするところは、見方を変えれば救いになるかもしれません。ああ、しょうがないんだと。

 著者は、アメリカの人気ユーモア・コラムニストだそうです。離婚後、自らを女性に好かれる男に改造することを決意。この本は、改造済みの男の立場で書かれています。

 三か所、引用します。

 はじめはLesson1 まずは短所をリストアップ」からです。著者の同僚サラと著者との会話です。

   「『男はなぜ変われないかわかる? 男は好きなようにふるまえばいい。女がそれに慣れればいいんだって思っているんでしょう』

  『壊れてなけりゃ直す必要なし、ということだね』ぼくは同意した。

  『そもそも、女が、男を狩りに行かせると決めたところから始まったんだわ』彼女は息巻いた。『男は獲物を探して槍を投げる。何も見つけられないときは、互いに槍の投げあいを始める。そして誰がいちばん長い槍を持っているかという争いになって、どんどんエスカレートしていったのよ。いちばん大きな銃、大きなミサイル……。私の言っている意味、わかるでしょ』」

 次はLesson コミュニケーションは男の永遠の課題」からの引用です。

  「男にとって、話すことの第一目的は情報を伝えることだ。つまり『おれは重要だ』という情報である。

  覚えておいてほしい。男にとって、世界は鶏小屋で、自分は雄鶏なのだ。屋根の上に立って、『日が昇ったよ! 太陽はおれが作ったんだ! 太陽を昇らせるのはおれの仕事だ!』と叫びたいのだ。

  彼を屋根から突き落としたくなる気持ちは抑えてほしい。おまえは思っているほど偉くない、と彼に教えても何の得にもならない。彼はただ、不機嫌な雄鶏になるだけなのだ。」

  最後はLesson7 男はみんな大きな赤ん坊」からの引用です。

  「まじめなおつきあいがはじまると、男は、これは養子縁組のようなもので、自分の世話をしてくれる人ができたぞと考える。ほとんどの女性はそれに気づいていない。

 逆に、男が世話をしてくれることはほとんどない。熱があるのにベッドから起きだして、洗濯をしたりキッチンの片づけをしたりする女を見て、気づかって男が言う言葉は『おい、後でやればいいじゃないか』だ。

  ところが男は、自分が病気になると、文句を言うことくらいしかできないと思うのだ。仕事になど行けるはずがない。病気なんだから!」

 

  訳者あとがきに、「ここには等身大の男の姿が描かれており、男性も共感(もしくは優越感)を持って楽しく読める」とあります。

 著者のトボケ方がいい味を醸し出しているのは、訳の上手さゆえかもしれません。何度もププッと噴き出してしまいました。         なおし

―なおしのメール―

松田さん、こんばんは。
ひさしぶりのオススメ本です。
笑える、というのが一番の売りですが、
もしかしたら、こういう本を読んで怒る人もいるのかもしれません。
おもしろいと思ったら、取り上げてください。
それではまた。

 

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