2008-03-19
早く言ってくださいよー
3月18日(火)より、SEG「速読による能力訓練」C3ターム(クラス)がスタートしました。
J21教室初の1クラス35名。
全員出席。それも、午後5時15分に全員がそろいました
先週でさえ暑かったわけですから、春めいてきたうえの若者35人、最後は教室が異様に暑苦しくなっていました。
5階建てのJビル。他の教室のこともあり、ここだけエアコンというわけにもいきません。しかし、この季節になると毎年SEGに「生徒のために……」とお願いすることになります。
初日終了後、1時間弱生徒の数字を教室でチェック。
出席簿を講師室に戻しにいくと、昔受けた子が講師室入り口に。友達か誰か先生を待っている様子でした(雰囲気からして、こちらが目的でないことは確かでしたが)。
「こんばんは。先生、また、速読受けようと思っています。やんなくなったら速度が落ちてしまって」
『こんばんは。スピードより、受験生には勉強で使える集中力でしょ。いま何年生? これから受験?』
「もう終わりました」
『あ、そうなんですか。……結果はどうだったんですか?』
「XXの経済です』
XX大は、そこが第一志望であっても不思議ではない大学です。
『おめでとうございます。よかったじゃないですか!』
「……。もっと速く読めたら、あのときの集中力があったら……」
『第一志望じゃないんですか?』
「まさか。東大です、第一は」
吐きすてるような感じの「まさか」でした。
『なら、池袋にちゃんと通えばよかったじゃない』
「だって高いじゃないですかー」
『高いと言ったって、最初に支払うのが多少大きいだけでしょ。キミらはあの科目、この科目と無茶苦茶いろんな塾や予備校に結局たくさん支払っているでしょ。カンのいい子は追いかけてきて、しっかり受けてほとんど第一志望にパスしてますよ。ここ経由しない子だっているし』
「早く言ってくださいよー」
『……まあもういいじゃない。で、経済学部に入ってなにしようと思ってるですか?』
「いや、まだー」
『なら、ちゃんと通ったほうがいいと思いますよ。目の前にいいものあったんですから』
というような遣り取りがありました。
ボーダーラインまでいっているなら、このプログラムは確実に合格を獲得できる相当な武器(受験戦争という戦いであるならば)になります。クリエイトに入ってくれた生徒さんたちは、それだけの成果を挙げてくれています
本当はこのことをもっともっとJ21教室で宣伝してもよいのはわかっているのですが(SEGとの契約書のなかには、どれほど池袋本校を広報してもかまわないという一筆が最初から入っているのですが)、レッスン中の満足度を最優先にしているため、池袋に教室があることさえ知らないで終わっています(というより、子どもなりに、お金がかかりそうなことは見ないようにしているのかもしれません)。
そして、大事な高3の受験時代(受験の年こそ、一番通ってほしいです)を、錆びてしまった集中力で闘っているということになります(連続5日間キチンと受けたら、後は月3回くらいでも5日目の状態をキープできるのに。そして、もっと根を詰めればずっとよくなるのに、と思います)。
「異様に集中力がアップした5日間」を、彼らは、あるいはお父さんお母さんたちはもう少しリアルに活用しようとしてほしいものです。
「受けてトクした」で終わらせないでほしいものです。
SEGの速読を回避し(「5日間では足りないはず」という親の考えで)、池袋本校に直接入会した中高生がもっとも大きい果実を手にしています。それはそれで喜ばしいことです。
しかし、それで十分と思っているわけではありません。
上記の「回避」はSEGと提携したからこそということでありますから、SEG生にこそ池袋本校で受け続けてほしいというのがこちらの本意です。
『みんな、もう一歩踏み込んでクリエイトに目を向けてくれればいいのに』と思ってしまった、講師室入り口での遣り取りでありました。
真
