2023-06-22 「しかし、まだまだ集中力の練度が低い」のＹさんについて。

　公認会計士受験生です。

　まず、受講150回目アンケートと一緒の送信文（2023年08月21日 13:02）から。

 「数あるブログの中でも「小林秀雄の読書論」と「小説を読むこと」は、何度も読み返していました。/大事なことが書かれている予感がありつつも、理解ができなかったためです。/今もなお、正しく理解できた気はしませんが、自分なりの気づきをまとめてみました。/よろしくお願いいたします」

　以下は、Ｙさんの受講150回目アンケートと最新スコアです。 

　　　　　　  「Ｙさんの受講150回目アンケート23/7/28」
　【具体の尊さ】

　イメージ記憶の重要性と、小説を読む意味。長く腹落ちしなかった二つの事柄が、ようやく自分の言葉で理解できた。ここまで理解に時間がかかったのは、潜在意識下で、具体を軽視していたためである。

　クリエイトに入る前は、ビジネス書やハウツー本しか読んでいなかった。入会後は、小説にも手を出すようになったが、イメージ記憶の練習のためだけに、我慢して読むものだった。小説は役に立たないと思っていたからである。この考えの根本には、具体を軽視する価値観があった。

　「具体」と「抽象」の相反する二つの概念を並べると、どことなく「抽象」のほうが、かっこいい、えらい、すごい。そう感じるのは、概念的な知識や、抽象的な思考を重視する教育を受けてきたからだ。しかし、本来、具体と抽象の間に優劣関係など存在しない。求めるべきはバランスである。

　夏の夕焼け空や、他人のふとした仕草など。ぼくらが心惹かれる対象は、どれも具体的である。現実はつねに、これ以上ないくらいに具体的なものとして、目の前に立ちはだかる。こうした事実に目を向けないまま、抽象的で漠然としたことばかりに気を取られているようでは、偏狭の誹りを免れない。

　イメージ記憶はなぜ重要か。言葉の背後に広がる具体の世界、言葉が呼び起こすイメージの世界に、ただただ身を委ねる時間を与えてくれるからである。

　身を委ねるという言葉のとおり、私たちはイメージと、全身で戯れることができる。この点で、視覚だけを刺激する、写真や映像とは異なる。たとえば「いぬ」という言葉は、犬の姿形だけでなく、もふもふとした毛並みの手触り、湿った鼻先のひんやり感、すこし獣臭い匂い、吠えたときの空気の振動までをも、イメージとして喚起する。このようなイメージを心の中に生みだすのが、言葉がもつ具体の力である。

　小説を読む意味は、言葉のもつ具体の力を利用して、自分の身一つでは体験しきれない種々の現実を、追体験することにある。たしかに、小説の世界は虚構にすぎない。しかし、作家の言葉を水先案内人として、イメージと戯れる体験は、現実と区別がつかないくらいにリアルである。

　作家は、言葉の内に世界を閉じ込める。言葉を通して、世界を直視させてくれる。具体の尊さに気がつけたのは、他でもない小説のおかげである。

　自分の頭や身体は、目の前の言葉にどう反応しているか。目の前の言葉からは、どのようなイメージが創れるか。そのイメージに、心はどう動かされているのか。抽象的なことをぐちゃぐちゃと考えるのをやめて、自分だけの具体的な体験に集中できるようになることが、優れた読み手になるための第一歩かもしれない。

　クリエイトが提供するトレーニングは、どこまでも具体的である。読むという行為を直視している。現実を直視している。150回を終えても訓練に飽きないのは、そのためであろう。

   　　　　          「Ｙさんの受講152回目の主なスコア23/7/30」たてサッケイド130 かなランダム140・170 数字ランダム700・840 数字ＢＰ133-8（2分）・250-8（2分）漢数字一行三→16,000、一→10,800、九→8,400 たて一行ユニット720・720 かなひろい（マル）74/80（33秒）スピードチェック35/40（49秒）・40（53秒）ロジカルＣ－3トレ55/56（3分）・59/60（3分2） ロジカルテストＧタイプ23/25（3分）・21/24（3分）スピードボード8×818/21（3分）・14/16（3分）マーク10076/100 イメージボード◎◎◎◎ イメージ記憶11/40（20秒）22/40（20秒）ミディアムシート65,000 倍速読書『命のメッセージ』14,800字/分・理解度Ａ－「鼻がつまっているだけで、ここまでパフォーマンスが落ちることに驚いた。おそらく呼吸の乱れが影響している。朝トレは1週間終えるごとに一皮むける感触がある。7日間ありがとうございました」

　第29期土日朝トレ2日目の全スコアです



　Ｙさんは、次の代表 劉 智秀さんです。

　いわば、いちばんの身内となった人。

 「10回ごとアンケート」として提出したら、今後は掲載だけとなります。

　これからも、教室に通う生徒さんと共有できることを書き続けてほしいです。　　真



　　　

　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　
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