2014-06-05
義父のこと
個人的なことで恐縮ですが、6月1日（日）午前1時21分、義父が永眠しました。
緩和ケア病棟でモルヒネを打たれながらも、ユーモアを忘れない洒脱なひとでした。
「これからは、このアイスクリームをアイス1号という。これは2号、これ3号、これは4号ね。よろしく」
もうアイスクリームしか口に入らなくなったときのこと。商品名をいちいち思い出したり言ったりするのが煩わしいため工夫したとのことでした。
「おかあが犬さん象さん柄のスカーフを買ったと言うんだよ。おとうは、犬さん象さんスカーフとは若作りというより、子ども柄じゃないかとバカにしたんだよ。そしたら、おかあに、『犬さん象さんじゃないわよ、イブサンローランという高級ブランドよ』と叱られちゃったんだよ～」
亡くなる4日目前、娘に対して話していたそうです。また、不出来なムコに対しても、小言ひとつ聞こえてくるようなことをしないひとでした。
昨年7月に、親子3人で郡上鮎を食べにいったことを考えるとあっという間です。
酒と電化製品などのマニュアル読みをこよなく愛し、バイクツーリングと釣りとを趣味とし、また青春18切符でフラッとひとり旅に出る自由人。
享年八十歳でした。