2015-03-05
新しいことを知るたびに、文章の読み方が変化していった
第62期文演(14/9/27~12/6)アンケートからです。
今回は、「Q.4」のみとなります。
Aさん・帰国中OA機器メーカー社員、Bさん・司法試験受験生、Cさん・二松学舎大生、Dさん・IT企業社員、Eさん・放送大学生、Fさん・旧三公社五現業社員、計6人の生徒さんです。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
Aさん. 提出1週間前から取り掛かり、提出時は著者の言いたいことを抜き出して、それらを切り貼りした要約を提出しました。自信がなければ、自分のことばではなく、書いてあることばをそのまま使えばよいとのアドバイスと、提出前までに授業で配られたいくつかの松田さんの要約を参考に作りました。提出してみると、なんと締め切りが1週間延びました。中学、高校の定期試験で、試験当日になって、「試験は1週間後に延ばします」と言われたようなものです。もしかして、もともと、最初から1週間延期して、生徒の宿題の完成度を上げようという意図的なものだったのではないかと、かんぐってしまいました。1週間の延期をお聞きしたときには、よりよく出来る機会を与えられたことに喜んでおりました。しかし、実際は、この1週間の猶予によって、私は苦しむことになりました。何回テキストを読んでも抜き出した場所は変わらない。それでも、毎日毎日、書いた文章を読み直し、手を加えておりました。接続詞、全体の文章構造、段落内の文章の対比と対応と統一性、かなり注意して文章を作ったつもりです。要約の出来が気になって、毎日夜寝る前に文章を声に出して読み直して、ちょっとずつ改善したつもりの修正を加える毎日でした。
一つの文章を自発的に、熱意を込めて読み込んだのは、宿題が初めてでした。宿題に取り組むことで、全く興味がなかったものに興味をもつようになりました。また、宿題の文章は、読めば読むほど、いいこと書いてあるよなぁと感心することしきりでした。
授業を通じて、文章を書くときの常識を知ることができたのは大きな収穫でした。
文演を受けるためにクリエイトに入り、実際に受けることができ、その授業の内容にも大変満足することができました。以前、英文エッセイの書き方を学んだことがあり、その内容と比較して、重なる内容もあり、日本語だろうが、英語だろうが良い文章に共通する文章作法があるというのは面白い発見でした。
そうそう、とんかつ屋の「すずや」に行きました。メンチカツも食べました。自分としては、メンチよりもとんかつですね。抵抗なくスルリと噛み切れるとんかつ、また食べに行きます。
まだ、速読の方は回数が残っており、残りをすべて消化して、読む方も速くなりたいと思います。来年からまた、顔を出しますので、よろしくお願い致します。
Bさん. 文章を書くことが好きで、読みやすいと言っていただくことも多いのですが、読みやすい文章とそうでない文章との違いが言葉で説明できないもやもやを抱えたまま、この歳まできてしまいました。
今回、文章のルールを教わったことで理由が分かるようになり、すっきりしました。ありがとうございます。
まだ復習が十分ではないので、年末年始にゆっくり見直しをしたいと思っています。
今後、教わったことを生かして文章を読んだり書いたりしていきます。
このタイミングで受講できたことは本当に幸運でした。ありがとうございました。
授業内容と無関係で恐縮ですが 、いただいた資料の中でとても心に残る文章がありましたので、手帳に書き写させていただきました。心の支えとなってくれる言葉に出合えたことに感謝しています。ありがとうございます。
Cさん. 文章は文のみが大切だと思っていた。しかし、構成からも筆者の考えを読み取ることができると学んだ。文章は全体を意識することが重要だという印象に変化した。教えていただいたことは、ほとんど知らないことばかりだった。新しいことを知るたびに、文章の読み方が変化していった。文章を書いたり読む技術だけでなく、取り組む姿勢についても学ぶことができた。とても貴重な経験だった。
Dさん. 印象が変わった点が二つあります。
一つ目は、世の中に出回っている文章のルールを知ったことです。
本を作る編集者が文章をチェックする観点を知ることができたのは大きな収穫でした。これまで、読み手に印象を残すために強い言葉を使えばよいと思っていましたが、身の丈にあっていない言葉を使うと文章の印象が悪くなるということなどは、私の文章の書き方を変えるポイントになりました。
二つ目は、論理的に文章を設計する大切さです。今まで私は、論理的な組み立てをあまり考えず、思いつくままに文章を書いていました。文演を通じて、文章で主張したいことに向かって文章をどのように設計するかが大事であることに気づきました。人の心に届く文章を書くのは、どこか芸術のような直観的な感性の領域だと思っていました。しかしそれは、実は論理的に組み立てられたものであるということがわかりました。
文演を通じ、文章の書き方を学ぶ過程で多くの文章に触れられてよかったです。
私はあまり本を読まずに過ごしてきた人間ですので、いざ自分の文章を書きたいと思っても、何がよい文章かという定義が、自分の中にありませんでした。それが、文演で配られた文章にダメを出すことで、また、テキストやプリントなど、よい文章のお手本とすべき本に出会えたことで、少しずつ出来てきたと思います。文演は終わりましたが、文演で学んだことを元に、これからも文章を書く力を高めていけたらと思います。そして文演を通じ、松田さんや一緒に受講した方々と仲を深められたのもよい出来事でした。また今後ともよろしくお願いいたします。
Eさん. 文章を読み書きする能力を向上させるために受講しました。どうすれば、そういう類いの能力が身につくのか知らなかったので、文演の存在を知ったときは気分が高揚しました。文演受講後は、少し気をつけて文章を書くようになりました。
宿題の「要約」は難しかったです。でも、自分はそれに気づくこともないまま提出してしまいました。結果、みんなと同じ土俵で相撲が取れていませんでしたた。後悔しています。
文演全体を振り返ってみますと、よく練り込まれた内容であったな、と思います。自分にとって、文演のエッセンスは、「簡単だけどなかなか身につかないもの、でも凄く大事なもの」でした。それを「どうしたら受講生の身に残るか」という問いに対しての答えが、あの文演だったと個人的に解釈しています。文演最高でした! 是非また受講したいです。是非、是非、よろしくお願いします!
Fさん.受講する前は気楽な気持ちでいました。しかし、いざ第1回を受講した後の感想は、「とんでもないところにきてしまった!」でした。あまりに場違いだったため、文演を申し込んだことを後悔してしまいました。しかも、「要約」の宿題まで出てしまい、「どうしよう……」というのが正直な気持ちでした。
さらに、先生方もご存知のとおり、人事異動や仕事の膨大な処理量等で行き詰まってしまい、もったいないけど文演はやめようと決心しました。松田先生に相談すると、『レベルが高いとかは気にする必要はないです。必ず仕事にも役立っていくはずだから、とにかく出席してみてください。発言しなければならないなどと思う必要ないですから』と説得されました。
そこまで言ってくれるなら、「もう一度がんばってやってみよう」と心を入れ替え、宿題も無事提出することができました。全8回すべて受講することができました。今、このようなアンケートを作成することができ、「あの時、投げ出さずにがんばって本当によかった」と思っております。一時は、大変ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした。
そして、松田先生をはじめ、先生方や他の受講生17名のみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
Aさんの「もともと、最初から1週間延期して、生徒の宿題の完成度を上げようという意図的なものだったのではないかと、かんぐってしまいました」は、誤解です
第62期は、「2回受講して1回休み」というスケジュールでしたので、全員同条件ということで「延期」できました。
現在進行中の第63期は、第4回と5回の間に1回の休みしかありません。無理矢理、第6回当日に提出していただきました。
また、Fさんの宿題は、とてもレベルの高い要約でした
仮幹事towaさんによると、第62期文演勉強会には10名以上が登録したとのことでした。これだけでいいメンバーだったと思います。
真
※クリエイト速読スクールHP
