2007-05-21
日経夕刊「立って働く、北欧のワケ」
土曜夜は文演です。
会社から出るのは22時を過ぎます。
アタマの熱をさますため、1Fのポストから持ち帰った夕刊を電車のなかで眺めるのが楽しみです。土曜の電車は乗客がまばらで、気持ちよく紙面をひろげることができます。
面白い記事を見つけました

土曜の日経夕刊を目にすることはあまりないことでしょうから(NIKKEI NETにもありませんでしたし)、また、あまり読まれる記事でもなさそうなのでタイプします。
「素顔の大使館」シリーズの第3回目、です。
立って働く、北欧のワケ
オフィスではいすに腰掛け、机に向かうのが常識。ところが東京都港区のスウェーデン大使館では、「いすのない机」で立って仕事をするのがスタイルだ。
「立った姿勢で仕事をするってとても快適。食後のエクササイズにもなるし」。昨夏、日本に異動してきたマリー・リスビークさん(24)はいすのない机に向かう。「働く人を第一に考えるのは私たちの国では当たり前。仕事の姿勢を選べるのは大切なことでしょう」と語る。
スウェーデン大使館が「いすのない机」を約20台導入したのは2005年12月。机には電動モーターがついており、ボタン一つで高さを調節できる。気分によって立ったり、いすをもってきて座ったり。「長く同じ姿勢でいることは職員の健康によくない」(同大使館の広報担当者)。本国の外務省では約10年前から採用している。
この机には30年近い歴史がある。1970年代後半、24時間体制で勤務する電話交換手の腰痛対策として、スウェーデンの大手通信会社エリクソンなどが開発した。大使館に納入したスカンジナビアンモダン(東京・港)によると、日本でも約20万円と高額ながら5年前に取り扱いを始めてから累計で百台近く売れたという。
このタイプの机を利用する人の間には「上司が立っている時は話しかけてもよい」という暗黙の了解があるそうだ。座る上司に直立不動の部下――。そんな光景はなく、同じ目線で語れば会話も弾むという。
日本経済新聞 2007年5月19日 夕刊
新聞には「いすのない机」で立って仕事をする写真が大きく載っていたのですが、見たことのない構図のため、相当にインパクトがありました。
からだとこころのためには、「これだけ」でなく「あれもこれも」「なんでも」取り入れようという発想の柔軟さがあるようで気に入りました。
「上司が立っている時は話しかけてもよい」という暗黙の了解がある。こんなルールも、硬直していない「大人」を感じさせてよかったです。
真
