一筋縄ではいかない「歩きタバコ」 | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

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2006-11-29

教室から

一筋縄ではいかない「歩きタバコ」

 公務員を志望する人のほとんどは、歩きタバコに対して「NO!」と意思表示をするだろう。

  だが、それを実行するのは本当に難しいのだ。先月の「歩きタバコ禁止運動」に参加してみてつくづくそう感じた。

  目の前に歩きタバコをしている人には、「条例」のことを話せば大方理解してくれる。しかし、公道と隣接しているところでタバコを吸っている人や、公道にある灰皿でタバコを吸っている人にはどう対処するべきだろうか。

 公道と私有地が隣接しているところでタバコを吸ったら、公道に煙が立ち込めるのでこれは受動喫煙に該当する。受動喫煙に該当するという理由だけで、その人からタバコを取り上げるわけにはいかない。私有地でタバコを吸う行為は別に違法行為でもない。むしろ、喫煙する自由は成人した人ならば合法的行為である。しかし、受動喫煙という観点からは放置できない。だが、公務員が安易に権力の乱用をして、人々の自由や権利を侵害してはならない。

 では、一体どうすればいいのだろうか。考えれば考えるほど、この問題は簡単なようで難しい問題なのだ。

  意見のぶつかり合いには、双方の価値判断基準が大きく影響を与えている。いくらこちらが説得しても、残念ながら耳を貸してくれない人もいるのが現実だ。

 これは歩きタバコに限った話ではない。様々な利害が対立するなか解決策を必ず見つけなければならない、それが公務員の仕事なのだろう。   大西隆

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