2007-04-10
なおしのお薦め本(14)寝る前7分間の奇跡
二見道夫著
ジェンキンス博士の大法則に、「やるべき勉強をしたら、さっさっと寝た方が、学習(記憶)効果は上がる」というものがあるらしい。
筆者はこの原則に従って、夜の仕事後にテレビを見ながら寝酒をあおって寝ることをやめた。
そして、「見出しは何にするか」というような、その時点で迷っている問題は打ち切ってサッサと寝たという。結果は、朝に名案が浮かぶことが多くなったとのこと。「情報の干渉」をカットすることが大事なのだそうだ。
寝る前の気分転換、というのは賢いやり方でないわけだ。
寝る前7分の内訳は、1分の深呼吸、5分で自分が抱える課題の仕込み、最後の5分で全体像のまとめ、である。課題の仕込みは一つか二つに絞り、積極的・具体的・前向きに思い浮かべること。
筆者の座右の銘が紹介されている。これがいい。「水五則」と言い、黒田官兵衛とか王陽明の作とも言われるが、作者はわからないそうだ。
「水五則」
1 みずから活動して、他を動かしむるは、水なり。
2 つねに己の進路を求めてやまざるは、水なり。
3 障害に遭っては、さらにその勢力を百倍し得るは、水なり。
4 みずから深くして他の汚濁を洗い、清濁併せ容るる量(はかり=度量)あるは水なり。
5 洋々として大海を満たし、発しては霧となり、雨雲と変じ、霞と化す。凍っては玲瓏たる鏡となり、しかもその性を失わざるは、水なり。
なんだか、読んでいるだけでサッパリした気分になるのがいいです。
なおし
