司法試験合格体験記   生徒の目で、講師の目で〈3〉 | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

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2010-04-04

受験・資格試験

司法試験合格体験記   生徒の目で、講師の目で〈3〉

 4.講師になって

 松田さんから、講師をやってみないかと声を掛けていただき、何でも挑戦したがる私は講師のお話を引き受けることにした。
 
教える立場になったことで、教えられる側・学ぶ側としての姿は、こうした方が良いというのを知ることができ、これは、法科大学院に進学して大いに役に立ったし、これから先の人生においても役立つと思っている。

 教えられる側が必死になって努力していれば、教える側としても必死になって教えたいと思うし、手を差し伸べたいと思うのである。聞いているか分からないような態度を取られれば、話しても無駄かなと思ってしまう。逆に、こちらの話を真剣な目差しで聞いてもらえると、もっともっと私の考えていることを伝えたくなる。

 
如何に教える側から情報を引き出すかは、教えられる側の対応にかかっているのだと身を以て感じた。だから、法科大学院に進学して、教授から多くのことを教わるため、真剣な態度で授業に出ていた。

 5
.最後に

 私は、法科大学院こそ司法試験に実績のある中央大学の法科大学院に入学することができたが、大学は司法試験とは無縁の地方の大学を卒業した。旧司法試験を勉強するため上京してきたが、当初は落ちこぼれで出来の悪い受験生だった。ある人には、「そんな大学出て司法試験受けるの?」と言われたこともあるし、「あの女には負けたくない」と陰で言われたこともある。それでも、私は合格することだけを信じて勉強した。変なプライドもなかったので、多くの人に勉強を教えてもらい、答案をみてもらった。

 そんな落ちこぼれだった私が今回試験に合格して、以前、予備校で指導していただいた弁護士の先生に合格の報告をしたところ、「今から思えば、砂金さんは、誰よりも合格に対する執念が強かったように思います」と仰っていただいた。

 
私は、自分が選んだ法律書や勉強方法について、この本は大丈夫なのだろうか、この勉強方法で成果が現れるのだろうかと迷ったことはなかった。
クリエイトのトレーニングもそうだった。このトレーニングで速読ができるのだろうかと迷ったことはなく、ただ、このトレーニングを続ければ速読ができるようになると信じ込み、ひたすらトレーニングを続けた。

 
先ほども述べたように、私は司法試験を勉強するために上京してきた。司法試験を勉強している知り合いなど全くおらず、東京の予備校で勉強仲間を作ったりしたが、当初は心細くて仕方がなかった。そんな中でクリエイトに出会い、クリエイトは私を温かく迎えてくれた。クリエイトに出会っていなければ、私は途中で司法試験を諦めて郷里に帰っていたかもしれない。それくらい、私を支えてくれる家族のような存在だった。
講師をお引き受けしてからは、特に、松田さんと桑田さんにはお世話になった。

 
法科大学院に入学する前年に、旧司法試験の短答試験で失敗した。その年は、勉強していても楽しかったしここで最終合格しなければ一生受からないのではないかと思っていたので、短答試験に落ちたときは司法試験から撤退することを考えた。このときだけは、合格を信じ、自分を信じて勉強してきた私も、やっぱり私には無理なのかもしれないと覚悟した。しかし、松田さんや桑田さんから「諦めずに続けたほうがいい。砂金さんは諦めさえしなければ受かる人」と励まされた。多くの生徒さんや司法試験受験生を見ているお二人に続けなさいと言われたことで、
もう少し自分を信じて挑戦してみようと思うことができ、法科大学院への進学を決めた。

 
法科大学院に入学が決まってからも、少しでも早く法曹になりたいと思っていた私は、旧司法試験に未練があることを松田さんに言ったことがあった。松田さんは、「人生80年と考えれば、1年も2年も変わらないです。あとで、本気で勉強したいと思ってもなかなか勉強に専念することなんて出来ないですよ。中大ローとは、恵まれた環境じゃないですか」と言ってくれた。松田さんの助言で、旧司法試験への未練を断ち、法科大学院で2年間勉強して、新司法試験に合格することを目標にした。

 
桑田さんには、愚痴を聞いていただいたり、ご飯をご馳走していただいたりと本当に良くしていただいた。いつも色々なことを気に掛けてくださり、クリエイトに顔を出すと「どうだった?」と声を掛けてくれた。桑田さんは、とても感情が豊かな方で、話をしていると心が軽くなることが何度もあったし、桑田さんに「大丈夫よ」と言われて安心することが多かった法律の勉強をしていると、時々、気持ちが落ち込んでしまうことがある。ましてや、私は一人暮らしだったので、他の人と法律以外のことを話して気分転換する機会がなかった。しかし、クリエイトに来て、桑田さんの猫の話や昔話を聞いたりすることによって、人間的なバランスが保てたと思っている。ここまで、諦めずに自分を信じて勉強を続けることができ、そして、今回新司法試験に合格することができたのもお二人のお蔭だと思っている。また、他のスタッフの皆さんにも本当に良くしていただき、今日まで講師を続けることができた。最後になりましたが、皆さま、本当にありがとうございました。       
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