2010-04-23
文章内容を理解してください
おととい、2010-04-21の続きを、もう少し書きます。
ロジカルテストというトレーニングです。
下の太明朝文字(「問題A」)は、記号・句点・疑問符などすべてを入れて240字あります(一応便宜的に、すべてを文字数とカウントしています)。これを1秒で読めたら分間読字数は14,400字です。また、10秒で読めたら1,440字/分です。
読むことができない文字はひとつもありません。しかし、ただ目を通すのではなく、文章内容を理解してください。そのとき、文章をカタマリで読んでも、一字一句すべてを読んでも、繰り返し読んでも、脳に焼きつけても、つまり、どんな手段を使ってもかまいません。
2秒経過したら、7,200字/分となり、10,000字/分を達成出来なかったことになります。少しわかりやすくするため、問題部分は青字にしています(通常のトレーニングにはありません)。
「問題A」よーい、スタート!
・CはAより強い。AはBより強い。一番強いのは?・AはBより太い。AはCより細い。一番太いのは?・BはCより高い。BはAより低い。一番高いのは?・AはBより深い。AはCより浅い。一番深いのは?・BはCより軽い。BはAより重い。一番軽いのは?・CはBより悪い。CはAより良い。一番良いのは?・CはAより狭い。BはAより広い。一番広いのは?・BはAより遠い。CはAより近い。一番近いのは?・CはBより遅い。AはCより遅い。一番速いのは?・CはBより短い。CはAより長い。一番長いのは?
時間はどのくらいかかりましたでしょうか?
素早く目を動かそうと、カタマリで読もうと、一字一句すべてに目を通そうと、繰り返し読もうと、あるいは脳に焼きつけようと、スキャニングやスキミングしようと、右脳や左脳で速読しようと、実は何も「問題」は解決していません。
問いに答えてこそ読んだ! わかった! といえるからです。
クリエイトのトレーニングでは、この10問を1秒で解けるようにはたぶん、永遠に達成できません。
そういう生徒さんは、きっと今後もひとりも出てこないでしょう。
しかし、全員、30秒で全問正解できることを目指します。分間読字数は、たった480字。そして、クリアすると、さらに難しい「問題B」「問題C」「問題D」……が登場することになります。
文字の上っ面をただ見ていくことが、速読ではありません。
理解してこそです。
そのためには、当然、理解力向上のトレーニングが必要になることはいうまでもありません。

通常、上記ロジカルテスト「問題A」の最初の平均読書速度は、約100字/分です。10問を2分半ほどかかってしまいます(とくに、目の動きなどにこだわる方たちは遅い傾向にあります)。
序盤の「認知視野の拡大の訓練」では、目を通せばすぐにわかる文章への読書速度を上げるトレーニングをしています。
中盤の「読書内容への集中」では、ただ目を通しただけではわからない文章への抵抗力・耐性をつけ、読書に長く集中していられる力をつけるトレーニングをしています。
この2つが用意されているため、BTRメソッドのトレーニングをした後は、難関試験対策にまで有効となってきます。
受講生から2009年までに司法試験合格者37人輩出などできたのも、専門書・学術書に対しての速読力だけではなく、長時間の集中が続く耐久力を培うトレーニングがあったためです
真
※後記 2021年現在の司法試験合格者は、28年連続73名です(SEG「速読による能力訓練」受講のみは含みません)。
※クリエイト速読スクールHP
