2006-10-02
数的推理と「ロジカルテスト」
今回は、教養試験で全体の3~4割ほど大きなウエイトを占める数的処理(数的推理・判断推理)の1つ、数的推理の勉強法を紹介します。
知識問題は1問をせいぜい1分で解けるのに対して、数的推理は1問あたり2~5分かかってしまいます。時間制約の厳しい条件の中(40問近くを2時間で解かないといけない)で、数的推理に1問に4分以上かけると危険です。しかし、適当に解いて数的処理が0点だと、合格可能性が下がります。
時間をかけても数的推理が解けない、しかし放棄すると教養試験が突破できない。だが、数的推理に時間をかえると専門科目が疎かになる。このジレンマを解決するヒントは、「ロジカルテスト」にあると思うのです。
数的推理の問題を解く感覚は、「ロジカルテスト」に良く似ています。数的推理を解くプロセスを、私は以下のように分解しています。①問題文を読み、数式で表現し(大概は1次方程式や2次方程式)、②解を求める、という段階で解いていきます。
数的処理が解けないのは、このプロセスの何処かで躓いてしまうからです。言い換えれば、そもそも①からして駄目、①から②の流れがスムーズに結びつかないのです。
①の段階で躓いている方は、理解することに重点を置きましょう。理解することに時間を掛けない人ほど、公式の丸暗記で済まそうとする傾向があります(塾の親友を見るとそういうきらいがあります)。
①から②の段階で上手くいかない人は、教室で「ロジカルテスト」を解く感覚でやってみましょう。数式を処理する一連のながれを、「ロジカルテスト」を解くようにリズムを意識しながらやってみると良いです。
リズムを意識しながら解いていき、時間制限を短くし、積極的に負荷を掛けていきましょう。こうすることで、1問あたり最初は5分かけていたものも、3分くらいで解けるようになります。
クリエイトの中盤の訓練にヒントは沢山あります。普段からどれか試験科目に応用できないか、という意識を持ちながら教室で取り組んでみてはいかがでしょうか。
次回は民法と「イメージ記憶」について述べていきたいと思います。 大西隆
