なおしのお薦め本(7)図解版「なぜ、占い師は信用されるのか?」 | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

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2007-02-26

小川なおし「作品」&お薦め本

なおしのお薦め本(7)図解版「なぜ、占い師は信用されるのか?」

   小川なおしさんから、お薦め本が届いています。 

  図解版「なぜ、占い師は信用されるのか?」

              石井裕之著

 著者の紹介するコールドリーディングcold readingとは、「会話的・心理的なトリックを使って信頼関係を作るテクニック」だそうです。インチキ占い師や詐欺師も使っているそうで、ということは、この本は手品のタネ本みたいなものでしょうか。俄然、興味が湧いてまいりました。

 著者がこの技術を紹介した理由は、著者のクライアントの一人が悪徳セールスに引っかかり、聞いてみるとその手口はコールドリーディングそのもので、それから多くの人に知ってもらいたいと思ったから、とのこと。立派です。

 基本のテクニックを紹介します。まずは

      ストックスピール

 これは、誰にでもあてはまるフレーズを使ってリーディングすることです。たとえば「○○さんって、本当は相手のことを思っているのに、気持ちを誤解されちゃうことがあるでしょう?」というようなフレーズです。「ありません」とは言いがたい質問です。こういうフレーズを積み上げると、肯定的に反応したくなる気分になるそうです。なるほど。しかしこれには、「本当に相手の心を感じ取っている雰囲気を出しながら、真剣に話す」必要があるとのこと。むずかしいです。

      サトルネガティブ

 これは、否定疑問文を使うことです。たとえば「まさか、最近ペットが死にませんでしたよね」というような質問です。「ヒットすればインパクトがあり、外れても『そうですよね』とうなずけばいい」ということだそうです。しかしこのセリフは「首をかしげながら『どうもよくわからないんだけれども』という雰囲気で言うところがポイント」なので、演技力が必要です。

 ③     サトルクエスチョン

 これは、質問しているということを悟られず質問することです。たとえば「~に思い当たることがありますか」というような質問です。ダイレクトに訊かないことで、かえって相手の具体的な情報を得やすいそうです。しかしこれには「あくまでも、相手が思い出す前に、その体験を読み取っていたという態度を取ること」が必要で、これまたむずかしいです。

      サトルプリディクション

 これは、絶対に外れない予言のことです。たとえば「近いうちに~があるはずです」というような予言です。これは「偶然に当たったときにしか、その予言の真偽を判断できない」とのこと。確かに、思い当たることが起きなければ思い出しもしない予言です。ずいぶんと腹黒さを感じるのは私だけでしょうか。

 いくつかテクニックを紹介しましたが、どれも相手を手のひらの上で転がそうという意思が根底になければ使えないものです。ですから、これらは“騙されないための技術”として頭にインプットしておくだけの方がよいと思います。今の時代に、知っている必要がある技術であることは確かです。

 また、この本には、コールドリーディング以外の心理テクニックがコラムとして紹介されています。私が気に入ったのは「緊張感・怒りなどを鎮めるテクニック」です。引用します。

「心を鎮めようとしても鎮まらないのはなぜかというと、鎮める場所が間違っているのです。

 心は、身体の中にあると思っている人が多いのですが、それは間違いです。むしろ、身体が心の中にあるのです。

 あなたの身体を中心として、半径1.5メートルくらいの室内をイメージします。それがあなたの心だと思ってみてください。そして、その空間の中の空気が鎮まってくると想像するのです」

 「身体が心の中にある」というところを読んで、ええーっ?とのけぞってしまいました。そして私なりに、「心を制御しようとするよりも、敢えて心を自分の身体より大きなものと設定することで、心の強さを認めようということか。強さを認めたら、収めるのでなく、収まるのを待つという方がうまくいくだろうな」などと解釈して納得してみました。機会があったら使ってみたいテクニックです。  なおし

               

            ※クリエイト速読スクールHP

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