2012-12-21
「なぜ自分の文章は悪かったのか」を分析する視線を身につけることができた
第58期文演(12/9/29~12/8)アンケートです。
きょうは、芸大職員Zさんです。
2012-11-19「言葉による指導」で、文演進行中に登場いただいています。
Zさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 職場で文章を書くことがたびたびあるのだが、私の文章が一番、同僚からリライトを受ける頻度が高かった。なぜ文章が直されるのかわからず途方に暮れる日々が続いていた。なにかしらの課題があるのだと考えてみたが答えを出せず、自分には能力がないのだから仕方がないのと諦めかけていた。クリエイトのみなさんから「文演は、文章で悩んだ経験を持つ人ほど楽しめます」と言われ、“文章で悩んでいる人=まさに私”のことであったので、救いを求めるような気持ちで申し込んだ。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文章とは「習うよりも慣れろ」の世界であると、小学校の頃から信じていた。しかし、文章を書くには、ある程度のメソッドがあり、それらを知らずに文章を書き続けることは、手刀で空気を切り裂こうとするような意味のない行為であることがわかった。松田さんからは「文章の書き方本は、いくら読んでもいい」と言われたが、まさにその通りであると思った。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 要約は、文章を省略することだけなので、簡単。1時間あればできると思っていた。
A.3-2 「授業後」 著者の意図を汲みとり、かつ要約するとなると、著者の意図がどこにあるのかを見極めなければならず、「この文章のポイントはどこにあるのか、この人が一番語りたいことはどこにあるのか」と考えなければならなかった。文章のなかには、最も主要な部分と、それに準ずる部分があることがわかった。要点を瞬時にとらえられるようになることも、読書(速読)方法の1つであることもよくわかった。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 文演では、基本的な語句の知識から、文章の無駄を省くこと、その組み立て、要約の仕方まで教えてもらった。自分はこれからそれらの要素をかみ砕き、自分の骨肉となるまで自分に叩き込もうと思う。これまで、文章を書く前は自分に対する劣等感と、これから起こる挫折を予感できて憂鬱でしかなかった。しかし、自分の文章を分析する力を得たいま、自分の文章を批判されることも怖くなくなった。それは、「なぜ自分の文章は悪かったのか」を分析する視線を身につけることができたからである。これからたくさんの文章を書いて、技術を上達させてやろうという気持ちでわくわくしている。
文章演習講座の受講を迷っていたときに強く勧めてくださいましたこと、重ねて御礼を申し上げます。
Zさんの文章には強い個性があります。
「言葉による指導」の文章もそうでした。
Zさんのコメントのお蔭もあり、1月からの文演も定員となっています。
恒例となっていましたSEGで速読を受けた高校生から、感度のよい子に声をかける間もなく、18名の満席となりました
真
