2026-01-14
たった一文字の句読点の必要性に右往左往したり
第89期文演(2025/10/18~12/13)アンケートです。
きょうは、ビジネスパーソンのSさんです。
2025-09-29「複数の情報を素早く(同時に or 切り分けて)処理することに課題を感じられるようになってきて」のSさんです。
Sさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 – 人にわかりやすい文章を伝えるために、作文力を鍛えるため。
– 当講座を受講した友人が「良い文章と悪い文章に気づくようになった」と感想を述べており、自分も同じような感覚を身につけるため。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 – どんな文章であっても、全ての文字が限られた舞台の中で選ばれたものであると見るようになった。自分が作る文章もそのような視点で見られる前提で、質を高めることの重要性を認識した。
– 文章を書くことはあくまで手段であると受け取った。そして文章という媒体を通して、読み手に何かを伝えることの大切さ、面白さ、そして難しさを教えられた。
– 文章を書くことに加えて、文章を公開することの意味やその影響を考える視点を持つようになった。文章を書くと、書き手が何を面白いと思っているのか? どんな情報を選択しているのか? それをどう論理的に理解しているのか? が曝け出されると初めて感じた。「書き手の人生が読み手に試される」という覚悟が必要であると、怖さを感じた。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 – 一つの文章の成果物を、何度も推敲して作り上げる作業が初めてのことだった。単語一つの正しさを長考したり、たった一文字の句読点の必要性に右往左往したり、一つの文章に対して自分のたくさんの労力や思考を費やすこと自体が新鮮な経験だった。
– 設計図という全体構成を作る段階で初めて、書くべき文章の選択に悩み、前後の論理のつながりがわからなくなるなど、自分が文章を正しく読み取れていないことを認識させられた。わかった気になってしまう自分の読解能力の低さを知らされた。
– 正解がない中で、自分の意思で「これで完成版にする」という決断の難しさも感じることができた。今回のたった一枚の要約ですら少なくないためらいが生じたことから、ひるがえって世界で何かを創作する全ての人に対する敬意が増した。
A.3-2 「授業後」 – 他の受講者の作品などを読み、要約で正確さの重要性と、表現技術の多様さの両方に気づいた。あるものは、自分の要約では筆者の言葉を変えないことばかりを意識してしまい、「さらに読みやすくするにはどうするべきか」、「筆者の意図を変えずに自分が表現するにはどうするか」という視点が欠けていることの裏返しだったと思う。
– 「この作品は隙があるな」とか「この文章が(大衆である)自分に響くということは、高い技術が発揮されているのだろう」とか、自分の思考に題材となったテキストが勝手に侵食していると感じた。何度も同じ文章を繰り返し読むことの効果を教えられたのと同時に、一度しか読まない文章であっても、自分の考えに染み込ませる能力を磨く必要もあると考えるようになった。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 – 講義で紹介された文章、解説の資料だけで、受講料金を払うに値するものと感じた。私のような「読書素人」にとっては、文章の良し悪しがわからないこと自体が問題の本質の一つだと思う。講義の中で良い文章と悪い文章を比較しながら何度も繰り返し読むことで、よい文章が何か、また「こういう文章が書けるようになりたい」、「この文章を書いていると恥ずかしいかも」と考えさせられることが今までにない刺激となり、新しい視点を与えてもらったと感じる。
– 講義資料だけでなく、市販の文章の書き方に関するいろいろな書籍を読む強い動機づけとなった。講義で言われた内容と共通すること、違うことを比較して、作文技術を多角的に考える貴重な機会とすることができた。
Sさんの要約は、2025-12-25「今でも成長期と感じることができたのは大きな収穫」と同じく完璧でした。
ただ、一発で完成版を提出してほしかったです。マツダのひと言に相当に抵抗する表情が記憶に残っています😷
「当講座を受講した友人」とは、2024-06-18「ほかの人の表現が参考になるだけでなく、読むのが非常に楽しかった」のWさん。一発で、中小企業診断士試験に合格しています。この1月から、西海岸に異動したとのこと。Wさんの期限は、2028年6月。帰国したら、アタマ洗いにきてほしいです。

「紹介された文章、解説の資料だけで、受講料金を払うに値するもの」は、別口で紹介したYさんの文演アンケートにも同じようなことを書いていましたね。これは半世紀前、5年ほど某所に籠もっていた経験があるからかもしれません。別に、その当時の「資料」ではないですが。
「たった一文字の句読点の必要性に右往左往したり」は、すべての生徒さんにそのような経験をしてほしいという思いでいます。マツダの出発点もそこにありました。いまは何人か知りませんが、年3人の作品紹介というのは、プロの登竜門が毎年4人程度と似たようなものです。
Sさんは、受講67回(25/12/7)。ロジカルテストEタイプ・スピードボード8×8。文演終了後はまだです。
1年半で67回。ここまではいままでのチカラ。
これからセッセセッセと通ってほしいです。わざわざ富山から出てきてクリエイトの門を叩いてくれたわけですから。
よき意味での、天網恢々疎にして漏らさずです。
集中の心地よさを体験し尽くしてほしいです。 マツダ
