2010-03-05
20年前の生徒さんからの電話
2週間前、夕方の電話についてです。
50代前後の男性の声でした。
「あのー、体験レッスンを受けないで入会すると2回プラスされると書いていますが間違いないですか?」
『はい、ホームページとかブログに書いている通りです。でも、入会するんでしたら、無料ですから体験レッスンを受けてからのほうがいいんじゃないですか』
「いや、実は私は20年ほど前の生徒です。名前はX(エックス)と言います。いまはなくなっていますが、むかしは100回コースというのがありましたよね。それに入って、10回ほど受けています」
電話の声を聴きながら、20年後、あとの90回を受けさせてほしいということ? とチラリ頭をかすめました。しかし、すぐ違うとわかりました。
「そのあと、仕事が忙しくなって通えなくなり、そうこうしているうちに地方に転勤してしまったんです。ただ、1回受けるごとに自分が変わっていくのが実感でき、すごいなーと思っていました。そのあと、資格試験などにも合格しています」
まだ続きます。
「実は、私は2年ほど前黙ってそちらを訪ねたことがあります。また入会しようかということと、子どもはいくつぐらいから受けられるのかを聞きに行ったんです。娘も小5になり、4月から6年になります。……娘は、自分のように前に受けているわけではないわけですから、2回プラスとかいうことでなく、体験レッスンを受けさせたほうがいいということですね」
Xさんの話がわかってきました。さらにXさんは話します。
「娘には50回コースではなく、とりあえずは25回を受けさせたいのですが。そのあとにもっとやりたいということでしたら、また続けようかと考えているんですが」
100回の申し込みで10回しか受けられなかったからということと、10回でも満足感が高かったから25回でも十分だろうと見積もりからの「25回」ということのようです。
28歳のときに受けてよかったので、自分の子どもさんが受講可能年齢になってきたため入会させたいというお話でした。
このブログでも、何回か同じケースが登場しています。
・2009-08-26「B家、私で4人目ですね。下2人の子も将来クリエイトにお世話になります」
・2006-12-18「クチコミの力」
・2008-01-05「「楽しかった。やりたい」と、すぐ答えていました」
Xさんには、まずはお嬢さんが体験レッスンを受け、自身が通ってみたいかを聞いた方がいいですよと伝えました。
「わかりました。じゃあ、この日空いていますでしょうか。娘だけ体験を受けに連れて行きます。私は外で待っています」
20年も前で、なおかつこのような好意を示してもらい、こちらもつい軽口を。
『Xさん、こちらとしてはあまり、20年前とか、むかしの生徒さんには会いたくないんですよねー』
「えっ!? むかしも生徒さんいっぱい通っていましたよ。移転前の小さい教室でしたが。20年前よりずっと速読の認知度も上がってきていますし、これからのお仕事じゃないですか」
Xさんは、こちらが速読という職業に対して、恥じ入っていると感じたようでした。
『いやいや、そういうことでなく……あの頃はスマートでしたからねー。むかしの生徒さんは、みなさん、必ずお腹のあたりに視線がいくんですよー』
「ああ、そういうことですかー
」
こちらはハズカシサを忍んで、顔を合わせる前にワンクッション置くために言ったつもりでしたが、Xさんは、それはそれは行ってみないでおくものかという声音になってしまいました
その日は、たまたま多忙な日曜日。
Xさんとこちらは旧交を温めるイトマもありませんでした
おそらく肉の増していないXさんの体形から歳月を洗い流しても、彼ははっきりと現れてきませんでした。受講回数の少なさが妨げになっているとしかいいようがありません。
ところで、 Xさんのお嬢さんであるEさん。
小5でロジカルテスト2回目、2分切りました。30/30でした。
真
