2008-08-11
なおしのお薦め本(66)『美しい声で日本語を話す』
12日(火)・13日(水)・14日(木)、
教室はお盆休みとなります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。今回は「オマケ」つきです。
米山 文明著
今まで「発声教育」なんて受けたことのない者にとって、衝撃の書です。
「人の心理は顔にも出ますが、声にも自然に現れるものです」と著者。
自分が出す声について、今まであまりにも無防備だった、と思う私。
この本には、そんな人間に役立つ情報がてんこもりです。
なかでも、マリア・ヘラーという人の、息継ぎの訓練法が気に入りました。引用します。
「一、二、三、四、五……と、数を数えさせる練習です。
数を順次数えていく時、大切なのは数の切れ目の間のとりかたです。
息継ぎする時、マリアの言う『吸気の反射作用』を導入しないとうまくできません。つまり息継ぎのところで息を吸うのではなく、息を吐き終わった瞬間(前の数字を言い終わった瞬間)体の壁を緩めるのです。緩んだ瞬間に息は入ってきます。その時緩める体壁は前面でもよし、背面でも、側面でも、上肢でも下肢でもよいのです。
この息継ぎのタイミングと継ぎかたは、母音ずくめのことばを使う日本人は幼い時から練習していないので、かなり難しいようです」
確かに、ことばの切れ目で息を吸う音が大きいと気になります。でも、それがこんな簡単なやり方で直せる、というのはオドロキではありませんか。
この本は、今まで自分の声に向き合って来なかった、という人にオススメです。
なおし
■参考記事
※もりぞう爺さんの話(上)
オマケ
―なおしのメール―

