2008-09-24
なおしのお薦め本(70)『非属の才能』
『非属の才能』
はみ出し者のための本です。
カバー裏にこうあります。
「『みんなと同じ』が求められるこの国で、『みんなと違う』自分らしい人生を送る方法はあるのか?」
そのヒントが、この本には書かれています。
「アジアを旅すると、大勢の途方に暮れた日本の若者に出会う。
話をしてみると、彼らの多くは途方に暮れているというより、『自分探し』の迷路に迷い込んでいることがわかる。
気になるのがその真面目さだ。必死になって海外で自分を探し出そうとしている。
そんな彼らの多くが、かつて『いまは受験のことだけ考える』みたいな時間を生きてきた人間だ。
その後、群れの流れに流されて就職し、虚ろな目をした先輩たちを見てようやく気づく。
『━━自分の将来の姿じゃないか』
そして、彼らは会社を辞め、自分が何者なのかを知るために定番のバックパッカーになる。
もちろん、何もしないよりは遥かにマシなのだが、なにも大学を出て就職してから自分を探すこともないだろう。
自分は最初から探してもいいはずだ。
進学や就職といった人生の決断を境に、『よーいドン!』で自分探しをはじめる日本の若者たちは、悲しいことに、ドッグレースの檻に入れられ、スタートの合図をおとなしく待ち続ける犬の姿とダブって見える。
小学生の頃から『本当の自分はどうしたいのか?』を考えていれば、大人になってから無理してインドに行かなくてもすむはずだ。
自分探しとは、自分の『非属の才能』を見つけることにほかならない。
だったら、スタートの合図が鳴る前から、属を外して物事を見たり考えたりする習慣をつければいい。
するといつの間にか、自分探しの迷路に迷い込むようなこともなくなるのだ」
はみ出し者だけではなく、はみ出し者になる可能性がある人も、読んでおいた方がいいかもしれません。
なおし
■参考記事
※もりぞう爺さんの話(上)
オマケ
―なおしのメール―
