2014-02-27
一緒に考えながら学んでいく授業の形式
第60期文演(13/9/28~12/7)アンケートからです。
きょうは、早稲田の院生Tさんと慶應の学生Sさんです。
まず、2013-07-13 「イメージの重要性に気づいた」のTさんです。
Tさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 2点ある。1点目、公認会計士の勉強に役立てたいと思った。私は、公認会計士の勉強をしていた(今はやっていないが)。松田さんに資格の勉強に役立ちますよと声をかけられ、それならばと思い受講した。2点目は、読解力を上げたいと思った。私は、昔から他の友人と比べ、読解力がないことを自覚しており、どうにかしたいと思っていた。そう考えていた私にはいい機会だと思った。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文章の形式を意識して書くようになった。今までなんとなく使っていたものが、注意がいる言葉だと松田さんの話を聞いて深く感じた。良い文章とはどんなものかを具体例を通して学んだ。
拙い表現になってしまうということは、自分のその時の気持ちを上手く表現をする国語力がないか、自分の気持ち・考えを上手く掘り下げられていない証拠なのだと思う。このようなことを考えているうちに逆に文章を書きにくくなった感もあるが、どんな文章が良いのか考えているうちに、より自分の文章はよくなっていくと期待したい。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 要約は今まで訓練したことがなかった。文章を短くするだけだろうくらいに思っていた。しかし、文章を短くすることは予想以上に難しく本当に文章を理解していないと難しいことだと気づいた。短くすることにかなり時間がかかった。
A.3-2 「授業後」 正直、あそこまで松田さんに指摘されるとは思わなかったがいい経験になった。言葉を使うときにはもっと慎重になるべきだと感じた。その文章を誰に読んでもらうかによって使うべき言葉はかわり、その使いわけができる人が文章の上手い人なんだと思う。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 文演をとってよかったと思う。自分の文章についてみつめる場というのはなかなかないので、いい機会になった。最近、英語や資格という話で盛り上がる。確かに能力がわかり易い形ででてくる。しかしながら、実際、人としての差、人間的深みという意味で差がでてくるのは、実は、日本語とどれだけ向き合えているかではないかと思う。人間的深みを感じる多くの著名人も日本語の使い方がうまいと感じる。これから、深みのある人間を目指して、自分の日本語と向き合う機会を意識して設け、国語力を高めていくことが今の目標である。
「あそこまで松田さんに指摘される」は、速読で「このひとの何よりの才能は素直なところ(才能といっていいほど、特別なものもっています)。講師たちのアドバイスをよく聴きどんどん受け入れています」という美点があったため、「指摘」しても拗ねないキレないだろうという判断からです。
Tさんは、会計士受験をやめ、4月から外資のコンサルで仕事をします
次は、2013-06-01「しばらくは視野をどう広げて意味をとっていくかが課題であろうと感じた」のSさんです。
Sさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 私が文演を受講した目的は、速読時の文章理解力を上げて、速読量を増やしたいと思ったためです。また、文章を書くことに慣れていなかったため、自分の頭の中にあることを文章でうまく表現することがとても苦手で、その苦手も克服したいと考えま した。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文演を受講するまでは、大学受験の小論文対策で学んでいただけでした。文章は読みやすい型にあてはめればよい程度の工夫しかしていませんでした。それが、文演を受講した後では、良い文章は、文章の論理構成はもちろん、接続詞ひとつ、表現ひとつにすら工夫がされていることがわかりました。そのため、文章を読むときに作家の繊細な表現などにも気を配って丁寧に読めるようになりました。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 上記の通り、大学の受験科目が小論文であったため、国語の記述対策のような勉強はしたことがありませんでした。もちろん文章要約のようなことを課題でしっかりと行うこともはじめてでした。もともと苦手意識もあったため、要約を正確に行うことに自信がもてず、何度も自分の文章を読み直 しては修正してを繰り返しました。最終的な文章の完成度としては、もっと良い要約があると感じながらも、自分の能力ではこの要約が限界だというところまではまとめることができました。そのため、講評される際に指摘される点はいくつかあるだろうと予測しながらも、要約の大筋は大丈夫だろうという自信をもって授業に臨みました。
A.3-2 「授業後」 講評の結果は想定に近いものでした。私が自分の要約のどこか腑に落ちないが、自分では訂正しようがない部分を、松田さんは明確な言葉にして指摘してくれました。かゆいところに手が届くとはまさにこのことだと感じました。私の見落としがちな点をピンポイントで指摘していただいたおかげで、 全員に言える一般的な文章の授業よりも、私にとってよほど勉強になりました。
私が松田さんに講評していただいたことで一番心に残っていることは、「最後の一文は自分は著者の言葉を完璧に理解できている、という自信がにじみでている。無意識に読み手を見下している文章になってしまっている」という言葉でした。私はこのようなことを仲の良い友人たちにも何度か言われたことがあります。この言葉を聞いたとき、私が普段のコミュニケーションで指摘される悪い部分が、みんな似たようなものになるはずの一見関係のない文章の要約にまで表れてしまうのかと、文章表現の奥深さに恐ろしくなりました。考えてみれば、授業に臨む前の態度もそのようなものでした。文章一つで私のパーソナリティまでが表れてしまうことを知ることができました。自分の要約の甘さをこれでもかと思い知ることができました。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 文演は私に文章表現の基本的なルールから、表現一つひとつの奥深さまで教えてくれました。思っていた以上に学べることが多く、とても勉強になりました。なによりも、今まで苦手でとっつきにくいと感じていた文章に対する態度に変化が現れたことが一番の収穫です。文演が進めば進むほど、文章表現の奥深さに触れ、気づけば文章が好きになっている自分がいました。
また、松田さんや同じ受講生たちと一緒に考えながら学んでいく授業の形式はとても有意義でした。色々なバックグラウンドの方がいたからこそ、文章の枠を超えて様々なことを学ぶことができたと思います。3か月間ありがとうございました。
「一緒に考えながら学んでいく授業の形式」は、師匠Kさんのときからの「形式」です。
芸大職員Zさんは、それを「言葉による指導」と言ってくれました。
肝心のSさんの速読は、まだ受講31回。
ロジカルだけはすでにDタイプに入っています。
あの瀧本さんでさえ80回受けています。春休み、バンバン通ってくださいね
9月27日(土)からの第62期文演申込み受付は、あさって3月1日(土)からになりました
生徒さんからの問い合わせもあり、早めの5月の連休明けからの受付と考えていたのですが、4月1日からの消費税アップもあり繰り上げます。
「いったん納入された受講料は返却できませんので、ご熟考の上お申込みください」というルールになっていますので、この点だけはご注意ください
なお、高校生はマツダ面接が必要になります(といっても、2・3の質問をするだけですが)
真
